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10話

サブタイトルを付けた方が良いのかめちゃくちゃ迷った結果、めんどくさいから付けない方向で続けます。へけっ!

 その頃ジュンは、イオナとハオと交代制でシュウと対峙していた。


「はははっ!さっきまでの勢いはどうしたのかな!」


 ジュンはガードボールでシュウの激しい攻撃を耐えているが、先程の試験ですでにネタが割れている為にシュウの攻撃に対して防戦一方になっていた。


「くっ、くそ!ガードボールで辛うじて攻撃を防いでるけど、本気を出せば一瞬で全員を戦闘不能にできる!遊びやがって!」


「いや〜楽しいね!!」


(リンクはまだマナさんの所についてないのか!?そろそろ限界だぞっ!)


「ポッセさん!交代です!休んでください!」


「やっとか!サンキュー王女様!」


「まだ王女じゃないです!いいから休んで!」


「今度はイオナちゃんか!もう氷魔法は見飽きたぜ!」


「それなら影魔法はどうですか??」


 シュウの足元の影からハオが出てきた。


「うおっ!もう影魔法をそんなに使いこなしているのか!やるねぇ!」


「イオナの相手をしているのに余所見をして良いんですか?」 


 シュウの背後には魔法を撃つ体制に入ったイオナの姿があった。


「アイシングサージ!!」


 全てを凍てつかせるような冷気の塊がシュウとハオを襲う。

 イオナが放った魔法は、冷気中の魔力が生物の魔力と熱に反応した場合に発動する。冷気中の魔力が吸熱反応を起こし、吸熱反応の際に熱だけではなく魔力も奪い冷気に変えるため、大抵の生物はこの魔法に当たると魔法を解除されない限り、体温・思考・運動能力が著しく下がってしまいまともな行動ができなくなる。


(この魔法が当たればしばらくの間は動けないはず!)


 しかし、シュウはイオナの魔法が近づいていても不気味なくらいに落ち着いていた。


「ちゃんと気づいてたさ。それよりもこのままだとハオ君も巻き添えになるぞ?‥‥‥ってもう逃げてるし!!」


「いや〜流石にあの魔法の餌食にはなりたくないんで」


 イオナの影からハオがヌルッと出てくる。


「ちゃっかりしてるなぁ。流石の俺も、この魔法を喰らうとヤバいから消させてもらうぞ!」


 シュウの背後にある7本の剣のうち、紅色と黒色の剣がわずかに光った。


蛍火(ほたるび)


 紅色の剣から今にも消えそうな小さな火の玉が出現し、冷気に向かってユラユラと吸い込まれていった。


「爆ぜろ!」


 ーーッパァァァンッーーー


 刹那、蛍火が爆ぜるのと同時に熱風と衝撃が4人を襲う。




 ーーーーーーーー



 小さな爆発が起きて十数秒、土煙が晴れた頃に3つの人影が見えた。


「いや〜危なかったね。ポッセ君とイオナは大丈夫だったかい?」


「ええ、兄さまのおかげで助かりましたわ」


「助かった〜ありがとなっ!影魔法って便利だな!今度教えてくれよ!」


「良いよ、代わりにポッセ君のガードボールだっけ?あの魔法をまた見せてくれないかい?」


「おう!いつでも言ってくれ!」


 3人はハオの影魔法で自分達の影に潜り、爆発を逃れていた。


「ねえ、それよりもシュウさんが見つからないのだけれど」


「ん?そういえばそうだな」


「自分の技でダメージを喰らうのは流石に考えられないな。あのシュウさんだよ?」


「褒めても何も出ないぞ〜。流石にそんなドジはしないさ」


「だよな〜」


「「「「‥‥‥‥‥‥‥‥」」」」


「「「!?」」」


 3人の後ろにはいつの間にか無傷のシュウが立っていた。


「そんなに驚いてどうしたんだ?あっ、ついでに拘束しとくな」


 3人の足元の影が触手のような形になり、手足を拘束されてしまう。


「なっ!どうやってあの爆発から逃れたんだ!?」


「ん?俺の剣の1つは闇属性が使えるからね。ハオ君みたいに影魔法を使って影に潜っただけだよ」


「兄さん!」


「ダメだ!使える影の容量が無い!干渉して拘束を解くにも時間がかかる!」


「君達はしばらくそこで待ってな!さーて!そろそろリンク君の所へ行くかぁ!」 


「行かせませんよ」


「え??」


 シュウが振り返ると、後ろにはゴミを見るような目で見下しながら宙を浮いているマナの姿があった。


「団長‥‥‥何をやっているんですか???」


「マッ、マナ‥‥‥!」


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