CR8話 蒼天の店長 天帰
妹と食事が終わりバイトの用意をする。
バイトの用意をする。
今日で2日目なのかー。なんだか、
1週間くらいの付き合いな感覚がする。。
元気がなくなる。。
そして時間は省略。。
凛花[ それじゃ、行ってきまーす。
夕飯は適当に食べるよ ]
華奈[はーい、お兄ちゃんー、いってらっしゃい]
母[ いってらっしゃいー。なら適当に夕飯の
残りを温めて食べてねー
あ、それともう社会人としての心得を
待たないとだから、これ、差し入れのお菓子。]
凛花[ えー、わかったよー。 ]
そう言って差し入れのお菓子を持って
パチンコ店へと向かう。
パチンコ店に向かってるだけでため息が出る
凛花[ はぁ ]
[ ウィーン ]
中に入る。。
そしてカウンターの従業員専用口から向かう。
香恋[おーはよーキーリーンー♪待ってたわよー。
んとー、昨日急に帰っちゃうものだから
お姉さん寂しくてあの後3万も擦っちゃった
じゃないのさー。。 ]
そう言いながらキリンに抱き着く香恋。
凛花[うわー、もうやめてくださいよー。
と言うか、合計五万ですか!?
よくそんなにも突っ込んで平気でいられますね。
僕ならとっくに意識が飛んでますよ。 ]
こよみ[おー凛おはよ。凛と一緒に打ってた時は
調子がよかったんだ!!
その後、このインキャに声をかけられてから
俺の調子はガタ落ちしたんだ!! ]
アオリ「んな!!人のせいみたいに言わないでよ!
勝手に自爆しただけでしょ!!
だから、早くお昼を食べたら帰ったら
よかったのに!! ]
香恋[んもー、キリンー、お姉さん慰めてー。
昨日、キリンを触らなかったから
キリン柄一回も見えなかったのよー。]
そう言ってまたすりすりしてくる香恋。
こよみ[おー、そういえば凛は[Pあの花]で
回転してから一回転目でSTは入らなかったが
キリン柄を出して当てたぞ!! ]
香恋[嘘ー!!まじで!!
さっすがキリンー!!凄いものを見たのね。
羨ましいわー!!]
そういえばそんなものを見た気がする。
既に忘れていた凛花であった。
凛花[あ、みなさん、改めてこんにちはですー。
挨拶が色々あって遅れました。。
今日も一日よろしくお願いします。 ]
香恋[あー、言うの忘れてたわー。
うちじゃ会社ルールで何時に来ても
最初の挨拶は[おはよう]なんだよ!
そう言う決まりに店長がしてねー。
そう言うわけで改めておはようございますなのさ]
凛花[かしこまりました。
それではおはようございます。
よろしくお願いします!! ]
すると、店長が現れた。
財激[おー、凛花くん、おはよう!
今日でまだ二日目で色々と
わからない事が多いと思うけど
色々と頑張ってくれたまえ! ]
今日の財激店長はいつもより髪をワックスで
固めていて、シャキッとしてなんだか
男前に見えた。
おそらく元々顔つきはカッコ良かったんだろうと
思う。。
結構柄の入った服を着ていて
この職場の店長が着てもいいような
服ではなかった。。
凛花[あ、財激店長、おはようございます!
今日もよろしくお願いします!!]
財激[はい、よろしくお願いします。
それでは、香恋くん、凛花くんの事は
よろしく頼んだよ ]
香恋[ はい、かしこまりました。 ]
そう言って笑顔で事務所に行った店長。
店長の前ではしっかりする香恋であった。
香恋[それじゃ、キリンー、急いで着替えてきてー
みんな待ってるわよー ]
凛花[ 了解ですー ]
着替えをする凛花。
凛花「お待たせしましたー。
あ、それとこれ、母さんから
働かせてもらうんだからみんなでどうぞって
差し入れのお菓子をどうぞ。 ]
そう言って母に渡されていたお菓子を渡す。
香恋[えー!本当にー!!キリン偉いのねー。
それじゃこれはみんなで食べるわねー。]
そう言って休憩室に持っていく香恋。
そして休憩室のドアを開けると。
凛花から頂いた差し入れのお菓子を
みんなに見せる香恋。
香恋[やろうどもー!!こいつを売り払い、
シャンハイを奪い返すのだー!! ]
こよみ[ かーーーーー!嬉しいねー!! ]
更にお菓子の箱を開けて中身を確認。
そして軽く揺さぶるが、
仕切りがしてありあまり動かない。
香恋[ ヅレない!! 一糸乱れないー!!!]
