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3/8

三歳での分析・裏

頑張った。また明日から就活。あー。しんど。

やあ。はじめまして!!私の名前はジョン・ウォーカー。


愛する可愛いくかつ美しい妻、レベッカ・ウォーカーと目に入れても痛くない可愛いわが子、クリス・ウォーカー

を家族に持つ、このサーカス団”バッカディア!!”の一員だ!!


で、今日はいったい何の話をしにきたんだい?


新聞記者も忙しいんだろ?会いにきてくれたのは嬉しいけど、特別、記事にすることなんて……あ。


ま!!まさか!!!





あ、アレの事かい!?




とうとう、アレの事を聞きにきたんだろう!?




いや!!隠さなくたっていい!!





いつかは、喋る時が来る!!そんな予感がしてたんだ!!





このサーカスに関係するものなら、だれもが聞きたがる、そんな話はただ一つ!!


















私と妻の出会いのことだろう!?













いやっはははは!!!参ったね!!いつかは聞かれると思ってたんだ。



まあ、あんなに美人で可愛くてエレガントでチャーミングで儚げででも強かで一本筋の通ってて歯に衣着せないしっかりもので、冷静ででも時に情熱的で初心でけど官能的で魅力的で輝かし美貌 で 美形 で 明眸皓歯めいぼうこうし眉目秀麗びもくしゅうれいで 絶世で 端正で 器量よしで 見目麗しく、 ととのった顔立ちで、でも キリッとしてて 理知的で 美少女 であり 貴婦人 であり、健康美で 均整のとれていて すらりとした娘ざかりのういういしい清純な清楚な清艶な優艶で華やかかつあでやかでエレガントで端麗で優美で憂愁をたたえ、たおやかに薫り立つガラス細工の美しさを思わせ、うるおいのある麗しの スマートな セクシーで美しく色っぽくて色気のあるなまめかしい性的魅力のある魅惑の刺激的な豊満で豊麗で 豊艶でいきな柳腰の艶冶えんやで艶麗で妖艶で 妖美で凄艶で一段と輝いている玉の肌にプロポーション 。


そんな女性、いや、私の天使・レベッカの事をだろう?


いいさ!!心行くまで!!たとえ時の概念を超えようとも!!


私は!!


君に!!


命を懸けて教えよう!!



我が妻との出会いと!!



我が子・クリスとの話を!!















…え?何?違う?










レベッカの話じゃない?





クリスの話?











……










ハッハハ…ハハハ…








ハハハハハっハハハハハハハハハハはあはっはあっはあはっはァァハハハはあハハハハハはあハハハハハあはァァハハハ八ハハハはあははあははあハハハハハはっハハハハハあははハハハハハハハハハハはあハハハハハ八ハハハあは八ハハハハハハハハっハハハハハはあハハハハハは八ハハハハハハハハはあっハハハハハハハハハハ八ハハハはっはァハ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

















いや、知ってたよ?






知ってたけどさ、そこはね、




アレだよアレ。うんアレだ。




アレがソレでコレがソレでアレをソォイ!!だ。





うん。そういう事だ。




















……
















う、うん!!



さて、ではクリスの事だったな。




あの子はそうだな、一言でいえば、そうだ。


天才…だな。



ま、詳しく言うと、


稀有けうの才能、偉大な才能、 天与の画才、非凡の才能を十分に持ち、神童で英才で俊才で秀才で巨匠で 究極で10いや10000年に1人の逸材で不世出かもしれないがとにかく天才で将来は達人 、神の領域に行けるであろう才能を持ち、かつ努力家でカリスマでほほえましい 伝統破壊者 でもやっぱり秀才でジーニアスで俊豪で 鬼才で俊英で逸材で材器で賢才で才器で能才で俊士で儁秀で俊逸で異才で駿才で俊秀で俊才 で 穎才 で俊傑で かつジーニアス で俊豪 で鬼才 で智嚢で大人も驚く知恵袋 で知嚢 で才子で奇才でひょっとしたら知能種のエルフよりも頭脳明晰で異才で鋭才でやっぱり ジーニアスで天質で 天与の資で天賦能才だけど努力を惜しまない我が息子。



それがクリス・ウォーカー。



私とレベッカの自慢の息子だ!!



……何?ほめ過ぎじゃないかって?




失礼な!!




