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チャラ男にするんだよ
その後、寝る事はかなわず、燈馬はリーナに連れられて街へと繰り出すのだった。
「どこに連れてくつもりだ?」
「トーマをチャラ男にするんだよ。」
「帰る。」
「冗談だって!まじめな服買おうよ!」
確かに、リーナの言うとおり燈馬は服を買う必要があるだろう。なぜなら、この世界に来た時は着の身着のまま。所有物はプリンだけだったのだ。学園へは制服を着るので間に合っているが、私服になるような物はほとんどない。
「金はどうするんだ?俺、こっちの通貨なんて持ってねぇよ。」
「私の奢りだよ♪」