すぐ止めに入るアオリ。
アオリ[あー、もう、そんな事したらダメですよ]
よくわからず見つめる凛花。
凛花[というか、ここシャンハイでも
ないですからね ]
香恋[ごめんごめんーー、冗談よー。
それじゃ、みんなー、始まりの
ミーティングを始めるわよー。]
全員[ よろしくお願いしますー! ]
香恋[それじゃ、まず。早番だった人の引き継ぎで
昨日は休業していたので、
今日は珍しいお客様も多いみたいだ。
それに、人数も少し多いから慌てないように!
それからキリンは今日もホール内を歩いて
汚い所とかを掃除したり雑巾で拭いて行ってね。
うちの店舗も店内全席禁煙で休憩室でしか
タバコは吸えないからあまり掃除する所はないかも
だけど、とりあえず綺麗にしといてね。
んで、マナー悪そうなのとかがいたらインカムで
教えてねー、注意しに行くから!]
凛花[ 了解しましたー。 ]
香恋[ほかー、何か引き継ぎで
言わないといけない事があったりするー?]
アオリ[特にありません。]
こよみ[ 特にありません ]
男性 [ いえ、特にないです。 ]
香恋[ 了解!それでは。。]
凛花以外全員[今日もお客様に最高の我々の
エンターテインメントをお届けいたします!!]
香恋 [ 以上! ]
そして始まりのミーティングが終わる。
そして、凛花に初めて関わる男性が
説明してくれた。
顔色は日本人と同じ色だが。
なんだか、外国人っぽい顔つきをしている。
外国の人なのかな?
男性[やあ、初めまして。君があらきりんか君だね
私の名前は「チャン•スメラギ]です。
ここのホールの皆さんには
よく「チャンス」や「チャンス目」なんて
呼ばれてるよー。ハハハハハ。
ちなみ名前はこんなんだけど
ずっと日本育ちなので日本語はペラペラさ
改めてよろしくな! ]
通りで意外と日本語うまいな。
凛花[は、初めまして!よろしくお願いします!
僕は19歳の一般大学生です。。 ]
チャン[おー、19歳か!!若いねー。
若いっていいねー。ハハハハハ。
私は27歳だ!!この顔だから少し
老けて見られるかもだがこれでも
カレン姉さんの3個下だよー。
いや、5個下、7個下だったかなー?]
その時。。
チャン[ぐは!!!な、何を姉さん!!?]
いきなり蹴られた。。
香恋[おい、チャンー。テメェ何人の秘密を
暴露してんだ。私はアンタの3個下だよ。
倍々ゲーム始めてんじゃねぇよ!!
何、言い直す事に年増やしてるんだ!?
あんまふざけてっと。[ラギ]の字を
とってただのチャンス目にするぞコルァー]
チャン[い、痛いよ姉さんー!!
仕事前に寝込んじゃうよー。 ]
香恋 [ 私はアンタにセクハラされて今
寝込みそうだったんだよ! ]
チャン[ ワタシーニホンゴ、ワカリマセーン?]
さらにブチギレる香恋。
香恋[スメラギ!さっさと仕事いかんかー!!]
チャン[ は、はい。ただいまー!! ]
そう言って凄い勢いでホールへと向かって行った。
凛花[ あ、は。アハハハハ、なんだか
賑やかな人でしたねー。 ]
そう言って香恋を見つめるキリン。
化粧のせいで意外と若く見えてしまっていたので
おお、化粧の力って凄いと改めて感心するが。
首に手をかけられる。
香恋[ キーリーンー♪今さっきのチャンの
話は全部嘘だからいい事ー?
すぐに忘れなさい!!さもないと、
キリンもシャンハイに売り飛ばす事になるわよ?]
凛花[あ、は、はい。。
ぼ、僕も仕事に行ってきますー!]
