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波のカナタ  作者: 石川 直生
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晶 功 2

 芝生公園。子供達は皆、帰ってしまった。晶と功、ランドセルを背負う。二人、公園をぶらぶら歩きながら、家に帰る。

功「E先生が、いっつも女子の着替えのとき、外に立って見てるって。女子が言ってた。カワイイ子を、じ___っと、見てるんだって。」

晶「うえ___。アイツか。そういや、俺も見られたかも。」

「あ、晶、カワイイもんね?黙ってりゃ。」樫の木の下を、通り抜ける二人。

「ま__、今んとこ、イタくもねえし。気にしてなかったわ。」

「え___。でも、気持ち悪くない?」晶、功を見る。

「お前も、見られた?」

「イヤ、俺は見られてナイ。」

「__なんだよ!」晶、ガクッとなる。

「晶、気を付けてね。カワイイから。」

「分かった。速攻で、着替えるわ。にしても、新しい体操服、欲しいな__」二人とも、体操服が、薄汚れ、ズボンに穴が開いている。

「お母さんだったら、運動会のときとか、買ってくれた。」

「功のお母さん、優しいな?お前、本当、素直でいいやつだし。お前、お母さんに怒られたこと、ねえだろ?」

「え?いつも、怒られてたよ。毎日。けど、慣れちゃって、なんも怖くなかったけど。」

「そっか__。なるほどねw な__、俺もさー、初対面から、お前に好き勝手、言いたい放題言ってっけど、大丈夫だった?俺の言葉、キツいかな?時々、言われんの。キツいって。なんか、ルックスから来るイメージとのギャップかな?けど、俺、弱そうなやつには、優しくすっけどな。」功、一瞬考える。

「晶?他の人には、どうか知らないけど。俺は平気。なんか、時々腹立つときあるけど、3歩 歩いたら忘れるレベル。晶よりキツいやつなんて、掃いて捨てるほどいるし。」晶、手提げをクルクル回す。

「う~~ん。微妙だな。ってか、お前、超いいヤツな。3歩で忘れんの?俺以外のヤツは、忘れんでよくないか?」功も、手提げをクルクル回す。

「イヤ、いちいち、そんなん覚えてらんね___」晶、功を見る。

「いつも、口悪くてごめんな。一応謝っとくわ。何言ったか、覚えてねえけど。」功、晶を振り向く。

「晶、最悪___。許さないよ??」晶、慌てる。

「え?ごめん。ホント、ごめん!!!」

「モキュ!!」功、プイッとする。晶、功のそばに行く。

「えぇ___???ゴメンって!!功には、今度から..やさしく..多分する___!!」晶、喚く。

「無理でしょ?」モンチュウ(功)、冷静に言う。

「ん__?まァ。正直、お前に気ィ使うの、しんどいかもな。」

「じゃあ、俺も晶に暴言吐くけど、忘れてね?」だんだん辺りが、暗くなって来る。

「え___???」

「そっちのせいだろ??」功、大声を出す。

「__んん。わかった。いいよ。言い返して。」

「バ___カ!!!」

「ゴメン ゴメン!!」晶です。泣

「アァホ!!!」モンチュウ(功)です。

「ハイ。すみません。」

「うっせんだよォ。口ん中、手ェ突っ込んで、奥歯ガタガタ言わすぞ!コラァ!!」

「...」

「あ。ゴメ__ンね?今のは、言い過ぎた。」功、笑い出す。

「え?俺、そんなこと、功に言ってる??」ダメージを受ける晶。

「イヤ、あんま覚えてナイ。」功、先に行く。

「あ~~。ホント、ごめん!!!」

「だから、許さないって!!」功、晶を振り返る。

「わかった!じゃあ、お前、今日は掃除やんなくていいよ。俺、1人でやる。」

「え___?今日だけ?1週間!」コイツは..!

「..分かった。」

「やっぱ、2週間!」

「え___?それは..ヤだ__」

「プ___イ」晶、功に追いつく。

「わかった。2週間ね。」

「やっぱ、や__めた!3週間!!」晶 シクシク

「..わかりました。」

「やった___!晶、チョロい!!」

「..お前な__。ヒドイよ??本当に許してくれんだろーなァ」晶、心で泣く。星がピカピカ煌めいた。


©️ 石川 直生 2019.




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