ルームメイトねぇ
はい、新しいヒロイン登場
学園長室を離れて、リーナと二人で部屋へと向かう。
「いい、私の部屋にはミリィっていうルームメイトがいるの。手出したら承知しないからね。…手を出すなら私にしなさいよ。」
「興味ない。だから何回もいっただろ?奈々を怒らせるとだなぁ…」
「待った。そのナナって誰なの?」
「幼馴染だけど?」
「口に出せない事って何よ?」
「言って良いのか?いえないから口に出せないことだろうが。」
「大丈夫よ。これ15禁設定かけてあるから。」
「そういう事はいったらダメだ。」
などと会話している間に部屋へとたどり着く二人。リーナがドアに手を当てた。
「こうやって魔力をドアにしみこませるの。そうすると、この部屋の持ち主かどうかドアが調べてくれるから。あなたの魔力も読み込ませないとね。それには、この部屋にすんでいる全員の承諾がないとダメだけど。」
指紋認証のドア見たいだなぁと思う燈馬だった。
「ベッド二つしかないから、ソファか何かで我慢してね。」
そんな事を話しながら部屋に入る。
「ただいま~。ミリィ、いる?ちょっと急なことなんだけど…」
部屋のおくまで入ると、一人の女の子がいた。背丈はリーナより小さいが、ショートヘアのリーナに対して、長い金髪だった。この子がミリィだろう。
「お帰り。リーナ。後ろの人、だぁれ?」
「トーマっていうんだけど、今日からこの部屋に住むことになったの。」
「よろしく。」
燈馬が軽く挨拶をすると、ミリィは燈馬に近づいてくる。そして、ポフッと言う音がしたと思ったら、ミリィは燈馬に抱きついていた。
「ミ、ミリィ?」
突然の出来事に驚くリーナだが、燈馬は特別驚いているようではなかった。さも当然としている。
「決めた。トーマは私の抱き枕。」
ミリィは静かにそういった。