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生徒会副会長の受難  作者: 紫緑
生徒会副会長の救難
17/65

地球に、こないか?

僕は現在、自分の兄である生徒会長に絶賛呆れ中である。


「なんで、魔王が僕たちの世界にくるんだよ!?」

「ふっ。」


生徒会長は僕に向けて哀れみの目を向ける。その目は、まるでできの悪い生徒を見るようなものがたぶんに含まれている。僕は、何一つ間違ったことを言っていないのに、何この扱い。


「鼻で笑ってないで説明してくれよ。どうして、魔王を地球に連れてくるなんて、突拍子もないことを思い付いたのか。」

「ふっ。いいだろう。説明してやる。」


一々鼻で笑ってくることにイライラする。なんだよ、お前そんな嫌な感じのやつだったのか?最初の方の完全生徒会長の肩書きはどこへいった。今のお前を見ても誰も生徒会長と思わないよ。まぁ、最近勇者(バカ)やってたし、仕方がないと言えば仕方ないか。勇者なんて大抵が高圧的というか、人より少しで性格が悪くないと勇者なんて出来ないだろう。


「それはだな。俺たちの目的は魔王を倒すこと。つまりこの世界から消すことだ。なら、俺たちの世界につれてこれば、この世界から魔王は消えて、俺たちは魔王を倒したということで、褒美をもらえる。そして、魔王は死なない、俺たちに殺されない。どうだ、これこそウィンウィンの関係というやつだろう。」


肩をすくめた生徒会長は僕たちにそう説明をする。まぁ、確かにある程度は筋が通っている気がする。少なくとも、この世界の人間側には大きなメリットがあるだろう。長々としたイベントを終わらせれる僕的にもメリットがあるといってもいいだろう。ただなぁ。


「アスアレーノさんにメリットがほとんどない。」

「何故だ?殺られる心配がなくなるならそれがメリットだろう。」


確かに命が助かるというのはメリットなのかもしれない。それでも、それでも問題がひとつあると思うんだ僕は。


「彼女が暮らす場所は?」

「俺たちの家。」


さも、当然のように答える生徒会長。問題がないように答えるのが問題なのになんで、分からないかな。僕たちの家には彼女がーー


「メリアさんが居候してんのに、彼女まで養える訳がないだろう!」

「…………。」


生徒会長はしまった。みたいな顔で僕を見る。天才生徒会長とは思えない仕草だな。なんで、なにも考えていないんだ。そりゃ勇者やってたんだから家庭のことまで考えろなんて言わないよ。けど、完全に忘れるって、それは人としてどうなんだよ。僕がジト目で睨むと、生徒会長は慌てて弁明する。


「べ、べべ別に忘れてた訳じゃないぞ。」


その慌てた弁明に僕はジト目の度合いを強くする。回りにいた女子、つまり舞さんと火凜さん、それから状況がよくわからないながらも、アスアレーノさんも生徒会長にブリザードの視線を送りつける。生徒会長はその視線にあてられてしばらく黙っていたが、堪えきれなくなったのか急に体勢を変え、頭を地面に擦り付け僕たちに土下座を始める。うわぁ、自分の顔と瓜二つに顔に土下座されるのって凄い違和感。土下座されたら、さすがにやり過ぎたかなって、罪悪感が出てくるかなって思ってたけど違和感が強すぎて罪悪感とか全然気にならないよ。


閑話休題。

一度使ってみたかっただけだけど、これまでの話が脱線している今が使い時だろう。なんて無駄なことを言うつもりもないので話を戻そう。そもそも、別に僕は彼がメリアさんを忘れていようとあまり関係ない。ぶっちゃけ酷いとは思うけど。彼女だって居候なんだから仕方がない。居候だから、仕方がないという考え方こそが酷いかもしれないが。


「一人ならまだしも、二人ぶんも食費が増えたら流石にうちの家庭だって厳しいよ?二人暮らしだったから、親の許可はいらないけど、今の資金で暮らすのは少し厳しい。」


うち両親は、どちらも共働きで単身赴任(両親でしているから、単身赴任って言わないかもだけど)しているから、僕たちの家には僕と兄の二人で暮らしている。つきに二人では少し多いぐらいの生活費を送ってくれているのだが、流石にその程度彼女を養うことは出来ない。


「…………。」

「な?無理だろう?彼女はこの世界にいるべきだ。魔族の生息地まで戻ればいい。」


生徒会長は僕の意見を耳にいれることすらせず、状況を打破する方法を考える。今まで余ってきた資金があれば本当はやりくりできる。四人でも。もう、一年はたつわけだし。ただ、これ以上女子が増えると、僕のお小遣いなどを減らさなければならないから、それはしたくない。というわけで彼女は僕たちの世界(地球)に来ることは出来ない。そもそも、魔王である彼女が僕たちと来ることを拒むんじゃないだろうか。勇者と魔王が同居とか聞いたことないし(聞いたことがあったらあったで大変なのだが)。生徒会長はようやく答えを出したのか、口を開く。


「そうだ。俺がーーー


ーーーバイトすればいい。」


残念ながら僕はその言葉に賛同できなかった。

読んでくださってありがとうございます!!

少し遅れてしまい申し訳ありませんでした。そのわりに短いという。本当に申し訳ありません。これからは私情により週一程度になってしまうかもしれません。できるだけ早く投稿をできるよう頑張るのでよろしくお願いします。

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