そう言ってホールへと向かった凛花であった。
ホールに入ると相変わらずうるさかった。
とりあえず、インカムとマイクをセットする。
そして、マイクの電波を受信する専用の
リモコンを貸してもらい、セットしつつ
ホールを周回する凛花。
今日もまた始まってしまった。
今日は一体どんな酷いインカムが
飛び回るのかと思いながら。。
香恋[はーい。みんなー、今日もよろしくねー。
みんなー、聞こえてるー? ]
こよみ[ 聞こえてますー。 ]
アオリ[はーい。カウンター聞こえてますー。]
チャン[ はいー、聞こえてますー。 ]
香恋[ 了解ー。凛花ー、聞こえてるー? ]
凛花[ え、あ、はいー。聞こえてます ]
香恋[ よし、全員聞こえてるなー。
アオリはそのままカウンター、
チャンはスロットを頼む。
こよみはパチンコで
凛花はパチンコとスロットの台の清掃だ。
何かあったらインカムで飛ばしてくれ ]
す、凄い。なんだか、本格的って感じがする。
そして、香恋さんに
凛花って呼ばれた事なかったから
凄い変な感じがする。。
香恋[あ、こよみ、カウンターに人が多い。
ヘルプに入ってくれ。
パチンコは私が回す。
チャン、スロット、メダル補給2
急いでー ]
こよみ [了解っすー]
チャン[ かしこまりましたー ]
そう言って指示場に向かう2人。
なんだろう。。いつもの感じが無くなり
しっかりとした雰囲気を感じる。。
香恋[ん、凛花ー、手が止まってるぞー。
そこの台、お客様の飲み終わりがあるから
すぐ捨てて台を開けてあげてー。
はい、急ぐー ]
凛花[ あ、はい、かしこまりましたー ]
今日はなんだか初日と違って
凄いバタバタしてる感じがする。。
そして、香恋チーフの姿がいつもより
なんだかカッコよく見える。。
なぜかそう思ってしまう凛花であった。。
しばらくして。。
チャンの近くを通る凛花。
その時に少し小声で聞いてみる。
※インカムなし
凛花[あ、あの、チャンさんー。
今日っていつも通りな感じなんですか?
なんだか、いつもよりシャキッと
してる気がするんですけど。。 ]
すると。。
※インカムなし
チャン[あー、今日は店長がいるからね。
それでカレン姉さんは気合が入ってるんだよ。
いつもはもっとゆっくりだし、
あんな掛け声とかもしないんだけど
店長がいる時だけは凄いしっかりするんだよ。
いやー、凄いスパルタモードになるから
あんまりサボってるといくら凛君でも
怒られちゃうから気をつけるんだぞー]
※インカムあり
香恋[おい、チャン、いつまで喋ってるんだ。
早く持ち場に戻りなさい。。 ]
※インカムなし
チャン [ ほら、きたー。 ]
※インカムあり
チャン[申し訳ありません。凛花くんに
わからない事を教えていました。 ]
香恋[わかった。しかし次からは凛花には私から
伝える。チャンは持ち場に戻ってなさい。 ]
そう言ってチャンを戻らす。
うひゃー、なんだかあの香恋チーフが
別人みたいで凄いな。。
それに、他の皆さんも必要な事以外は
一切喋ってないって。。
店長1人居るだけでここまで変わるんだな。
アオリ[すみませんー、カウンター、
残り、小景品少なくなってますー。
補充お願いしますー!! ]
こよみ[ 俺が行きますー。 ]
アオリ[山崎さんー、ありがとうございます]
こよみ[中景品、小景品、椅子の下に入れておく。
必要な時にとってくれ。 ]
アオリ[あ、ショーケースの景品も]
こよみ[問題ない。それもとってきてある]
アオリ[ ありがとうございます ]
普段は喧嘩ばっかりの2人なのに。
仕事になると息ぴったりな感じで凄い!!
思わず感心して見ている凛花であった。
香恋[あー、凛花、終わったー、
終わったらそこのお客様の
ジュースこぼしたあと拭いてー]
凛花 [ は、はいー ]
なんだか、休まる事なく作業が増えて
大変すぎる。。。
そんな事を思う凛花であった。。
夜の7時になり。。。
少しお客様の人数が減ってきた
こよみ[いやー、ようやく落ち着いてきたな。]
すると、インカムで。
財激店長[皆さん、ピークはどうやら
過ぎたみたいです。
後は平常運転でもなんとかなるでしょう。
香恋君、もうそろそろ順番に休憩を
回してあげてください ]
香恋[ かしこまりました。それじゃ、
アオリー、凛花ー、遅くなったけど
食事休憩どうぞー
チャンはカウンターお願いー
こよみはスロットとパチンコ両方フォローお願い]
こよみ[ かしこまりましたー。 ]
チャン[ かしこまりましたー ]
アオリと凛花は休憩室に向かい
着いたら椅子に座るや否や食事を
しながら話す2人。
アオリ[いやー、今日お客さん多いねー。
やっぱりここも1日閉めると
寂しくなるお客様も多いから次の日に
喜んでくるみたいだなー。凛君は
大丈夫だったー? ]
凛花[いやー、あんなにお客さんが多いだけで
やる事ありすぎるなんて思わなくて。。
もうこれだけで疲れましたよー。
後時間経つのが早くて驚きました。
それと、香恋チーフがあんなに厳しい人だと
思いませんでしたよー。。 ]
アオリ[いやー、それだよねー。お客さん多いと
時間が経つの早いからねー。
けど、よく働けてたじゃないー。
さすが凛くんー! ]
凛花[いやー、けどインカムで何回か注意されて
大変でしたよー。いつか怒鳴られそう。]
アオリ[けどねー、香恋チーフって、昔は常に
あんなのだったみたいよー。
入ってから凄い一気に同期や他の人達を
追い抜いてあのポジションになったんだけど
言い方がキツいから周りとしょっちゅう
言い合いしててねー。結構大変だったみたいよ]
凛花[え、!そうなんですか!?