なんて、なんてなんて、なんてなんてなんて!!!



失・礼・な・ん・だああああああああああああああああああああ!!!




いいかい君!!よく聞きたまえ!!



確かに君はうちの息子の事をよく知らないかもしれない。知らないから取材に来たんだろうからね!!それは別にいい!!問題じゃない!!無問題!!





しッッッッかッッッッあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーし!!





あの子は事実、天才だ!!!!


確かに、エルフの皇帝シルクや、大賢者ルゴーン、預言者シャラ-ン、大博士ミンシャオ、真理の探究者トマック、東洋の頭脳ハンベエ、シン王国の智レイ・ファン、大魔術師アンダゴラ、神の目を持つ男べルック、神の子バルハード、国助けゴエモン、帝国の切り札ルドルフ、先見の女帝サクラ、革命王プーチャン、頭脳の英雄キルゾン、計略の魔将コウメイ、雷帝イボノフ、侵略天帝ジンギス、厄災の狙撃王ヘイヘ、血鉄の猛将ガンダーラ、守護神マツモト、俺に任せろテッチャン、糖尿病のドウトキ、めんどくせのシーカー、おすなよ?絶対押すなよ!!のウェシィマ。


無学な私でも、すぐに思いつくこれだけ多くの歴史上の天才、鬼才、偉人達。



確かに、彼らと比べれば、クリスはただの3歳児だろう。



しかし、私は確信している!!



未来において!!クリスは!!あの子は絶対的に!!歴史に名を残す、いや、歴史を残していく大いなる天才だと!!!!






まあ、そんな才能がなくても十分自慢な息子だけど。




それでも、事実なんだから少し位、そう、スプーン一杯くらいなら自慢して誇っていいと私は思う。
















…ん?え、なに?だからどうして天才なのかが分からない?





…あ。







アハハハハ!!これは失敬!!


クリスの天才ぶりを説明しすぎて忘れていたよ!!


あの子の天才ストーリーをNE!!


じゃあ、語ってしんぜよう!!


あのこの伝説を!!



あれはあの子が生まれ「ジョーン!!団長が呼んでるわよ~~~!!!」ってレベッカ!?


「どうしたの?ジョンってあら?お客さん?」


ああ。こちら、地元の新聞記者の方だよ。私は何回かあってたけど、ハニーは初めてだったね。


「あら、そうなんですか。初めまして、私はレベッカ・ウォーカー。ジョンの妻です。ってジョン、それより団長が呼んでるわよ!!急いで!!」


ああ!!分かったよハニー!!そういう事で済まないが、続きはハニーから聞いてくれ!!じゃ!!



「え、ちょ、続きって何よ!?ジョーーーン!?」


愛するハニーに愛を囁く暇もなく置いていってしまうのは心苦しいが、団長の話はきまって超重要な話ばかりだからな~~~。すまないハニー!!今度埋め合わせするから!!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーージョン視点・完ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーレベッカ視点ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ええと。すいません。バタバタしちゃって。


実はそろそろサーカスを移動させる時期なんですよ。


契約の都合でここにはもう数か月しかいられなくて。


移動の時期には毎回団長からメンバー一人一人にお達しがあって重要な事を言われるんです。


例えば、今度行くところでは演劇を主流にするから役替えとか、新しい演劇はこれにするとか、レギュラーの役割替えから新メンバーの抜擢、その逆にしばらく休養して体を休めろって言われる事があるんです。


