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ギルドへ報告です1


 マナにキャラビーのことは任せて、俺とユウカは冒険者ギルドへ向かった。

 『悪の洞穴』はぶっちゃけ人気はなく、挑んでいるパーティも少ない。そして数少ない最前線に挑戦しているパーティの一つもつい先日全滅していた。

 アンデッドを相手に戦う訓練という意味では非常に有効なダンジョンではあるのだが、そのためならばわざわざ『悪の洞穴』まで行かなくても『善の洞穴』でいいという判断なのだろう。実際『善の洞穴』のボスにはリッチキングが出る可能性もあるし、短時間で確実に強いアンデッド種と戦えるというのは探索もがんばらないといけない『悪の洞穴』よりもよかったりするのかもしれない。


「思ったより混んでおらんな」


「時間的に昼を過ぎてるからな。夕方の帰還ラッシュには早いし」


「それでも列はできるか。並ぶのじゃ」


 人が少ない時間でなにやら奥で作業でもしているのか、一カ所が閉じた窓口には三人ほど並んでいた。いや、今一組終わって次が行ったから後二人だ。


「今日はもう帰るだけじゃからの。ゆっくり待つのじゃ」


 そうして俺たちは列の後ろに並んだ。





「おい、お前が噂の寄生虫だな?」


 列に並んで経過し、一組が終わった。俺たちの後ろに新たに二人が並んだ。ぼそりと聞こえてくる声から、既に俺の隣の女性がユウカだということには気づかれていそうだ。というか入った時から気づかれてはいただろうがいい冒険者たちが多かったんだな。


「怖くて声も出ないか? 腰抜けが」


 そうこうしているうちにもう一組も終わり、次は俺たちの順番になった。受注していたのであろう依頼の用紙と何かの毛皮を取り出して窓口に向かっていったからすぐにでも終わりそうだな。


「おい無視してんじゃねえよ!」


 アイテムボックスの中で、説明のために売り払う用の圧縮岩石の剣と盾は既に選別が済んでいる。ちょっと柄が欠けて握りにくくなってしまっていた剣と、回収する時には気が付かなかったが、ヒビが入っていた盾だ。買取拒否されたら喰らうだけだな。


「てめ、聞こえてんだろ! こっちを向きやがれ!」


 さて、いい加減目の前の現実と向き合わないといけない時が来たのかもしれない。周囲のざわめきはもはや隠しきれるものでもないが、どうにも勇気を出して止めようとする若者や蛮勇を止めてくれるお仲間は皆無のようだ。聞こえてきた情報によると一応B+ランク冒険者らしくそれなりに知られているのだろう。俺よりランク上だな。

 前にこういう連中はまとめて潰したことがあったが、あれから結構経つ。それなりに有名な冒険者たちが含まれていたがもう忘れられてるのかもしれないな。というかこれはマナの予感が当たってしまったからなのか、ユウカと二人で来たから起きたことなのかどちらなのだろう……。


 関わってもろくなことにならないと無視を決め込む俺の横で、ユウカはどことなく顔を背けてはいるが笑みが抑えきれていなかった。他人事じゃなくてお前も中心人物の一人だぞ?


「ん、前の組も終わったみたいだな」


「ぷぷっ、そうじゃの。わしらの番じゃ」


 俺の横で喚くだけの二メートルを超える木偶の棒には目もくれずに窓口に向かって足を踏み出した。


「調子こいてんじゃねえよ!」


 時間切れとなったことでいよいよ我慢しきれなかった男が俺の胸元を掴んで持ち上げた。顔真っ赤じゃん。


「いつまで俺様を無視してやがるこの寄生虫野郎! ぶっ殺されてぇようだな!?」


「酒臭いな。どんだけ飲んでんだか……離せ」


 こうまでされてしまうと無視し続けるわけにもいかず、男に声をかける。


「Sランク冒険者に寄生して、よくもまあぬくぬく過ごせるなこの野郎! 殺される前に土下座して謝った方がいいぞ!」


「なんの噂なんだか……。ギルド内で喧嘩はご法度だろ? 俺も鬼じゃない。手を放して、回れ右して帰れ」


 血走った目に、額に浮き出た血管が怒りを示す。明らかな被害者だし、また骨折程度なら許されるよな。俺も言われっぱなしはむかつくから煽るけどどこまで耐えるかな?