僕は最初のイメージはむしろやる気がなさ過ぎて
この人、なんでチーフなんだろうって
感じでしたもん。。けど、今日のを見て
納得しました。。 ]
アオリ[あれでも、大分、丸くなったわよー。
多分、店長が来てからじゃないかしら。
なんか物凄い怖い顔で店長に何か言われてたのを
チラッとだけ見た事がある気がする。。
だから、私が来て、一ヶ月くらいは
ずっとあんな感じで厳しかったのよー。
怒鳴られるなんてしょっちゅうで
しかも、仕事終わったら付き合いもなかったから
仕事だけの関係、みたいな感じでしたし ]
凛花[な、なるほど。香恋チーフにそんな過去が
あったんですねー。知らなかったです。
店長が来たのはいつぐらいなのですかー?]
アオリ[店長は私が働き始めて2ヶ月後くらいに
殴り込みで急に来たわね。
その時、ちょうど香恋チーフが
対応してたんだけどかなり怖かったので
すぐにその店の店長を呼んで
対応してたみたいだけど、何があったか
今の店長は職が首になって
変わりに財激店長が俺が店長をするって
3ヶ月位で結果と利益を出したとか
そんな化け物みたいな話があるわ ]
凛花[怖!!その前の店長って絶対、今の店長に
弱み握られたとか職質されたんじゃないですか。
今の店長も今では優しく見えますが
昔は相当やばかったんですね。。 ]
アオリ[そりゃ、まあ、ねー。。前の店長って
それこそ怠け者っていうかあまり働かずに
下にばっかり働かせてるあんまり良い評判が
なくて、ここのみんなからも嫌われててねー。
香恋チーフなんてしょっちゅう喧嘩ですよー。
けど、今の店長になってから
香恋チーフが大人しくなりましたねー。]
意外な事実を知った凛花。。
アオリ[元々香恋チーフって誰かに
指示されてやる事を嫌う人で過去にも
色々な店長と止めたりしてたみたいなんだけど
あの財激店長になってからは
反抗しなくなりましたからね。 ]
凛花[うぇ。香恋チーフって昔はそんなに反抗心の
塊みたいな感じだったんですか!?
全く適当なイメージしかないのが
どんどん壊れていく。。 ]
アオリ[最初の1ヶ月くらいは思いっきり反抗を
してたんだけど、ある時から急に
丸くなっちゃって、仕事も
言い方が優しくなったのよー。
だから今日のアレでもまだ優しい方なのよ ]
凛花[ あ。。そうなんですねー。。 ]
うなずくしかできない凛花であった。
アオリ[今の店長が来てスタッフの事を物凄い
見るようになってからは私たちの
働き方も大分変わったわー。
前の店長の放任主義とは全くの反対だから
最初は抵抗があったけどねー。]
凛花[ なるほど。。 ]
アオリ[ 今の店長がその座についた時に
店舗のみんなに自己紹介の挨拶で
「 私の事で反抗しようものなら
暴力だろうが何だろうが好きにかかってこい」
なんて事言い出すから凄かったわよ ]
凛花[ 店長怖!!け、けど反抗したら
刑務所送りなんじゃ。。 ]
アオリ[流石に教育だからしないって言ってたけど
香恋チーフはその日には早速
反抗してたから大変だったけどね。
まあ、けど、店長に色々と、特に
人間関係の事を教えてもらったみたいで
今の香恋チーフがあるんですよ ]
凛花[え、そうなんですかー?けど、今のチーフ、
軽く飲酒とか犯罪者になってますけど。]
アオリ[あー、今までの反動じゃないんですかね。
実は香恋チーフ、一人暮らしで
生活感の欠片も無い生活をしてたから
店長が一時期は毎週家とチーフのチェックを
してて、犯罪を何か1つでも犯したら
速攻で刑務所に打ち込むって言ってたからね。]
凛花[。。。。店長怖。。というか、それは
逆に訴えられないんですかね。。?]
アオリ[うーん、まあけど法律とかは店長の方が
かなり詳しいから裁判になっても
勝てる自信があったんじゃ無いかしら笑
あの時の香恋さんは生きてる心地が
しなかったんじゃ無いかな。?