ああ、クビじゃないですよwww。休養です休養。サーカスはただでさえ体が資本ですから、体調や健康管理も重要な仕事なんです。


それらを管理してるのが団長なんですけどね。



でも、そう考えるとクリスが生まれてからで良かったわ。


あの子がおなかの中にいたときは、サーカスが移動するってたびに皆に心配をかけてたから。


ま、生まれても心配なのには変わりないけど。


あ、クリスが嫌いってわけじゃないのよ。


大事な大事な私たちの子供だもの。


世界で一番大好きで、愛してて、私の宝物。


でも、親だからね。


やっぱり心配なの。


あの子、少し、ううん結構普通の子供と違う所があるから。


なんて言うのかしら、落ち着いてる、ううん。もっとこう…冷静、


そう冷静なのよ。もう本当に。驚くくらい。


そりゃ、いきなり声を掛けたり、脅かしたりすれば冷静なんて吹っ飛んでただの子供になっちゃうけど。


でも、普段がとっても静かなの。で、一歩引いて周りをよく観察してるみたいに。


まるで学者さんみたい。


赤ちゃんの時なんて夜泣きを一回もしなかったのよ?逆に私はそれが不安で寝不足になってたけど。



…言っとくけど、キライなんて思ってないわよ?むしろ大人びてて大好き。



でも、お母さん的にはもっと迷惑かけてくれていいのになー。って思わなくっもないかな~。


親だもん。子供のお世話位したいわよ。


ま、それでも大好きなんだけど。ぶっちゃけ子供じゃなかったら恋してるかもね(笑)。


夫の前で言うと「さすがクリスだ!!でもハニーは渡さないぞ!!」って叫ぶから絶対言わないけど。


…え?クリスの伝説ぅ?


…あの人、またそんな事言ってたの。はあ。


伝説なんかじゃないわ。よくある話よ。


クリスはさっきも言った通り冷静でね。よく周りの事を見てるの。


それで分かったんだと思うけど、とにかくあの子はもの探しが大得意!!


私の無くした針とか、あの人の無くした演劇の小道具とか、ダドンが置き忘れたツボ(なんのかはしらないけど大事なものらしい)とか、シャロンの髪飾りとかすぐに見つけるの。


あとはそうねぇ。あ、ボルトの作ってた劇で使う新しい小道具をクリスが完成させたりとか。


え?すごいことだって?いいえ、全然そんなことないわよ。


だって、あの子、散らばってあったネジやらなんやらよく分からないもので遊んでて、たまたま出来たんだもの。


偶然も偶然。全くの偶然の産物だったってわけ。


ただ、ボルトの話じゃ一回も間違わずにパーツを的確にハメていったって話だから、もの探し同様パズルとかが得意なのかも。


あの子らしいわwww。


ああ、後、キャリーの牛乳泥棒を暴いたのもクリスね。


なんでも、会ってすぐに分かったけど言うのがためらわれたとか。


まあ、理由が背を伸ばしたかったからだもんねぇ~~~。


やめなさいとはちょっと言いにくいわ。


私も気づいてたけど言わなかったし。


あとはエルザと仲が良いわね。


あ、でもサーカスの皆と仲は良いわね。


じゃ、特別仲が良いかしら?


よく一緒に遊んでるし。


あ、でもシャロンともよく遊んでるわね~~。


もう、今からモテモテなんてお母さん困っちゃうわ~~~。


う~~~ん、でも二人ならクリスを任せられるからいいかな~~~?


ふふふ。今から楽しみだわ!!


あ~~。そう思ってたらクリス成分を補給したくなってきちゃった。


あの子、甘えてくるのが下手でね。私たちの方から抱き着いたりしないと甘えられないの。


だから私の方から甘えてたんだけど、今じゃ私の方が癖になっちゃって///。


今じゃ一日数回は抱き着いてクリス成分を補給しないといけなくなっちゃった☆。


でも、クリスもショーの練習とかあるから思い通りにはいかないのよね~~~。


あ、じゃ、今からいっちゃお!!


ってわけで、続きは…あ、ダドン!!丁度良い所に!!後頼むわね!!


「ん?な、なんだ!?何事だ!?」


じゃ、クリスの所へ行って気ま~~~す!!!


ーーーーーーーーーーーーーーーーレベッカ視点・完ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーーーーーーーーーーーーーーーーダドン視点ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


…一体何がどうなっておる?


吾輩はただ荷物を運びに来ただけだというのに。


ぬ?うぬは誰だ?


何?新聞記者?クリスの取材?


