十二話、水の聖女
タイトル変更しました。
〔水の柱〕
ヒカリ達は水の柱にやって来た。
すると既に一人の女性が待っていた。
「よぉ来たなぁヒカリ」
この女性こそ水の柱の聖女カリン・ミズキだ。
カリンはヒカリに近付くと抱きしめた。
「本当いつ見ても可愛いわぁ…」
カリンはそう言うとぎゅーとヒカリを抱きしめる。
アカネもそうであるが最年少聖女であるヒカリは他の聖女達全員からとってもとっても可愛がられているのである。
「あのー私もいるんですけど…」
アカネは私もいるよと示した。
「あーいたん?」
「ええいたわよ最初から」
「帰るんやったらポータルから帰ってな」
「帰らないわよ!ヒカリと旅してるんだから!」
「その旅私が代わるわ、ヒカリの面倒を旅しながら見るのも悪くないしな」
「きー!」
炎属性と水属性。
どうにも噛み合わないらしくアカネとカリンはとっても仲が悪い。
会うなり口喧嘩を始めるレベルで。
「ほらあの顔見てみ?ヒカリ、猿みたいで怖いわぁ…」
「あなたこそ水飴みたいね!」
「あん?」
「なによぉ!」
「…二人とも喧嘩するなら二人とも嫌いになるよ?」
「「!!」」
喧嘩する二人にヒカリはドンピシャで一番効果がある言葉を言う。
二人はピクン!と体を震わせると突然腕を組み始めた。
「ほら!仲良し!」
「仲良し仲良し!」
ヒカリに見えないように互いの脇腹を全力で引っ張り合いながら。
「…………嫌い」
ヒカリはそんな二人をシラーとした顔で見つめた後プイッとそっぽを向く。
「あーんごめん!嫌いにならないでー!」
「悪かった!」
「二人で引っ張りあったりしないで握手するならまた好きになってあげる」
「…」
「…」
二人はヒカリの言葉を聞いて苦虫を食べたかのような顔で握手をした。
「…全く、なんで仲良く出来ないかなぁ?」
ヒカリはそんな二人を見てため息を吐いた。
七つ柱で旅立つ前も会合が行われていてヒカリめ出席していたのだが二人はいつもこんな様子なのである。
「まぁまぁそんな話はええやん、それで?ヒカリはここに何しに来たん?ウチに会いに来たん?」
「この近くにある遺跡とここが近いから来たの」
「あー旧時代の遺跡な、今日はもう遅いから明日案内したるわ、でもそこに何の用があるん?」
「お母様がそこに行ったみたいなの」
「サクラ様が!?それは行ってみなあかんな!」
水の柱としてもサクラは捜索対象だ。
そのためサクラの情報が入るのならば水の柱聖女自身が赴く価値はある。
「そうなの、だからカリン姉案内お願いね!」
「任せとき、しっかりと案内したる、ん?」
ヒカリ達を案内する約束をしたカリンはルディを見る。
「ふぅん?あんた水属性か」
「は、はい」
普段クールなルディでも柱の聖女に話しかけられたら緊張するようだ。
「良い魔力や、でもヒカリに着いて行くには実力不足やな、ヒカリ、遺跡を探索した後も暫くここに滞在してくれへん?滞在してくれるならこの子をちょっと鍛えたるわ」
同じ水属性としてルディを鍛えたいとカリンは思ったようだ。
もちろんヒカリを守る守り手とするために。
「分かった、ルディ、カリン姉に色々教えてもらえるなんて大チャンスだよ!もちろん受けるよね?」
「受ける!」
「良い返事や、ならあんたは今日から私の弟子や、みっちり鍛えてあげるから覚悟しとき」
「はい!」
こうしてルディはヒカリやナンシーと一緒に旅が出来るくらい強くなるためにカリンの弟子となった。
「そう言う事ならナンシー、あなたも同じ炎属性だし私が鍛えてあげる」
「!お願いします!」
ナンシーもヒカリを守るためにもっと強くなりたいと思っていた。
そのためアカネの言葉を受け入れた。
「…私は?」
「ヒカリは十分強いやん」
「ねー」
「えー」
私も修行したい…とヒカリは頬を膨らませる。
「んー、ならここ水の柱にいる光属性の子達の指導してやってくれへん?」
「良いよ!」
光属性の子達の指導をしてくれと頼まれたヒカリは嬉しそうに頷いた。
「よっしゃ決まりやな、それじゃお風呂行こか」
「うん!」
ヒカリ達は水の柱の大浴場に向かう。