休憩中にずっと愚痴ってましたし。 ]
凛花[いやー、けど店長って凄いスタッフ思いの
良い店長なんですね。。 ]
アオリ[まあ、そんな訳で今の楽しい空間や
優しい香恋チーフがあるんじゃないかしら]
そう言って落ち着く2人であった。。
プルルルルルルル。。
凛花[あ、もうこんな時間ですね。。
そろそろ行きましょうかー。]
そう言って休憩室からホールへと戻る2人であった
すると、なんだか
お客様とスタッフがもめているみたいであった。
アオリ[ どうしたのかしら? ]
凛花[ 何かトラブルですかね? ]
そう言って近くに行く2人。
こよみ[そこをどけ!ボケ!!
その台は、俺の胴友の台だ。]
どうやら、あるお客様が打たずに
カウンターの目の前の角のずっと台に
座っていたのでこよみが仲の良いお客様に
どけてもらうように頼まれたのである。
お客様[フ。。。。。
台は当たらなければ。。。
全てが。。。。無よ!!!!!]
そう言って座っているのは、白髪にいかつい
白っぽい帽子を被っている筋肉むきむきな
おじさんであった。
香恋[どうしたこよみ。ん?なんだ、もめ事か。]
こよみ[あー、姉さん。このお客様が
何度注意してもこの先から移動しないんですよ。
これはもう、やりあうしか無いですわ]
そう言って
いかついおじさんに近づいていくこよみ。
他のお客様は困惑して見ている。
そして、こよみを止めに入る香恋。
香恋[また、こよみ!!いくらスタッフでも
お客様に暴力は。。]
その時だった。。
財激[下がりたまえ。こよみくん。香恋くん。
後は私が引き受けようでは無いか。]
そう言って出てきたのは店長の
財激だった。。
香恋[ て、店長。。あ、あの。。 ]
財激[安心したまえ、君たちスタッフには
安心して楽しく働ける環境を作るのが
店長の役目だ。仕事に戻りたまえ。。]
………。
香恋[ あ、はい。かしこまりました。。]
そう言って下がる香恋。
こよみ[ 凛もチャンも離れてな。
これは荒れそうだ。 ]
凛花[ え、は、はい!! ]
そう言って、そのお客様と店長の2人の
周りから皆が少し離れていく。
お客様[貴様が、店長か。なかなか強そうだな。]
そういうとそのイカツイおじさまは
立ち上がる。
財激[お客様、他の方に迷惑がかかりますので
今すぐお引き取りを。
でないと。。地獄を見ることになりますよ? ]
そう言っていきなりポケットからタバコを
取り出し、吸い出す店長。。
香恋[ や、やば。。店長がタバコを
吸い出したって事は激アツ状態だわ。]
うわ、怖。。
そう思い緊張しながら見続ける凛花たち。
お客様[フハハハハハ。 面白い。
俺の名は「劉 宗参」(りゅう そうざん)
俺は、この拳で、
獅子や虎をぶち殺した!!
貴様の店の台も壊されたくなければ
いますぐ台が当たるようにしろ! ]
うひゃぁ!!マジもんの脅迫じゃん。。
周りのお客様からの悲鳴がでる。
こよみ[ち、チーフ、
警察とか呼びましょうか? ]
[ 死闘 迫りあう拳 ]
劉 宗参[ うおおぉーー!! ]
財激に殴りかかる宗参。
それをかわし、殴りかかる財激。
宗参に受けられ反撃でパンチがくる。
財激 [ フン!!! ]
そのパンチを腕の肘と足のひざを
くっつけて挟みこむ財激!!
劉 宗参[ ほぉー、やるではないか。]
そう言って手を離し蹴りに入る。
その蹴りをかわし宗参に突っ込み
頭突きをしに行く財激。
宗参も頭突きには頭突きで応えるべく
2人頭をぶつけて両腕を組み合い
取っ組み合いになった。
劉 宗参[そんな貧弱な力では、
俺の拳は止められんぞ!]
財激[最後の奥義は馬鹿力か!
笑わせるなボケ!!!]
そう言い合う2人。。
劉 宗参[ぬうう!
口だけは達者だな! ]
そう言って掴み合ってた手を離し、
殴りに行き、拳と拳がぶつかり合う。
物凄い力で殴り合っている為、
財激のグーで殴ってる拳の
右腕の服の袖が一気に破け始めた。。
そして財激の右肩まで袖が
破れた瞬間。。。
財激が加えていたタバコを一気に吸い上げ始めた。
香恋[うおーー!!!!!でたーー!!!
店長の怒りマックスモード!!!
