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彼と彼女たち  作者:
第1章
30/37

中央委員会 2

ユニーク1000人突破!

ここまで、ありがとうございます!

 しばらくして席の移動が完了する。

 一年は窓際の席になり、俺達C組はちょうど真ん中になった。

 そして、俺の隣はさっき問題を起こした相沢という男子生徒が座った。


 相沢先輩は、席に座る前俺を一瞥すると、人懐っこい顔で話しかけてきた。


「おぉ。珍しいなぁ、男子発見したわ」


「あ、どうも…」


 どう対応したらよいか悩むが、取り敢えず挨拶しておく。


「俺は相沢達巳。この委員会の副委員長を勤めることになったもんや。君の名前を教えてもらってもええか?」


「あー、俺は柏晶って言います」


「お! 君があの柏君か! なんや、有名人やないかい」


 どうやら先輩方でも俺は有名人らしい。何故なのか? やっぱ姉ちゃん達の影響だろうか。

 相沢先輩の一声で周りの先輩や同級生もこちらに注目しだす。


「あら? あなたがあの有名な柏君なのね」

 相沢先輩の背後から一人の女子生徒が顔を出す。


「なんや華鈴〔かりん〕ちゃんも気になるんかい?」

「あったりまえでしょう」


 そう言って華鈴と呼ばれた女子生徒が俺の横にやってくる。

 彼女が来たとき、ふわっと香水が舞い、俺の鼻孔を刺激する。


 そして俺は彼女を見て思わず絶句してしまう。

 なぜなら容姿が少し飛び抜けているからだ。


 彼女の特徴だが、まず、金髪のショートヘアーで毛先が左右にカールしている。目はくっきりしていて小顔。

 何より注目なのが、制服の中に着たワイシャツのボタンを何個か外していて、首から胸元まで露になっている事。少し屈めばその豊満な胸が見えてしまうのではないかと思ってしまう。それほど彼女の服装は際どい。

 というか、違反なのでは?


「はじめまして。私は2-Cの柊華鈴〔ひいらぎかりん〕。あなたの事は噂で聞いてたけど……ふふっ♪やっぱりいい男だったわね」


「あ、ありがとうございます」


「……む」

 隣に座る金田さんが唸る。顔は見ないが、なんか禍々しい気を感じるのはきっと気のせいだろう。


「ふふっ、これからもよろしくね」


「あ、はい」

 柊先輩は手をヒラヒラ振って元の席に戻る。

 一方相沢先輩はその様子を見てニヤニヤしていた。


「いやぁ、柏君モテモテやなぁ。ホンマ羨ましいわ~」

 そう言って肩に腕を回してくる。

 なんというか、酔っぱらいに絡まれた気分である。



「…ちょっと先輩」


「ん? どないした?」


「…いや、前見た方がいいっすよ」


「?」


 何を言ってるか分からないといった相沢先輩が前を向く。

 そこには仁王立ちの先程の女子生徒、名を小野優香先輩。

 明らかに彼女からは怒りのオーラを感じる。


「あ・い・ざ・わ・く・ん!」


「ひぃ!」

 あまりの恐怖に相沢先輩逃げ腰だ。

 傍らでは柊先輩がクスクス笑ってる。


「どうやら私の邪魔がしたくてしょうがないみたいね~?」


「い、いやぁ委員長、それは誤解やで…」


「なら、前に来て書記くらい手伝ってもらえるかしらねぇ?」


「わ、わ、分かった」



『まったく』と憤慨して前に戻る小野先輩。そして、その後ろをトボトボ歩く相沢先輩。

 それを見ると、二人の力関係の縮図を見ているようだ。


 相沢先輩が抜けて、空いた席に滑り込むようにして柊先輩がやって来る。理由は分からないが。


 そして俺の事をじぃーっと見つめてくる。俺は敢えて無視を決め込むが、視線が気になってしょうがない。


 何かに勘づいたのか金田さんまでも俺を見てくる。

 そして呟く。


「柏君って、意外にもスゲベだったんだね…」


 と俺の心を抉る一言。

 違う!と断言したいができないのが悔しい。


 チラッと柊先輩を見ると、満面の笑みで返された。

 ……はぁ。





 そして、そんな俺の心境を無視して会議は始まったのだった。












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