隠密作戦
ごめんなさい! 今回も短いです!
次話はいつも通りの長さにする予定です。
「葵のやつ何だって?」
「なんか体調悪いらしいよ? この間の疲れが残ってるんだと思う」
頭の後ろで手を組む優斗と、その隣で私からのメッセージを読む夏希。
「まー、アイツ溺れたし、気絶したしで堪えたんだろー」
優斗達の話を聞いて遼はアクビをしながら答える。
「帰りにお見舞いにでも行ってあげようか」
「何言ってますの? 体調が悪いのに、こんな大勢で行っても返って体調が悪化するかもしれませんわよ?」
普通に心配してくれる晶也に、こいつバカか? とでも言いたげな表情のひよりん。
そんな様子を私は物陰から隠れ見る。なんでそんな事をしているかと言うと、理由は単純。晶也とひよりんの事を観察する為だ。仮に嘘を吐いていたとしてだ、流石にずっと気を張りっぱなしなわけがない。こういうショッピングモールでは、人気に紛れやすいし、はぐれやすくもある。そうなった時、2人はどうするのか。
嘘を吐いていると仮定して、恐らくだが、晶也は私。ひよりんは遼を対象に行動を起こしている。正直、自分の気持ちに嘘を吐いてまで、己の道を突き進む必要性があるのか疑問ではあるが……。まぁ、良い、話を戻そう。
いつもなら私と遼がいる為2人共気を張っているだろうが、今回は私が居ない。それはつまり、晶也の気が緩むのでは? という事だ。つまり、もしかしたら晶也がボロを出すかもしれない。私はその低いであろう確率に賭けた。わざわざ、仮病まで使ってだ。
「そんじゃテキトーに回るか!」
優斗がそう言って歩き出す。皆もそれに従って歩き出す。私も気付かれない様に少し離れて動き出す。
「うっはー! これレア物じゃん! こんな所に出回ってるとは思わなかったぜ!」
「なになにー? って……ナニソレ…………」
優斗の歓喜の声に、夏希が反応してそれを覗き込む。それの正体は、青紫色で、毛がいっぱい生えてて、ウネウネ動いて、尚且つ手のひらサイズな、何かの幼虫みたいなやつだった。いや、流石に引くわ。もうなんていうか、体が拒絶反応を起こして鳥肌が立ちまくりだもん。
「こいつ面白いんだよ!」
「気持ち悪いよ!?」
「うへぇ……気持ち悪い……。いやいや、そんなことより!」
今は観察に徹しなければ。優斗と夏希はそのままペアでふらふらと何処かへ行くみたいだ。残された、遼、晶也、ひよりんはどう動くかな? って、あれ!? 遼が居ない!? いつのまに!?
ひよりんもそれに気づいたのか辺りを見渡す。流石に人が多すぎて見つけられそうには無かった。これは好都合だ。今ならボロを出すかも!
何やら話している2人。周りの喧騒のせいで何を話しているかまでは聞こえずらかった。さっきまでは優斗が大きな声でバカみたいにはしゃいでたから聞こえたけど、普通の会話だと何も聞こえないんだな……。だからと言って、これ以上近づくのは得策じゃない。流石にバレる可能性がある。
2人は仲良さそうに話している。
「なんだ、仲良いじゃん」
やっぱり普段の2人とは明らか態度や行動が違うのは見て取れた。2人は歩き出した。私もバレないように跡をつけるとしよう。
まぁ、なんていうのかな。結論としては、2人は凄く仲が良い。それも、まるでお互いの事を理解し合っている様な感じだ。その感じは兄妹の様にすら見えた。今日1日で得た情報はこれだけだ。会話まで聞こえたら良かったんだけどな。まぁ、普段の2人とは違うのは確かだ。これは本気で紺野さんの話が信憑性を増してくるな……。
「あ、チーズケーキワンホールおかわりで」
遼はスイーツバイキングでひたすらチーズケーキを食べていたそうな。
葵が会話に入らないと、どうしても会話文が少なくなって、文字数が激減するんです。
本当にごめんなさいm(。>__<。)m




