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もっと酷いことしちゃうかも
「どうぞ。」
奈々の燈馬が欲しいと言う発言の直後、すかさず学園長がOKを出した。それを聞いて奈々は直ぐに燈馬に飛びついた。
「やった、燈馬!これからずっと一緒だね!」
しかし、ミリィを始めとして女性軍が猛反対をした。それを見てさも可笑しそうに笑う学園長。
「あらあら、困ったわね。だって、トーマ君をあげないと、また面倒な事件起こされそうじゃない。」
「そうそう。燈馬くれないと、もっと酷いことしちゃうかも♪」
その言葉で十分背筋が凍る。かなり大きな選択を迫られているようだ。
「そ、そうだ学園長!彼女をこの学園に入学させれば良いんですよ。」
「それ無理。だって彼女魔法使わないんだもん。トーマ君の言葉を借りれば、超能力って言えばいいのかな。」
「私は燈馬がいればどこでも良いよ。」