君の名は…
今回はざまぁとは関係がありません。裏設定を元にしたコメディ?ギャグ?
作者が魔が差して書いた。だが後悔はしていない!
それは私が前世の記憶を思い出してしばらくのこと…
私は、紙に書き出された情報を見て首をかしげておりました。
つい数日前に前世の記憶が戻り、今はコランディアとして生きてきた6年間の記憶というか情報を、現在の私の中に取り込んでいるところです。
今までの記憶は、知識としてはあるんだけど、身についていないというか。意識を向ければ思い出せるのですけど、元の生活基盤が違いすぎますからね。うっかり前世の常識に邪魔されて、今の環境でとるべき行動(侯爵家令嬢としてのふるまいとかね)が阻害されているので、そのすりあわせですね。
まずは身の回りのことからで、家族構成や家のこと。それを取り巻く社会環境ですか。でも6歳ですから社会環境なんかは元々そんなに知識ないですわね。
子供でよかった~。行動怪しくてもごまかせますし。
で、今回の疑問は…
コンコン 「コランディア、いいかしら」
ノックと共にお母様の声。ちょうどよかった。
もっとも記憶戻ったの分かってから、お母様よくいらっしゃってますけどね。ボロを出さないようにフォローのためにも…。こっちもいろいろ聞けるしすっごく助かっております。前世話もできますしね。
今後とも、人生の先輩として頼りにしております!
喜んで招き入れて、早速、ちょっと聞きたいことが…、と切り出しました。
「何かしら?」
「えーっと、私たちの名前ってお母様がお付けになりました?」
まず、ちょっと遠まわしに聞いてみる。一瞬、ん?と思ったようですけど、机の上にある紙を見て理解。
あ、目ェそらした。笑って誤魔化した。
「うん、まあね~」
「私たちの名前って、アルファベット順、ですわよね? それで、宝石の呼び方をもじったもの」
「いや~、私たちがAだったし、ベリルース、緑の目で<ベリル(緑柱石)>が思い浮かんだから…。
魔が差したわ。えへへ~」
ほ~、魔が差して4人? 机の上には家族名を書き並べた紙が。
母:Alice 父:A****
長男:Beryluse(ベリル<緑柱石>)
長女:Corundia(コランダム<鋼玉:青いのがサファイヤ、赤だとルビー>)
次女:Diarna (ダイヤモンド)
三女:Emelord (エメラルド)
次男:Zexus (?)
「やっぱりわざとか! そんな気はしてたんですけど…、じゃあゼクスは?」
そう、末っ子だけが違うんだよね。ちょっと年も離れてるけど。なんだろな。
「ねえ、コランディア。元日本人として5人兄弟ってどう思う?」 あれ、なんか目が怖い…。
「えーっと? 多いと思いますけど…」
「そーよね。元日本人の感覚からするとね。でもこっちだとわりといるわね。というか男2人は必須っていうか。分かるわよ。モンスターとかいるし危険度高いから死亡率がね。ベリルースが一番先だったから跡継ぎは出来ててそこまでうるさくはなかったんだけど、それでももう一人は男をって。まあ、予備的な?」
お母様、こっちだとそれ共感してもらえなくって、溜まってたんですわね…
「分かるわよ。分かるけど出産って痛いしそれまで面倒だし。環境的には最高レベルに恵まれてる私がそんなこと言うのもなんだけどもういいじゃない。男2人目できたからもうあとはイヤ。女だけど他に3人もいるしもういい」
え~と、ごめんなさい…?
「で、Zって最後の文字じゃない。XYZで後がない、ってネタあったんだけど…知ってる?」
「あ~、リアルタイムじゃなかったけど、続編みたいなの出たから前のも見てはみた~。ってことは…」
「え?続編? それちょっと後で…。 まあ、そういうこと?
ちょっと、昔の トメ(止め)とかスエ(末)的な?」
あ、また目そらして笑って誤魔化してる…
「うわぁ…」
とある侯爵家ではその日、一番上のお嬢様が末の弟を眺めて、頭を撫でていった姿が目撃されたとか…
彼女らの名付け裏事情…。他のは鏡の~からいろいろともじって。そのまんまだとネタバレするかと。
子豚のラースはスイート(甘く可愛い)。
ハティのおうちはダンティ家。塀の上から落っこちる。
殺伐としたジャバーウォック帝国に本来はヤバイ、バンダースナッチ皇太子などなど。