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第二十四話(最終回):エピローグ

 やあ、みんな! シオン・ノーザンだよ!

 僕とアルベルト様、リナ姉さん、そしてエリスさんの波瀾万丈な物語、楽しんでもらえたかな?

 えっ? 急に変な口調になってびっくりしたって? ははっ、ごめんごめん! そんな君は第1話から第3話あたりを読み返してみてよ。僕はこんな感じで話してるから(メタ発言)。

 さて、みんなが気になっている「その後」の話をしようか。

 僕とエリスさんは、なんと合計三回も結婚式を挙げたんだ。

 王都での国を挙げた盛大な式、新ノーザン伯爵領での領民に囲まれた温かな式、そして北の故郷でのこじんまりとした式。王都の時は正直、僕みたいな地味な男には場違いで気恥ずかしかったけれど、隣に立つエリスさんがリナ姉さんに負けないくらい光り輝いていたから、それだけで「やって良かった」と思えたよ。

 そうそう、北のノーザン男爵領に残してきた父さんのことだけど、あのアバウトな人は驚くべき決断をしたんだ。僕が伯爵になったのを見て、「自分は領地運営には向いてない」と開き直り、隣の商家の息子を養子に迎えて跡を継がることにしちゃったんだよ!自分は僕の新領地に移住して、孫に囲まれながら趣味の釣りに没頭する余生を計画中らしい。……まあ、父さんらしいよね。

 アルベルト様……アルベルト国王陛下は、あれからも猛スピードで社会改革を推し進めた。晩年にはなんと、身分制度の廃止と民主主義化まで実現させてしまったんだ。子供の頃に語っていた、「歴史に名を刻む『至高の君主』になる」という野望を、本当に叶えちゃうなんてね。あの時は単なる与太話だと思って鼻で笑っていたけれど、僕はとんでもない傑物と幼馴染だったわけだ。

 そしてリナ姉さん。彼女はアルベルト様と共に改革を軌道に乗せた後、なんと独自の社会奉仕活動にのめり込んでいったんだ。信じられるかい? あの自由奔放で「自分のため」に生きていた姉さんが、今や世間では『聖女リナ』なんて呼ばれて崇められている。

 もっとも、僕の前では相変わらず無理難題を吹っかけてくる、茶目っ気たっぷりのリナ姉さんのままなんだけどね。どうやら僕は一生、姉さんの手のひらで転がされ続ける運命らしい。……まあ、それも悪くないかな、なんて最近は思っているよ。

 エリスさんとリナ姉さんは、今では定期的にお茶会を開く親友同士だ。意外とあの二人はウマが合うみたいで、リナ姉さんの毒気に真正面から対抗できるのは、世界でエリスさんだけなんじゃないかな。

 そのエリスさんは、僕の最強のパートナーとして領地を切り盛りしてくれている。おかげで財政も領民の暮らしも飛躍的に良くなった。かつて僕たちが使った「インフラ封鎖」を二度と誰にも悪用させないよう、対策もバッチリ講じてある。

 彼女は領民達からとっても慕われている。彼らといるときは明るい笑顔でいる。……ただ、ふとした瞬間、少しだけ悲しそうな顔を見せることがあるんだ。そんな時、彼女を支えて、その手を取るのが、「生涯守り抜く」と誓った僕の「一番大切な実務」なんだ。

「シオンさん! そろそろ準備ができましたよ!」

 おっと、向こうでエリスさんが僕を呼んでいる。そろそろ行かないと。もうお別れの時間だ。

 みんな、僕たちの物語に最後まで付き合ってくれて、本当に本当にありがとう!

 いつかまた、どこかで会えるといいね!

 それじゃあ、またね!


これにて完結です。最後までお付き合い頂き、どうもありがとうございました。

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