…ああ。なるほど。


理解した。


クリスの事か。


クリスは我々バッカディア!!サーカス団の仲間、いや家族だ。


少し大人しすぎる所もあるが、優しくて思いやりのある奴だ。


…ただ…。


うむ。これはオフレコで頼む。


クリスが生まれた時、顔を見たんだがな。その時その…



なんというか、見られている気がしたんだ。



まあ、実際見られてはいたんだ。クリスにな。



が、その見るは普通の見るでは無かった。



なんというか、そう…




分析されているような、観測されているような…



そんな目だった。




が、それは研究者のソレの目ではない。



普通の、幾度もの死線を越えたものしかわからないそれはまるで、


まるで、






窮地に立たされたものが、生き残る為に身に着けた武器のような視線。



生きるために、諦めず、かすかな希望すら逃すまいとする強い視線。




まさに、戦士の視線。







言う所の観察眼。





しかも、かなりの熟練度。




相当な命の危険か、それに匹敵する戦いを経験しなければ、まず備わる事のないもの。




決して、普通の赤子が持つものではない。




思わず、吾輩は体が震えた。




それを悟られたくなくて、ヘンな顔になってしまったのだろう。



クリスは怪訝な顔をしていた。



…ああ。赤子が怪訝な顔をするのも普通ではないな。



そして、それは他のメンバーも感じていたようだ。


シャロン曰く「何もかも見通す目でありながら、嫌悪感がない。実に良い目だ。眼球を直接見てみたい」


ボルト曰く「俺は良く分かんなかったけど、大した奴だって事は分かる。あいつ、すげー事になるかもな」


キャリー曰く「可愛い子だよ!!弟にしたいなぁ!!でも、私見て残念そうな顔したのはなんでだろ?」


エルザ曰く「あいつ、妾の隠しナイフに気づいてたわね。本当に赤ん坊なの?まあ、煩くないからいいけど」


サリーヌ曰く「ふふふ。かわいらしい子ね。けど、なぜかしら?この子の魂が肉体よりずいぶん成長してるのだけど」



そして、団長曰く、


「彼の運命は茨、安らぎはあれど、心休まらぬ戦いの日々。いつしか、彼は闘いの中で安らいでいく」


団長のこの予言のような物言い。



かなり胡散臭い言い方だが、吾輩達、サーカス団員は皆知っている。



この団長の言葉は、絶対に外れないという事を。



吾輩が入る前からサーカス団にいたエルザに聞くと、


「あの男、団長はとにかく普通よ。普通が普通なほどに普通すぎる。むしろ普通でないことが何もない。異常なほどに普通なんだ」


「この世界、普通すぎて他に何も取り柄がない者が生き抜けるほど、甘くは無い。妾も武の心得を持ちながらも、多くの窮地を経験してきた」


「それをあの普通な男はどうやって回避してきたと思う?」


「簡単な事よ」


「事前に、知っていればいい」


「何処に危険があるか。どうすれば危険が起こるか?」


「それを普通に知っている」


「それが、あの男」



「団長だ」




「あの男には全てが分かるんだろう。普通な事に…な」



初めは吾輩も信じられなかったが、色々と経験していく内にそれが真実だと理解した。


故に分かる。


クリスは、大変な人生を送る事になると。


それこそ、赤ん坊には不釣り合いな目を持つほどに。


このことは、クリスの両親の二人にもちろんちゃんと言った。


で、その反応が、


「おお!!つまりクリスは天才って事だな!!」


ジョンの言葉。


「う~~ん。皆心配し過ぎじゃないかな?それに大丈夫よ!!この子は何があってもやっていける気がする!!私も頑張るもん!!」


レベッカの言葉。



…うん。なんか軽い。


二人には悪いが果てしなく不安だ。


故に、吾輩たちは決意した。


クリスを、吾輩たちの手で立派な戦士にすると!!


これでも吾輩は元々は傭兵。しかも力強く、タフである事で有名なドラゴン族の出。


吾輩ならば、タフで力強く、しかし応用の効く体を作り上げる事が出来る。



シャロンは知能の高いエルフの出身。しかし、そのナイフの腕は超一流。


彼女なら、先頭に必要な技術と業、そして知識を教えられる。



ボルトは物作りのドワーフの出身で戦いにはむかん。が、それでも武器の製造や扱いには長けている。


彼なら、簡単な武器の作り方や、銃や爆弾といった特殊な武器の扱いも教えられる。



キャリーは小さいながらもドラゴンや鬼と肩を並べる力を持つ小鬼族の出。


彼女なら、クリスに合わせて、しかし、適度に負荷をかけながらの模擬戦ができる。



エルザは吸血鬼族の出身だ。しかも武の心得もあり、キャリアも長い。


彼女なら、キャリー同様、経験を積ませられるし、指導もできる。



サリーヌは魔法使いの出だ。この世界では魔法を使うものが多い。それへの対処や、強くなる薬、毒への耐性も付けられる。


彼女なら、この世界で生き抜くすべを教えられる。



吾輩たちは、クリスの為に全力を掛けて彼を戦士に、運命に負けない強い漢にする。


大切な仲間のためだ。



手を抜く理由など一切ない!!



