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死の呪いと嫌悪の呪いをかけられた銀の血の公爵令息、私だけが彼に普通に触れられるのは前世の記憶があるからです

作者:鷹居鈴野
最終エピソード掲載日:2026/05/08
 「私が、あなたを生かします」

 創薬会社の研究員として過労死した私、水瀬詩織が目を覚ましたのは、父を叔父に刺殺された血だまりの前——公爵令嬢エルネスタ、五歳の体だった。母はすでに毒殺され、屋敷を乗っ取った叔父夫婦は、姪の命さえ狙っている。

 前世の記憶を取り戻した私は決めた。生き延びる。父の仇を討つ。そして、自立する、と。

 半年後、政略婚約者として現れたのは、銀髪に藍紫の瞳を持つアルジェント公爵家の少年セルディアス。「銀の血」を継ぐ彼は、二十歳までに魂を蝕む「死の呪い」と、触れる者に嫌悪を抱かせる「嫌悪の呪い」を背負い、家族さえ目を合わせない。けれど、震える小さな手を取っても、転生者の私にだけは呪いが効かなかった。

 前世の記憶で呪われた公爵令息を救う、異類婚姻譚。叔父夫婦の悪意には相応の報いを。触れられない少年とは、十二年かけて育む、対等な溺愛を。

◆全1話完結の読み切り短編、最後まで一気にお楽しみいただけます◆
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