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私の秘密  作者: 響子
第1章
34/51

私の秘密 3

「どうだった?」

「ひさしぶりにたっぷり話せたかな?やっぱり電話で話すのとは違って楽しかったですよ」


あかりの家へ樋口が迎えに来た。本当は悦子と話でもしながら帰ろうと思っていたのだが、その悦子に見事にふられた。私がトイレにいっている間 樋口に迎えに来るように連絡したらしい。きっと悦子は私が樋口にきちんと本当のことを言うべきだと思っているのだろう。私ももう2人に言ってしまったのである意味吹っ切れていた。







「樋口さん ちょっといいですか?」

「ん?何?」


夕食を済ませて仕事をしていた樋口に私は声をかけた。椅子から立ち上がろうとする彼を後ろから抱きしめた。


「樋口さん…私やっぱり樋口さんとはもう付き合えません。結婚もできません」

「……理由を教えて欲しい。どうして?」

「それは 私が樋口さんの赤ちゃんを産んであげることが出来ないから…私子供が産めないんです。樋口さん子供欲しがってましたよね?欲しいですよね?私とじゃ無理なんです」

「俺は…」

「子供はいらないって言ったらダメですよ。それはウソだって知ってますし、そんなウソついてほしくもないです」


私は樋口に自分の知り合いに自分と同じような人がいて旦那さんは納得して結婚したけど、結局は旦那さんは子供がほしかったからと他に女を作って離婚したことを話した。


「私 樋口さんのこと好きです。大好きです。だから裏切られたくはない。嫌いになりたくもないんです。樋口さんは我慢して私はそれに負い目を感じて一緒にいても幸せになんてなれないですよ」


樋口のために流す涙はこれで最後、もう泣かない。泣いても…どうしようもない。


「今までありがとうございました」


私はそういうと首に回していた腕を外して部屋を出た。





翌朝早くテーブルの上に挨拶もせずに帰ってごめんなさい とだけ書き置きをして部屋を出た。さすがに日が上がったばかりで人気はなかったが今日も晴天になりそうな気がしていた。



  

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