第65話:NSA最終リザルト
激闘の末に迎えた、第一回《ネクスト スター アーカイブ》のクライマックス──
公式チャンネルでは、MCの熱量あふれる声が響く。
「いやー!すごかったですね! 激戦! 混戦! そして感動のフィナーレ!」
「それでは、改めまして──最終リザルト、発表させていただきます!!」
MCが両手を広げ、改めて声高らかに叫ぶ。
まず第5位、ステージ1【5P】、ステージ2【5P】、ステージ3【8P】。
3ステージ、総合18ポイントでフィー農場!
堅実な戦いぶりと連携の妙を見せてくれた3人組、支援と防御を土台に、今後の伸びに期待がかかる注目株です!
続いて第4位は、ステージ1【14P】、ステージ2【14P】、ステージ3【4P】。
3ステージ、総合32ポイントを獲得したサロロでGO!
笑いと爆発とハプニング、そして時折見せる驚異の集中力。
波乱を巻き起こした彼女たちがここにランクイン!
第3位は、ステージ1【12P】、ステージ2【11P】、ステージ3【12P】。
3ステージ、総合35ポイントを記録した孤高の弓使い、ソラ!
寡黙に矢を放ち続けたその姿は、まさに職人芸。
見事な集中力で全ステージを駆け抜けてくれました!
そして準優勝、ステージ1【18P】、ステージ2【17P】、ステージ3【16P】。
3ステージ、総合51ポイントで堂々の第2位に輝いたのは──まどいろ!
鮮烈な演出と、揺るぎない絆が光ったバディ。
前線と後衛、ふたりの呼吸はまさに一体。
観る者すべての心を掴みました!
そして……
栄光の第1位は、ステージ1【17P】、ステージ2【19P】、ステージ3【20P】。
3ステージ、総合56ポイントでソロプレイヤー・コノエ!!
解説系魔導士の名に恥じない、全方位完璧な立ち回りで勝利を掴み取りました!
画面には、静かに微笑むコノエの姿。
▶ 優勝おめでとうー!
▶ ソロでここまでいけるのやばすぎ
▶ トリプルステージで常に上位とか化け物
マイクを向けられたコノエは、少し間を置いてから、しっかりとした口調で答える。
「……素直にうれしい。みんな、ありがとう」
「ただ、今回は本当に運に恵まれてたと思う。他のどのチームが勝ってもおかしくなかった」
「全員、強かったし、それを見てくれていた人たちがいたことが何よりうれしい」
続いては、惜しくも2位となったまどいろチーム。
画面には、笑顔と悔しさを織り交ぜたようなまどかと、隣に並ぶいろはの姿が。
「こんな豪華なイベントに呼ばれて、こんなすごいメンツの中で2位になれるなんて──」
「正直、まだ信じられないくらいです。でも……やっぱり、1位になれなかったのは悔しい」
「でも!それ以上に、本当に楽しかった! 応援してくれたみんな、ありがとう!」
▶ まどいろ最高だったぞー!
▶ ラストの共闘アツすぎた
▶ 2人の信頼感がもうやばい
続いては第3位、寡黙なアーチャー・ソラ!
一言コメントを求められ、ソラは小さくうなずいてから短く答える。
「……すごい緊張した。1位を取るつもりだったけど、そんなに甘くなかった。これからも、研鑽を重ねます」
▶ 真顔でかっこよすぎる
▶ 全編通して安定感異常だった
▶ 協力戦、いつもより活き活きしてて良かった。
第4位は、自由奔放すぎるコンビ、サロロ組!
MCの声に、勢いよく両手をあげたロロがマイクを奪うように叫ぶ。
「たのしかったよー!!!!!!」
▶ ロロ草
▶ それでいい、マジでお前がいたから盛り上がった
▶ 癒しと爆発と奇跡
苦笑しながらも微笑むサーシャの後ろで、ロロはぴょんぴょんと跳ねている。
そして最終順位、5位となったフィー農場!
フィーノが落ち着いた表情で、しかし力強く語った。
「結果はあまり振るわなかったけど、いい経験になった!」
「部分的には、いい勝負もできたと思う。まだまだこれから頑張っていこうと思う!」
「応援してくれたみんな、本当にありがとう!」
▶ 農場、ほんと応援してた!
▶ 支援と防御の安定感すごい良かった
▶ これからもっと伸びてほしいチーム
これにて──
第一回 ネクスト スター アーカイブ、全競技が終了。
それぞれのプレイヤーが、確かな爪痕を残し、未来へとつながる物語を紡いでいった。
「それでは皆様──競技は終わりましたが……まだ大会は終わりではありません!」
「次はいよいよ《大会褒章タイム》のお時間です!」




