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俺を殴ったのは誰だ?
「リーナっ!」
リーナが走っていった方向に向かう燈馬。しかし、何かに足を取られ、転んでしまった。
「どこだ?」
その時だった。後頭部にカチリと冷たい金属が当たったのは。逆らわないほうが良いと一瞬で悟った燈馬。だが…
「ぐあっ…」
銃のグリップらしき部分でいきなり殴られたのだ。その為、燈馬の意識は途切れてしまった…。
「んっ…」
次に燈馬が目覚めたのは、唇に熱を持っているのを確認してからだった。一方的に貪られてる様な感覚。一気に意識が覚醒した燈馬は、自分の上に乗る物体を押しのけた。
「いった~い!」
「リーナ、お前、何してるんだ?」
「えっと、キス…。」
「俺を殴ったのは誰だ?お前はなぜ悲鳴を上げた?」
「・・・・」
この後鉄拳制裁が加えられたのは、言うまでもない。