全身全霊をかけて!!クリスを育てる!!












例え、クリスに嫌われようとも……















…まあ、そんな事は無かったわけだが。



というか、予想以上に懐かれた。


肉体造りの為に、錘の入った服や、重みが増す秘術を書き込んだおもちゃや生活用品を使わせていたのだが、なにやら、おもちゃをたくさんくれるおじさんと思ったらしい。


会うたびにすごくいい、純粋な笑顔で笑われた。


…ちょっと良心が痛んだ。


が、訓練(本人は気づいていないがな)の成果は出ているようで、3歳でありながら、その強さは日を追うごとに成長している。


ちょっとだまして身体能力を測ったが、握力は既に50キロ、腕力、背筋力、腹筋力等もすでに十代の人間に迫るか超えている。


…やり過ぎ感は否めないが、このまま続けるつもりだ。


力があって、技があって、速さがあって、越した事は無い。



シャロン達も同じようなものだった。


シャロン曰く


「初めは遊ぶ気でいたんだがよく避けるものでな。今では少々本気で遊んでいる。カウンターや捌きなんかも日に日にキレが増していてな、将来が楽しみだ。……このまま行けば初めてをいただいても良いかもしれんな。フフフ」



ボルト曰く


「いや、あいつスゲーわ。なんか俺が発明したダイナマイトの原理とか扱い方とかよく分かってっし、ショーで使うハズだった改造銃、あいつが言うにはライフル?らしいが、作りかけのソレを遊び感覚で完成させちまうし…ちょっと好奇心で撃たせてみたら、百発百中よ!!止まった的ならな。ま、それ以上はオイオイだ」


キャリー曰く


「すっごいよ!!可愛いよ!!あたしとイッツも遊んでくれるし!!可愛いし!!私についてこれるし!!可愛いし!!腕相撲だって、相撲ごっこだって、とっても楽しいよ!!可愛いし!!!」


エルザ曰く


「ま、まあ筋はいいんじゃない?妾の訓練にも付いて来れるし、目や頭がいいから技を見ればすぐに身に付けるし。…男言葉になる私にも親切だし、優しいし、……好みだし。で、でも付き合うならもっと成長した方がいいわね。かっこよくなるのは間違いないし、それまでは育てることに全力を……えへへへ///」


サリーヌ曰く


「あの子は本当に驚かせてくれるわ。最初魔法を見せた時はすごく驚いて「おお!!これぞふぁんたG--!!」って訳のわからない事を言ってたけど、これを避けるとなったら本気で、ううんもっと、鬼気迫る表情で避けてたわ。ちゃんと威力は最低限にしてたんだけど、それでも必死にやってたのは好感が持てたわ。きっと、いかなる状況でも躱せるよう、自分に厳しくしてたのね。そう言えば、毒に対する為に少しづつ毒を食べさせたり、体を強くする薬を飲ませたけれど、効果はすごいわね。この調子なら、祝福をうける十歳までに祝福以外の強力な手札がもてるわね」


うむ。皆高評価の様だ。


まあ、ちょっと違うものもいくつかあったが、おおむね好評だ。


このまま行けば、クリスも立派な戦士となり、生きていけるだろう。


そう言えば、クリスはショーの才能もあってな、折り紙と言うらしいが、それで考えられない位に美しく、精巧な物を作れるのだ。


いやー。あんなものは初めて見た。才能も使ってないのによくもまあ、あんなに上手くできるものだ。



…ああ、そうだ。才能で思い出した。クリスは何を勘違いしたのか祝福で授かる力を才能ではなく、魔法やスキル、ぷッわぅわ~とか言っていたな。ぷッわぅわ~はかっこ悪いんでみんなでやめさせたが、魔法やスキルは実在する。


が、それは祝福で授かる物ではない。


然るべき教育や修業を受けて会得する技術だ。


これはオイオイ訂正せねばな。



ま、なにわともあれ経過は良好だ。



今後も頑張っていこうと思う。


ま、話はこれ位にしてだ。


いい加減帰らんと団長に叱られる。


さ、話はここまでだ。じゃあな。



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