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魔神招来
「リク!あれ行くよ!!ウィーシュッド!」
「でも、あれってかなり使った後がやばいっす。」
「そんな事言ってる場合じゃないって!ヒーズゴナダイ!」
「分かったッスよ!」
燈馬の危機に、双子のリクとリコが立ち上がる。手を繋ぐと、突然発光し始めた。
「私達兄弟の力、見せてあげる。イッツ、ショータイム!」
「覚悟したほうがいいっすよ。」
『魔神招来!』
強烈な光と共に二人の体が融合し、瞬く間に巨大な姿となった。光が晴れた瞬間、そこにリクの姿もリコの姿もなかった。あったのは、禍々しき邪神のような姿。
全身を黒いローブで包み込み、その顔は邪悪な笑みを浮かべていた。
『我の魔力攻撃を受けてみよ』
先ほどまでとは比べ物にならないほどの大きさの紫電纏いし黒い魔力弾が生成された…