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転生少女は愛されている  作者: 海雪
第1章 少女と魔法
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最初の授業



 学園の始業チャイムが鳴りだした。それと同時に一年B組の教室に入って来たのは、このクラスの担任を務める先生だった。



 一年B組の担任教師、シギンス・エリント。通称エリー先生と呼ばれ親しまれている。



 メガネを掛け、柔和な笑顔を絶やさない優しい先生は教卓の前まで歩いて来ると………




「それでは授業を始めたいと思いますがその前に、私が担当する授業は………魔法基礎学です」




 魔法基礎学、学園だけでなく小、中学校ともに行われている科目であった。



 なにせ、魔法に関する常識や危険性を教えるための授業であると同時に、魔法の使い方によっては犯罪になってしまう。



 そのために、早い段階から魔法について教わっているが、触りの部分しか教えてもらっていないのだ。



 もしも本格的に学びたいのであれば、学園に入学するしかなくそのほかであれば親自身に頼み込む必要が出て来る。



 最も重要なのは、魔法の知識が充分にある点だ。




「魔法と言うのはいわば、奇跡そのものです。使い方を誤れば大怪我をしますし、その怪我を癒やすことも出来てしまいます」




 先生は教室の中を巡回しつつ話していく、出来る限りクラスの生徒たちに聞こえやすくするのと、しっかりと聴いているかの確認だろう。




「魔法は、魔力量、知識、そして触媒である魔道具の三つが必要になってきます。魔力がなければ意味が有りませんし、知識がなければどのような魔法かも分かりません。さらに魔法の発動を支える魔道具さえなければ暴発してしまう可能性もあります」




 世界中に魔力は存在している。人類、魔物とともに所有し植物や鉱石まで至るところに存在しては漂っている。



 実際に、空気中にあるのが魔素(まそ)と呼ばれて、人や魔物の体内に溜まっているのが魔力(まりょく)といわれている。



 私達人類は魔力を動かし、知識を蓄えることで魔法の真髄(しんずい)を見極め、魔道具に補助させることで魔法を行使していた。



 だが、それと同時に魔力は生命の源といわれている為、使い過ぎれば命に関わり最悪、死に至ってしまうので注意が必要だ。



 教卓の前へと戻った先生は、教科書を開きながら言った。




「皆さん、適性診断といきましょう」



「適性診断?」



「はい、その通りです………」




 その言葉に生徒たちは意味が分からず首を傾げていた。隣にいる生徒の顔をお互い見つめては答えを出そうと頑張っているが、(らち)が明かないと悟った先生はある言葉を放った。




「属性です!」



「属性?」



「人が生まれついて持った性質、もしくは特徴とも言います。火、水、風、土の四大属性は人がそれぞれ当たり前に持っているとされる属性です………」




 四大属性もしくは基本属性と呼ばれ、誰しもが持っているとされている。中には系統外と言われている属性が存在しそれは、光と闇、なんて言われていた。



 光と闇自体持っている人はほぼいない上に、魔法の種類はだいぶ少ないとされていたが、最近の研究によっては徐々に増えているとされている。



 つまり先生は、適性診断によって自分自身の持つ属性を解明し見極めようと言うのだ。



 あるものを取り出した先生は、教卓の上へとゆっくりと置いた。



 そこに置かれたのは、大きくもなく小さくもない水晶玉だった。まるで占いにでも使いそうな感じに輝きを放ち、ご丁寧に台座にまで載せられていた。




「この魔道具は、色別(しきべつ)魔水晶(ますいしょう)と呼びます。色と輝きによってどの属性かを知り、適性がどれだけ高いかを調べる魔道具です」




 先生は教室内にいる生徒たちを見渡しながら言った。




「そうですね、誰か試して見ませんか?」




 生徒の顔を見つめては誰か試して見ないかと目で訴えてくるが、自ら試そうと言う生徒はこの場にはいなかった。



 そして先生の視線は私の方を向いたまま止まった。直々に決まった生徒は………




「それじゃあ、山下君に決めました。前に出て来て下さい」



「えっ⁉︎しょ、小生………こほん、拙者がでありますか?」




 なんかいきなり濃いキャラが現れた。



 実際に選ばれた生徒は、私の隣に座っていた山下君だった。彼は細身の体型で、レンズが分厚い眼鏡、いわゆるぐるぐるメガネを掛けた生徒だ。



 彼は先生に言われた通りに前へと歩いていった。



 教卓の前へと着いた山下君は先生の指示を待っているが、少し緊張しているようだ。身体が強張こわばっているのか動きがぎこちなかった。




「この魔道具は、とある大企業から直々に作成してもらった物です。皆さん壊さないようにして下さいね?」



「ッ⁉︎」

 



 山下君は、先生が突如言い出した言葉に目を見開き唖然としだした。そんなことを緊張している人に言えば誰でもそうなってしまう。




「良いですか山下君………先生が指示した通りに行動して下さいね?先生の命令は?………」




「「「絶対!」」」

 



 えっ⁉︎なに?この王様ゲーム的ノリは?



 一部の生徒たちを除き、盛り上がっていた。まるで打ち合わせでもして来たのか息がピッタリだった。



 そして何より気になるのは、当事者である山下君だが………




「先生の命令は………絶対!」




 以外と本人もノリノリだった。














 


 

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