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羨ましい。

俺は鳥人族のグルイ。


俺たち鳥人族は程度の差はあれど皆が空を飛べる。それに羽と手が別ではえているので実質腕が4本あるようなものだ。とても便利だし、いつも自分の種族に誇りを持っている。


ただ、1つだけ。たった1つ(厳密には他にも色々あるが)不便なところがある。それは…リュックを背中に背負えないことだ。


背中に背負うと羽が潰れて痛くなるし空も飛べなくなる。だから前に抱えるカタチで背負う?腹負う?ことになる。

あ、胸負うか?いやそこは何でもいいか。


「よぉ、グルイ!さっき家出る時に時計見たんだけど結構急がないと遅れるぜ!」


声をかけてきたのは悪魔族のマークだ。同じ学校に通う同級生。いつも空を飛んで登校する俺とは同じ空を通る。同じ通学空って事だ。


「え!マジか!今何時だ!?」


空中をそこそこの速度で飛んでいるから大声じゃないと会話もままならない。


「家出た時は7:50だったぞ!8:00まであと10分だ!」


「仕方無い…ちょっとこのリュック持ってくれ!お前ごと抱えて飛ぶぞ!」


マークにリュックを背負わせたあと、今度はリュックの代わりにマークを抱えて全力で飛ぶ。


「イヤッホー!!!グルイのスピードは何回やってもらってもサイコーだ!!!」


「危ないから口閉じてしっかり捕まっとけ!」


「俺もグルイくらい早く飛べたらなぁ〜!羨ましいぜ!」


「俺だってお前のことを羨ましいと思うときもあるんだ!例えばその浮いてる翼!背中からはえてるわけじゃないからリュック背負えて羨ましいと思ってる!」


「アハハハハ!お互いに羨んでるって事か!いつか交換してみようぜ!悪魔の契約で体を1日だけ交換するっていうのもあるんだ!」


「いいな!それ!学校着いたぞ!降りるからちゃんとしがみついとけ!」


急降下する時が一番早い。マークの顔は風圧で凄いことに…


「フハハ、降りる時のマーク顔ヤバかったぞ。」


「やめろ、見んな!ギャハハ!でも楽しいからまた乗せてくれ!」

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