お前らー!急いで自動ドアを
開けっぱなしにしろー! ]
そう言って急いで自動ドアを開ける
凛花たちである。
その瞬間、一瞬で劉 宗参の顔面に
拳を叩きつけ、自動ドアの外へと
パンチ一発で吹っ飛ばした。
劉 宗参[ ぬ、ぬぐうー。 ]
そう言って、そこに膝を突きながら
血塗れな顔で財激を見つめる。
そして、財激は宗参を指差しながら
財激[お前からは、脅える獣のにおいがする ]
そう言ってタバコを吸い始めた。
その瞬間、全観客からものすごい拍手と
歓声が響き渡る!!!
凛花[ うひぁ、店、店長、怖。。。 ]
そう言って外に出てしまう凛花たち。
外の駐車場で横たわっている
劉 宗参を見ていた。
この人も凄かったけど店長はそれ以上の
化け物だったんだなーと思ってしまう。。
香恋[うわー、これはこの人病院行きかなー。。
この後の仕事大丈夫だろうかー。。 ]
こよみ[まあ、店長の恐ろしさはお客様たちも
理解してるから多分大丈夫でしょう]
そう言って納得するスタッフたちであった。
そして、他にもたくさん見にきている
お客様たちに中に戻るよう
指示を出す香恋たちであった。
しばらくして、お客様たちは普通にまた
店内に戻って打ち始めたのである。
香恋[おーい、凛花たちもはやく中に戻って
仕事しなさーい ]
凛花[ あ、はーい。すぐ戻りますー ]
そう言って戻ろうとすると
外から警察のパトカーのサイレンの
音がし始めるのであった。
流石にどうやら警察が来るのであった。
財激[おい香恋!私はこの男の取り調べに
付き添うから後の事は
任せるぞ?いいな? ]
香恋[は、は、はい!!かしこまりました。]
かなり機嫌の悪い店長に動揺する
香恋チーフであった。
パトカーがつき、車から
警察が出てくると、
なんだか見たことある人が凛花の前に
現れたのである。
荒木竜一[通報があって来ました。
警視長の荒木竜一です。 ]
そう言って警察手帳を見せるが
正真正銘の凛花の父だった。。
や、や、や、や、やばい!!
動揺が隠せない凛花。
荒木竜一[ え!、り、凛花!!
こんな時間に何をしている!?
こんなところで遊んでいる場合じゃないだろ!!
早くお家に帰りなさい。 ]
どうやら、店員ではなくお客様だと
勘違いされてる模様。
香恋[え、あ、キリンのお父さんって
警察官だったの!? ]
思わず驚きでいつもの呼び方に戻る香恋。
こよみ[えぇ、嘘!マジで。店長との
知り合いなのか。。。]
凛花[あ、えー、と、父さんー、あの、実は。]
凛花はここで働いてる事を隠していた為
どう話していいか分からなかった時。
財激[凛花くんは紛れもないうちの店で
働くスタッフだが。 ]
店長の包み隠さずストレートな一言で
一瞬でバレてしまった凛花。。。
荒木竜一[な、そ、そんな、うちの息子が
こんな所で!!? ]
一瞬、すごい怒った顔をした父に
見えたが。。。
財激[何か。。問題でも。。。。
あるのかね?。。。荒木警視長どの?]
。。。。。。。
荒木竜一[いえ!!全くもって問題ありません!
財激警視総監どの!! ]
わずか一瞬で
ここで働いてもいい許可が
降りる瞬間を凛花は目の前で見てしまった。
そして、父の竜一は凛花の元まで近づき
肩を軽く叩き、
荒木竜一[そ、それでは凛花。
今日も精一杯働いてくるんだぞ。]
と、笑顔でそういうと
倒れている劉 宗参を連れて
財激店長とパトカーに乗って去ってしまった。
凛花[アハ、アハハハハ。。。ハァ]
なんとも複雑な気分になる凛花であった。
こよみ[まさか、凛の父親と店長が
知り合いだなんて、と言うか父親が
警察官ってすごいなー。よくそんな人が
ここで働かせてくれたな。 ]
香恋[いや、働く事嫌がってたろ。
現にキリンも家族に報告してなかったし。
さっきもキリンの父ちゃん、すごい怖い顔を
一瞬してたからなー。 ]
こよみ[けど。それを一瞬で黙らせたのが
店長、、と言うわけか。。。]
凛花[はい、実は全く話をしてなくて、
両親や妹は居酒屋でバイトしてるもんだと
思っていますよ。
けど、今日父にバレてしまったので多分、
他の2人にもバレてお説教になると
思います。。 ]
香恋[何で、父親が警察官でここで働く事を
反対されてるって言わなかったんだ!!
香恋姉さんは寂しいぞー。。]
こよみ[そうだぞ凛!そう言う大事な事はすぐに
言っておかないと!! ]
………
凛花[いや、言う以前に脅迫されて無理やり
入れさせられたんですけど?]
