異世界はじめてでの分析
転生(てんせい, てんしょう)とは、死後に別の存在として生まれ変わること。肉体・記憶・人格などの同一性が保たれないことから復活と区別される。また一部の宗教では再生とも言われる。仏教では、特に輪廻と区別はされていない。また、再び生まれる、「再生」という語ではなく、再び存在する、「再有」という語を用いる。仏教では、魂の存在を認めていないため、輪廻における主体を想定する他の思想と区別するためである。転生する前の人生のことを前世、転生した後の人生のことを来世と言う。輪廻のように人間は動物を含めた広い範囲で転生すると主張する説と、人間は人間にしか転生しないという説がある。
一般には仏教を語る上でのみ触れられるが、仏教に固有の思想ではなく、釈迦以前の思想家にも見られ、インドのみならずギリシア古代の宗教思想にも認められる。インドでは六道輪廻にみられるような生まれ変わり(→輪廻)による苦から解脱することが目的とされた。現代の日本では、仏教における転生を、単に民衆を道徳へ導くための建前として語られたにすぎないとする者も多くいるが、過去の日本では、輪廻思想は仏教において前提とされる一般的な考え方であり、浄土教の源信などのように、転生を信じながら真摯な布教活動をした宗教家が多くいた。
古来、宗教団体や心霊研究者等が科学的研究をしているが、多くは事例蒐集のみで終始させることが多い。本質的に真正な科学的、合理的手法による実証の極めて難しい分野であり、信じる、信じないの議論に陥ってしまうことが多いのが実情である。Byウィキぺディア
世界ってのは、本当に不思議に満ちている。
「いい日は幾らでもある。手に入れるのが難しいのはいい人生だ」
byアニー・ディラード
「人生とは、病人の一人一人が寝台を変えたいという欲望に取り憑かれている一個の病院である」
byボードレール
「私達はいわば二回この世に生まれる。
一回目は存在するために、二回目は生きるために」
byルソー
「人間が人間として生きていくのに一番大切なのは、頭の良し悪しではなく、心の良し悪しだ」
by中村天風
「一度だけの人生だ。だから今この時だけを考えろ。
過去は及ばず、未来は知れず。死んでからのことは宗教にまかせろ」
by中村天風
「人生は、私たちが人生とは何かを知る前にもう半分過ぎている」
byW・E・ヘンリー
「宴会と同じように、人生からも飲みすぎもせず、喉が乾きもしないうちに立ち去ることが一番良い」
byアリストテレス
「なんと大洋の美しいことよ!なんと大空の澄んでいることか!点のような太陽!
何事が起ころうと、この瞬間、生きていることでたくさんだ」
byリンドバーグ
「10歳にして菓子に動かされ、20歳にしては恋人に、30歳にして快楽に、40歳にしては野心に、50歳にしては貪欲に動かされる。
いつになったら人間はただ知性のみを追って進むようになるのであろうか」
byゲーテ
ここまで、歴史上の偉人たちの人生にかんする名言を思い出すが、それでも何も世界は変わらない。
世界とは人生ではない。
人生は世界ではない。
…あれ?何を言いたいのかよく分からなくなってきたぞ?
よし、この話はやめよう。
ってか現実逃避はやめよう。
嫌で嫌で仕方ないが、現実を見ようかね。
「ばぶあんば?(どういう事だ?)」
「まあ、かわいらしい!!見てあなた!!この子が私達の赤ちゃんよ!!」
俺の右にいるのは女性。年代は20~30代。
俺を持っている持ち方からして、右利き。
左手の薬指に嵌めてある指輪の感触。これは銀だな。匂いでも分かる。
が、少々不純物が混じってるっポイな。俺の来ている赤ん坊の服と擦れて鳴る音からも銀以外の物が混じっていることが分かる。
なるほど、失礼だがあまり裕福ではなさそうだ。
ちょっと見てみるとこの部屋も何度も修理した跡が見える。
服も色が褪せている。なんども着て洗っているのだろうな。
発音はどうだ?意味は理解できない。つまり日本語ではない。
なまりは欧州のそれににている。
が、それなら俺にも理解できる。これは保留。
瞳の色は青。
顔は白人系。
髪は金。
やはりヨーロッパ系な顔立ちだ。
ゲルマン民族、いや、少々ラテン民族にも近い。
が、断定はできない。
とりあえず、美人だ。もう一度言う。美人だ。
顔は美しい。美形。ぶっちゃけ好みだ。
が、この人はおそらく今生においての俺の母。
結ばれることはないだろう。次。
香水の香り。
うむ。悪くない。
が、構成物質が何かわからない。
これも保留。
が、分かる事はある。
この人はおそらく宝石などの細工師だろう。
それも金属細工師だ。
理由は服に微小ながら金属の粒子がついている。
そして、俺を持っている指が作業のしすぎで豆や傷がついている。職人としては誇れるものだ。
あとは、そこの鏡から反射して見える机の棚から見えている細工に使う道具からそう判断した。
まあ、実際は俺の親父さんが細工師でこの方はアシスタントかもしれないが。
つまり、今、俺を抱いて微笑んでいるこの女性は、年齢20代後半でヨーロッパ?系、家はあまり裕福ではないが、金属細工師をやっている俺の母かな?
「おお!!可愛い子だ!!私たちの天使だよ!!」
そう言って現れたのは、身長約170センチ。
体重約60キロ位の男。
年齢は30くらいかな。
重心がブレない歩き方から、何か訓練を受けている可能性がある。
発達した筋肉に、注意深く見ると体のいたるところにある傷。
…狩人か戦士?いや警察とか特殊部隊…ではないな。
腰にサーベルを差している。
あのサーベルの形や装飾は、中世ヨーロッパでは典型的なものだった奴のハズだ。
故に、ここは中世の可能性が高い。
…もしくは、演劇団員かコスプレも考えられるが。
ま、どうでもいい。
顔もやっぱりヨーロッパ系か。
つまり、この人は演劇団員でなければ何かの心得がある戦士か何かだ。
で、俺の父親。
「見てあなた!!この子全く泣かずに私たちを見てる!!」
「ああ!!まるで意識があるようだ!!それに優秀そうな顔つきだ!!この子は将来有望だぞ!!」
う~~む。意識があるのは当たってはいるが、優秀とは言い難いと思う。
まあ、期待に応えられるようには頑張るよ。
さて、私の事をしばし整理してみよう。
名前は…思い出せないな。
まあいい。出来ないことを考えても仕方ない。次だ。
俺の家族は…ああ、うん。覚えてる。
覚えてる。覚えてるぞ。間違いない。
生まれも育ちもK県、家族は父、母、姉、俺、妹の五人家族。そうだそうだ。覚えている。たしかコンビニに飲み物を買いに行って…ああ。
帰る途中で車に引かれたんだったな。うん。分かった。
これは言うところの転生かもしれん。
中国語で转生ともいう。
さて、俺は決まりきった事を言わねばならないらしい。
では言ってみよう。
「ブヴアィァル(どぅーしてこうなった?)」