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私のゆめ物語  作者: なす
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いつかのお話

「未来」


お互いがお互いを信じ、任せ、別れる

タクヤと合間見えたのは静かな女だった。


人の居ない静寂な住宅街でそれぞれの正義を胸にぶつかった。


「『癒毒』俺に身体能力の向上…そして彼女に鈍足を」


タクヤは開幕一番能力を使用する。

女は少し驚いたような表情を見せ、微かに笑った。


「いいね。初手から全力か…

私も応えないと失礼になるかな?」


その瞬間タクヤは身震いする。

どす黒い何かに巻き付かれているような…


「遅れたけど、私の名はアヴニール…

私との戦いの経験は冥土の土産になるかい?」


アヴニールはタクヤの方へ歩み寄る。


「『鋼身』」


稲妻のように地を蹴り空を走る…

その攻撃は一瞬のことだった。


タクヤはもう戦える状態ではなかった


「終わりかな、名前くらい聞いとくべきだったか、、」


アヴニールがその場を去ろうとした時、

急激に身体が重くなる。


「え?」


アヴニールは後ろを振り返った。

その目に入ったのは…


「第二ラウンドだ。ねじ伏せてやるから…」


タクヤは能力を使用した。

自らの拳の破壊力を増幅させ、塀を破壊する。


アヴニールには何がしたいのか理解が出来なかった


「君は何をs…


その言葉を遮るようにタクヤは言う。


「『癒毒』軽量化そして鋭利化、」


塀の欠片は瞬く間に宙を舞う。

小さな軽い欠片がアヴニールの身体に触れた時、

全身に小さな刃物が突き刺さる…


「かはっ」


アヴニールは傷を負い、血を吐きながらも適応する。


「『鋼身』皮膚全てだ…」


タクヤの攻撃は跳ね返される。

それに応じ、タクヤは鋭利さを更にあげる。


ただ…タクヤには一つ誤算があった。

自らと相手では能力の練度が段違いだった。


「『液状化』」


アヴニールの身体がドロりとした液体になる。

そこにタクヤの攻撃が入るとき、タクヤの拳に激痛が入る。


「鋼の融点を知ってるかい?坊や…

低くても約1400度、やわな身体じゃ耐えれない。」


タクヤは再生しながら考える。

有り得ないほどの強敵、その打破案…


「仕方ない…使うしかないかー、」


タクヤは戦闘の構えをとる。

だがアヴニールが感じたのは禍々しい読み切れない何か


『能力の底上げ』『組み合わせ』『相性補完』


そのどれとも違う、タクヤだけの技…


アヴニールは初めての状況に困惑していた。

命の危機であるのに恐怖を感じない、

なんなら胸の高揚を覚えている…


「君は私の心を融かしてくれるのかい?」


アヴニールは頬を赤らめ悪戯のような笑みを見せた。


アヴニールはギアが上がっていた。

自らが蹂躙されるこの状況に…


「地味だから私は嫌いなんだけど…

全力を出すには仕方ないか、」


アヴニールはそう言うと物凄い速さでタクヤの懐に入る。

その勢いのまま、タクヤの顔面に手を翳し唱える。


「『液状化』」


タクヤは呼吸が出来なかった。理解ができなかった。

身体が動かなかった。何も考えられなかった。


自らの中に異物が流れ込む気色の悪さ、身体に走る激痛

だが身体は動かずのたうち回ることも不可能な事実、


タクヤの戦意など既に…


だがその瞬間アヴニールの攻撃の手が止まる。


「やっぱ面白くないね。映えないよ…

私を融かしてくれるのは君じゃなかったのかな、」


だがタクヤの目には闘志が再び篭っていた。

アヴニールは身震いする。


「確かに俺は弱い…だがもうお前の能力は理解した。

来いよ…俺の勝ちで締めてやるから、」


アヴニールはまたもや笑顔を見せる。


「そっか!私に勝つか!!おいでよ、こっち側に。

追いつけるんならね…」


タクヤは駆け出しアヴニールの背後に回る。

だが複数回の攻撃を入れた後に後退する。


アヴニールの能力は溜めの時間が僅かにかかる。

それを理解した上の『ヒット&アウェイ』


アヴニールは驚いたような表情を見せた。

死にかけの状態でも能力を観察していたことに、


「君はほんとにやり遂げてくれるのか…」


アヴニールは驚愕、そして期待の目でタクヤを見る。

そして最後の攻撃に入る。


「あはは!楽しいね、でもこれを対処できるのか?」

「『液状化』の本質は温度変化と形状変化だ。

固体だけだと思うなよ?」


アヴニールの身体がまた融け出す

だがタクヤは駆け出し、そして一撃を入れる…


入るはずのない攻撃、アヴニールは困惑していた。


「俺の能力は全ての事象に干渉できる。

お前の身体を『固形化』させただけだ…」


その一撃で勝負がついた。

普段なら防げた一撃、だが油断の中での不意討ちは命取りだった。


「あぁ―、楽しかったよ。ありがとう」


アヴニールは天を仰ぐように倒れる。

それを見たタクヤはすぐに能力を解除し、少し休憩するように腰を下ろした。


『アヴニールの敗北』その事実は大きな影響を及ぼす。

均衡していたパワーバランスが崩れ、

新たな衝突が生まれる。


次に出会ったのはエスポワールとマコトだった…

歪んだ愛の持ち主がその力を見せつけた。

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