そう言って2人を見つめる。。
その言葉を聞いた瞬間、凛花から目をそらす2人。
…………。。
香恋[ま、まあ、何はともあれ、キリンが
無事にこれからも働けそうでよかったよ。。
お姉さん嬉しいわー!! ]
そう言ってまた凛花にすりすりする香恋。
凛花[あー、もう、やめてくださいよー。。
と、とりあえずは多分大丈夫かなって
くらいですけど、うちの家庭、
パチンコ屋に対する反対心が強いので
あんまり言わないようにしてください。。
と言うか、もう2度とうちに来ないでください。]
香恋•こよみ[そ、そんなー!!!]
香恋[そ、そんなー、キリンの
お家に行かなかったらお姉さん寂しくて
死んじゃうわー。今日も夜に
行こうと思ってたのに。。 ]
こよみ[そうだぞ。。。俺も寂しくて
心が折れそうではないか。。
そんな事を言うと俺の凛への愛が
冷たくなってしまうではないか!?]
凛花[もう、勝手にしてください。。
とりあえず、戻りましょう。]
そして、ホールへと戻る3人であった。
その後は何もなく、
無事、いつものひどい会話がインカムで
飛び交い、1日が終了した。
夜11時50分
その後、終了ミーティングになる。
香恋[ 今日も一日、お疲れ様でしたー。
今日は色々あって
大変だったけどなんとか無事終了ー。
今日はお客様の人数は平日なのに400人超えの
ちょっと大変な数に加え、暴力などの
トラブルがありつつ、よくぞ乗り切ったー!
けど、明日もいつも通りの時間で開店するから
みんなよろしくー!!
何か今日の報告をする事がある人ー? ]
チャン[ 特にありません。 ]
こよみ[ 特にありません。 ]
アオリ[ 特にありません ]
凛花 [ 特にありません ]
と言うと。。
香恋[ うそぉー、キリンは何か言う事が
あるんじゃないのー?
お姉さんたちに隠し事をしていて
何か言う事はー? ]
そう言われたので凛花は笑顔で
こう言った。
凛花[ そうですねー。父に多分、夜に
なんでここのパチンコ屋で働いてるのか
取調べを受けるので、
理由がバレて明日から来られなくなったら
申し訳ありません笑笑
多分、店長が、そうなったら
直接原因となった人たちともお話を
するかもしれないです。
なのでその時はお二人とも、頑張ってください
以上です ]
そう笑顔で言い終わると。。
急に香恋とこよみが凛花に土下座した。
香恋•こよみ[ごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさい 。。]
それを見てアオリが。。。
アオリ[え、あ、チーフたち、一体
凛くんに何したの?]
凛花[いえいえー、ただ、説得させられて
ここに入って働いてるだけですよ?]
そう笑顔で答える凛花。
香恋[き、キリンー、お姉さんをいじめて
楽しまないでよー。そんな事されたら
私たち明日から来れなくなっちゃうじゃない!?]
凛花[まあ、大丈夫ですよー。多分、その前に
父さんは店長と相談してますでしょうし。]
香恋[な、なんだー、もう脅かさないでよー?
と、とりあえずそんな訳で
今日は解散ー!! ]
そう言って終わるスタッフ達であった。
仕事が終わりみんなが着替えようと向かっていると
チャン[凛花くんー、さっきの話ー、
詳しく聞かせてよー? ]
そう言って、チャンが近づいてくる。
すると。
チャンの頭を掴み上げる香恋。
香恋[おいこらー、チャンスー、
そんな話には興味持たなくていいから
さっさと帰れー!! ]
チャン[えー、だってあの香恋姉さんを
そこまでさせる人なんて
店長以外に見た事なかったから
気になったんだよー ]
香恋[んあー!!さっさと着替えて帰れー!!]
そう言ってチャンを投げ飛ばす香恋。
そして、
香恋[キリンー?貴方もあんまりいろんな人に
お話ししてたら。。。
夜にキリンのキリンを
引きちぎっちゃうからね? ]
凛花[わ、わかりましたよ。。。
そ、それじゃ着替えてきます!!]
そう言って着替えに向かう凛花であった。
そして着替え終わり事務所へ向かう。
すると香恋から
香恋[あー、キリンー明日なんだけど、
私、休みだからどうするー?
出勤するー?それとも休んで次の日に
出勤したいー? ]
凛花[あー、そうですねー。明日出勤して
明後日休む事はできますー? ]
香恋[ 出来なくもないけど、わたしー、
キリンがいないと寂しいから明日休んでー?
明後日から一緒に頑張ろうー?ねぇー?]