 ところで、ユウカよ「鬼ではなく鬼人じゃからの」じゃないんだ。小声で俺だけに聞こえるように言ってくるな!


「俺様が怖いんだろこの腰抜けが。いじめられました~ってお仲間に泣きつくか?」


「暴れても何の得もないってわからない程度の頭なんだな。かわいそうに」


「ぁあ!? ぶっ殺してやるよ!」


 アルコール臭は一切ないのに、本当に酔っているのかと疑いたくなるほどに煽り耐性のなかった男は左手で俺の胸元を掴んだまま、右の拳を振り上げた。


「殴られたくはないんでな。離せ」


 振り上げた腕が下りるよりも早く左腕を掴んで力をこめる。『鬼の一撃・付与』などスキルを使うまでもなくあっさりとパキリと骨が砕けた。


「ぎゃぁあああああああ!」


「うるさいな。周りに迷惑だろ?」


 骨が砕けて力が抜けたことで解放されて地面に降りた。男は腕を抑えてうずくまりながら悲鳴を上げるだけだ。


「すまんが、こいつの仲間はいないか? どこのどいつか知らないし、回収してほしいんだが」


「……ぶっ殺してやる!」


 俺の視線が周りにいったのをチャンスと見たのか、完全に吹っ切れてしまったのか、右手で懐から身の丈に合わない短剣を取り出してこちらに突き出してきた。さすがにそれはダメだ。


「暴れるなよ」


 短剣が届く前に素早く『獣の一撃』を腕に当てて落とさせ、そのまま右腕を掴んで左腕と同じように骨を砕く。そして再びうずくまろうとする頭を掴んでアイアンクローの体勢に入った。ぷちっ! とならないように細心の注意を払いながら力をこめてやるとまともな悲鳴も上げられずにばたつく。


「このまま落としてギルドに預けた方がいいかな?」


「お仲間もおらんようじゃからの。武器まで取り出して、お咎めなしともいかんのではないか?」


 しれっと距離をとっていたユウカも戻ってきて窓口の受付嬢の方に視線を向ける。そちらでは既に上席への報告が行われていたようで奥から人がやってくるのを待っていた。


「ザクロみたいにならなくてよかったね! 暴れないようにうちのメンバーで見ておいてあげるよ。用事を済ませてきたらどうだい?」


 奥から聞こえてきた声に振り返る。職員とともにやって来たのは『金の軍団』のリーダー、ゴールドさんだった。

どうもコクトーです。


『刈谷鳴』

職業

『最大

 ビギナー(10) 格闘家(50) 狙撃手(50)

 盗賊  (50) 剣士 (50) 戦士 (50)

 魔法使い(50) 鬼人 (20) 武闘家(60)

 冒険者 (99) 狙撃主(70) 獣人 (20)

 狂人  (50) 魔術師(60) 薬剤師(60)

 神官  (50) 剣闘士(60) 重戦士(70)

 龍人  (20) 死龍人(20) ローグ(70)

 魔導士 (90) 精霊使い(40) 舞闘家(70)

有効職業

 聖魔??の勇者Lv26/?? 大鬼人 Lv29/40

 上級獣人Lv20/30   魔人  Lv18/20 

 探究者 Lv47/99   狙撃王 Lv21/90

 上級薬師Lv21/80    上級龍人Lv6/30

 死霊術師Lv49/100   アーマーナイトLv14/99

 剣闘騎士Lv14/99

非有効職業

 呪術師 Lv1/80    死龍王Lv1/30

 盗賊王Lv1/100    大魔導士Lv1/100

 上級精霊使いLv1/50』

予定してたより文字数が伸びちゃったので区切りました。なんか楽しくなっちゃって……


ではまた次回

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