委員長
「とりあえず、この学園について説明するよ。これはこの国、マールと、敵国サリニャの戦争で戦う魔法戦士を育てる学園なんだ。」
「そこら辺は学園長から聞いてる。」
「この学園にはクラスが4つあって、オールレンジとランダー、スカイックとアビリシャンがあるんだ。」
カルバの話によれば、ランダーは地上を、スカイックは空を、オールレンジは視界の範囲のどこまでも、アビリシャンは特殊な能力を持つクラスらしい。ランダーは人数も多く、現在大きな戦力となっている。スカイックはランダーより数が少ない物の、地と空を制圧するのに向いている。オールレンジもスカイックほどではないが人数は少ない。しかし、地上にいながらの攻撃はランダーとスカイックを足しても余る。また、アビリシャンは数が限られており、数えるほどしかいない。しかし、他のクラスには無い特殊能力を身に付けており、状況においては最強の力を発揮できる。
「なるほどね。色々変形できる武器が使えるから、俺はオールレンジってわけか。」
「実力もなかなかだよ。」
「リーナはスカイックだよ。」
「ミリィ、起きてたのか。カルバ、ありがとよ。これから何かあったら聞くことにするからよろしく。…そういえば、カルバは副委員長だよな?委員長はいないのか?」
すると、カルバは面白そうな顔をして振り向いた。
「委員長、出てくれば?」