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波のカナタ  作者: 石川 直生
2/5

小学4年生 晶 功 1

「甘いな。お前。そんなもんじゃねぇぞ。ジジイがキレたら、地獄だからな。」晶の話は続く。

「ええ?俺、ムリだわ。」

「俺だって無理だよ。この一年、何回泣いて、ムカついて、夜の町走ってったと思う?__けど、どこにも行くとこねぇし。結局、泣きながら帰ってきて。いっそのこと、もう学校に住みたいとか考えてさ。」

「え__。マジで?」

「これがマジなんだから、ひでえだろ?俺が何したっつーのよ? あ__でも、マジお前来てくれてよかった。」

「モキュ?」モキュは、テレビアニメ、モンチュウの話言葉?鳴き声?なんかそんなんだったはず。

「お前、いいやつそうだし。お前と話してると、気ィ晴れるし。ジジイの悪口言い合えんじゃん。この苦労分かち合えるしさ。」

「分かち合いたくもナイ。」

「ホントな__。あ、あんま くっちゃべってんのバレたら、ジジイが怒鳴り出すかも。まぁ、なるべく、庇ってはやるけどさ。すみませんって下向いてりゃ、そのうち黙るから。ジジイの戯言なーんも聞かねえで、バ___カ!てめえの老後とか、見とけよ!!って思ってりゃイイから。殴られそうになったら、外に逃げろよ?俺らの足に、追いつけっこないんだから。」

「モキュ!!」モンチュウそっくりの佐々木功。晶、笑う。

「何それ?アニメキャラ?」晶、石を空き地に蹴る。

「あと、あんま泣くなよ?俺、泣いたら、倍殴られたから。男のくせに、メソメソすんなってさ。泣いたら怒る。友達と楽しそうにしてたら、怒る。どうしろっての?もう限界。人形みたいに感情無くすのが、一番な。この1年で、もう人間不信。」

「え__?もう最悪。」

「お前なんか、事前に、俺がこんだけレクチャーしてやってんだし、俺よりマシだろ。俺なんかさ。あ、終わんないから、この辺にしとくわ。 じゃ、入るけど大丈夫?」

「大丈夫じゃナイ。」そりゃそうだ。

「とりあえず、挨拶して荷物置いたら、すぐ外出よう。ジジイの文句しか話ねえけど。」

「わかった。」

「いくぞ」

「うん」2人、ドアを開けて、家の中に入る。


 河本 晶(こうもと あきら)。小学4年生。男子。身長138cm。BMIやや痩せ。あっさりしたカワイイ顔。小学校の活動 プリント係 ソフトテニス。


 主題歌流れる。

 「波のカナタ」  words 川瀬 柚子  vocal 河本 晶

 暗闇を歩き出した 僕らの行方はquestion

 この波を越えてゆけば 君に届くかな?

 雨が降りしきる海も いつかは越えてゆける

 何もかもとかしてよ ___君の鼓動で

 トドカナくって構わない? 君にだけ いつも切なくて

 青い海にとかしてく___ 不安も疑いも___


 いつか君がいなくなる その時 僕はどうなるかな

 一人でも生きてゆける SO でもいつか辿り着ける?

 居場所は 君の(そば) 


©️ 石川 直生 2019. 


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