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AOI 第92話

 「行ってきまーす。」

 と、母はお茶碗は食べっぱなしでこたつの上に、

 「鍵しめてねー。」

 と、バタバタといつものバックとダウンを着て居間のドアを開けて閉まる前に、もう一度、振り返って居間の私達の顔をみて、

 「行ってくるね。」

 と、あらためて、声をかけていった。私が、弟に、

 「鍵閉めてくるわ。」

 と、言って、こたつを出た。戻ってくると、弟が、ご飯をよそっていた。お茶漬け2杯目を食べるそうだ。味を変えて。私も、2杯目きになるな。はじめてだ。未知の領域。弟は、お湯が少し冷めているからもう一度沸かし直すと、ガスをつけた。私が、

 「私もおかわりしようかな。」

 と、言ったら、ガス台からやかんをおろして、蛇口から水をたして沸かしなおしてくれた。私も、その間に2杯目のご飯をよそって、

同じ量はちょっと無理かな。だからって、少なすぎるとお茶漬けの素との分量が、合わなくなってくるから、もう少し足してと。沸いたやかんを弟が、運んでくれて、お茶碗に注いでくれた。目の前で、注いでいたし、高い所からだったので、飛び散るお湯が一瞬だけど、飛んできて、その熱いこと。瞬間的なものだけど、すごく熱く感じから、思わず、

 「あちっあちっ。」

 と、声に出た。手を引っこめたり、反対側に顔をそむけたり。それを見て弟は、

 「あっごめん。」

 と、やかんの口を私から遠いお茶碗のなかにむけて、お湯を注ぎなおしながら、笑っていた。弟は自分のお茶碗にも高い位置から。ほら、周りにお湯が飛んでるぞ。やかんを台所に置きに行って、台拭きを持ってきた。

 「いただきまーす。」

と、2人でまた言って、お茶漬けを食べた。わさびを少しのせて。少しだけど、このつーんとして鼻にぬける爽やかさがたまらなく、スプーンが一杯目より早く進む。弟にも、わさびをすすめた。私よりも多く入れていた。大丈夫かな。案の定、数分も経たないうちに、きっと固まりを食べたようで、

 「わぁ、辛い辛い。」

 と、こたつから足を出して、バタバタしている。私は大笑い。つーんと戦っている弟は、つらいと思うけど、面白い。

 「少しとかさなかったの?」

 と、聞いたら、

 「大丈夫だと思って、鼻痛い。」

 と、目がうるんでいた。近くにある、お茶を飲んだけれど、温かいから、痛みが増してしまった事も原因かも。弟は、鼻水も出てきて、本当につらそうだ。鼻を噛んだ弟はご飯の中をかき混ぜて、わさびの固まりを探していた。まだ、入っているの?思っていたより、たくさん入れてしまった様子だ。

 

 

 

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