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まるで海中にいるよ。
真夜中のバス停に
くるバスはない。
けどあなたは
やってくるやくそくしたからね。
国道をはしるくるまもまばらで
あたしはバス停のベンチにこしかけ
髪の毛ひっぱりあげて
むりやりやってみる
背筋をいたいほど伸ばしてまつ。
くるとはいったけど
まってもまってもこないあなたを
ずーっとまちつづける。
国道はおりから
どしゃぶりの雨に溶かされる土
海中にいるのとかわらない息苦しさ、
おまけに海水みたいにしょっぱい。
地上にふるあめが
しょっぱいわけないのにね?
おなじみの
右手を軽くあげた「やぁ」のポーズで
やってくるまぼろしを
なんどもみたよ。
せいかくには、五回はみたよ。
真夜中………
どしゃぶりの
雨がふっている
この町のはずれバス停にきたら
まだやぶられてない
男女ふたりのやくそくが
なんてことなくころがっているよ。
空きカンのとなりにころがっているよ。