凛花[しょうがないですねぇー。
なら、明日出勤して明後日お休み頂きますね。]
そう笑顔で答える凛花。
香恋[ええええーー!!ダメよー、そんなの、、
寂しいじゃないのよー!!?
明日休んで一緒にまたデート行こうよー
ねぇー、キリンー? ]
するとその声を聞きつけてなのか。。
こよみ[ど、どうしましたかねぇさんー!
凛ー、またねぇさんを困らすような事を!
何かちょっかいを出すなら俺にしろよー?
凛の事ならなんでも受け入れてやるからよー?]
香恋[聞いてよーこよみんー。キリンったら
明日私とデートしたくないから出勤しますって
言い出すのよー?酷いと思わない!?]
こよみ[な、な、なんだと!!!!?
明日は俺も休みではないか!?
よし!凛!お前も明日は休むんだ!!
そして、もう一度3人でリベンジだ!]
凛花[ あー、今の知りたくなかった事実で
余計に明日働きたくなりましたよー。
香恋チーフ!!僕、明日働きますね]
そう笑顔で答える凛花。。
香恋[ふぇーー、ひどいよー。。キリンー、
私の愛を受け入れてくれないなんて。
けど、わかったわよー。]
そう言ってシフトを見る香恋。
すると。。
香恋[あ、ありゃ、明日のシフト、
遅番は数が足りてるなー。。
キリンー、明日出勤するとしたら
早番になるんだけどいけるー?
はい、無理ね。。なら明日休みにしとくわ]
そう言って決めつける香恋。。
こよみ[確かに、凛に[遅早]はしんどいだろう。
うん、明日は休みにしよう!! ]
凛花[え、[遅早]ってなんですかー?
別に朝早く行くなら平気ですよー?]
香恋[えーと、うちのシフトは2交代制で
早番が朝の8時半から4時までと
遅番が4時から深夜12時までみたいな感じなのよ。
だから、遅番終わりに次の日が早番だと
ほとんど寝られないから大変で
疲れるじゃない?だから
明日は休んで明後日から。。]
凛花[ あー、大丈夫ですよー。
僕7時には起きれるタイプなので。。
なので明日の早番出勤で次の日休みで
お願いしますーー!! ]
香恋[ふぇーー、了解よー。。
んもー、香恋姉さん寂しいよー。
なら、休んだ次の日はまた遅番だから
3時半には来てねー。よろしく。。]
凛花[かしこまりましたー。それでは失礼します]
そう言って帰る凛花であった。。
アオリ[あらあら、香恋チーフが変な事言うから
明日になっちゃいましたよー笑笑
明日教える人とかどうしますー?
私もそりゃ明日早番だから
私でよかったら教えますけど? ]
香恋[んー、まあ、また別の人にでも
頼んでおくわ。けど何かあったら
連絡するかもだからよろしくー!]
アオリ[了解ですー。それではお先に失礼します]
そう言ってアオリも帰って行くのであった。
こよみ[あー、凛と2日も会えない
なんて寂しくなるなー。
姉さんー、とりあえず明日はどうしますー?
また朝から打ちに行きますー? ]
香恋[いやー、私この前のでお金なくなっちゃって
とりあえず朝は寝てるわー。
こよみんもゆっくりしておきー。]
こよみ[あー、了解っす。
それではお先に失礼しますー。
ねぇさん、今日も残業お疲れ様ですー]
そう言って帰るこよみであった。
一方。。。
家の玄関の前に着き帰宅した凛花。
ガチャリ。
ドアを開けると玄関には父が立っていた。
竜一[ 凛花、入りなさい。 ]
凛花は思った。これは説教かな。と。
帰るや否やすぐに座らさせられる。
凛花[あ、父さん、これには事情があって。。]
すると。。
竜一[聞いたよ。凛花、あそこの人達と
楽しく働いてるんだって。
私は、息子がどこで働いていようが
楽しくさえ働いてくれればそれで何よりだ。
だから、これからも安心して
精一杯、そこで頑張って働きたまえ!]
凛花は驚いた。
正直、ぶたれるではないかと思ったくらいに。
凛花[父さん、本当に僕はあそこで働いても。
。。いいのー? ]
思わず聞いた。
竜一[あー、構わんよ。ただし、店長や
他の皆様には迷惑はかけたらダメだからな。]
そう言って、二階へと
上がって行く父であった。。
凛花は思った。
おそらく財激店長と車の中で話をしてたんだろう。
それで、説得させられたのではないか。。
凛花[ ありがとうございます。
お父さん。財激店長。。
僕はもう少し、このパチンコ屋で他の人達と
働いてみることにします。 ]
そう独り言を呟いて
明日に向けて眠る凛花であった。
CR8話…完
元ネタ。。蒼天の拳 天帰




