第11話
泣いても笑っても、いい日でも悪い日でも次の日は訪れる…
まんじりともせず、少ない睡眠の中、…起床…。
一夜明け学校…。
オレが教室の机に突っ伏しているとユーヤ登場。
「おーーーす!」
「……おはよ………幸せ君……。」
「暗!!なんだ?突っ伏したままで!どうした?」
「…幸せ君………、昨日はどこまでいったぁ…~?」
「いや…二人で目標としているところまでは頑張ったけど…。」
「…そりゃ、勉強の話しだろーよ…。ちがうよ…恋のABC…。」
「なんだよ…。どうしちゃったの?意味分かんないんだけど…。」
「Aはキスすること…。Bはナデナデすること…。Cは刀を鞘に抜き差しすること…。」
「わけわかんねーーな。オイ!起きろ!」
ユーヤは、オレの制服の襟をつかんで無理矢理顔を上げさせた。
「……………どうした?」
「フラレタ」
「…そうか…。フラレタか…。」
「もう、立ち直れない…。大学行ってタイムマシン学科を専攻してやり直す…。」
「どんだけなんだよ…。タイムマシン作ってもやり直せねーだろうよ。」
「そうなの…?もう、どうでもいいよ…。」
「告白してダメだったの?そんなに決定的なの?」
「ハイ。告白しました。ダメでした。土曜日、吉沢さんとデートするんだってぇ…。」
「…あ~…前に言ってたヤツ…発動すんのか…。」
「そー…。俺の人生、お先真っ暗…。」
「激動だな…。前の日はサオリをフリ、次の日にはレンさんにフラれ…。」
「そー…………………。………あーーー!!!俺も手をつなぎたい!」
そう言うと、ユーヤは席に勢い良く腰をおろし、テンション高く話しかけてきた。
「作戦はある!」
「え?どんなどんなどんな?」
「(食いつきいいな…)まずは、志望してるM大を合格しろ!」
ノートを出してシャーペンをカチカチしながら
「ハイハイハイハイ!」
「そしたら、ちゃんと卒業してちゃんとした企業に入社する!」
「…なるほど。ハイ!」
「そしたら、もらった給料で、キャバクラにでも行って、お目当ての人と同伴でもすれば、手をつないでもらえるぞ。」
オレは、ノートとシャーペンを力なく机の上に落として、そのまま机に突っ伏した。
「…あ~…。そういうやつね…。」
「ま~…、おとといサオリをキズつけた仕返し?…的な」
「…ちくしょーー…。」
「早く立ち直ってくれよ。」
「オウ…。」
と無気力に返事すると教室の出入り口から
「ヨゥ。おはよう!」
「あれ?朝くるなんて珍しいね。」
「フフ。ユーヤ、昨日約束したじゃん。ハイ、お弁当。」
見えないけど、お弁当を渡してるみたいだな…。
「やった!センキュ!!」
「………いいなぁ…!…サオリのウマ飯…。」
「あれ?どうしたのアタル?ずっと机につっぷしたままじゃん…。」
「フラれたんだと。」
「まいどまいど、ユーヤ先生の口の軽さには辟易しますなぁ~…。」
「あらら。プ…。あたしをフッた次の日にフラれたの?」
「ここにはデリカシーってものが存在しませんのかなぁ~…。」
「フフ。」
「あ~~~…。サオリィ……。逆告白してもいーーい??」
「いいけど…もうゴメンナサイだよ?」
ユーヤはサオリのその返事を聞いて安堵の表情を浮かべながら
「(ホッ…。)ヤケになりすぎだろ…。」
「あ~~~…。もう、ツラい…誰かなぐさめて~~~…。」




