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第1話:仲間

人ごみの中に、新しき冒険者がいた。


(疲れるな、ここまで人がいると。)


ケイオスは馬車を降りた後、冒険者ギルドに向かっていた。冒険者ギルドは冒険者を登録する所で登録すると、依頼が受けられたり、旅の仲間を探せたりと便利な仲介業者である。


(あの建物か?)


建物が色々ある中で一際大きな看板がかかっており、すぐ見つけることができた。


トータスの冒険者ギルドはかなり有名で周りの村や町から人が登録をしにきたり、仲間を探しに来たりするので冒険者の町という名がついた。それゆえにギルドにいる人の数が尋常ではない。列はギルドの入口近くまで続いていた。


中に入ると、列は長いが横幅はそれなりにあり、待つことだけ気にしておけばいいようだ。


ケイオスは冒険者登録をする1〜6番の受付のうちの一番空いている4番に並ぶことにした。


「最後尾はこちらでーす。」


「押さずにゆっくり前へ進んでくださーい。」


「そこの人ー。ちゃんと一列に並んでくださーい。」


ギルドの役員が頑張って叫んでいる。そのおかげで列の形は整っているようだ。ただ、ところどころ割り込みをしようとしている者がいたりしている。


喧嘩にならないのかとケイオスが思っていると、思っているとうり、


「ちょっと割り込まないでよ!」


「俺は最初から並んでたぞ!言いがかりはやめろ!」


ケイオスの近くで喧嘩が起きていた。喧嘩は三番の列のケイオスの隣で起きており、その様子がよく見える。喧嘩をしているのは魔法使いらしき女の子と荒くれ者らしき男だった。


「おい、どうしたんだ?兄貴」


6人程荒くれ者の仲間がきたようだ。周りの人は数のせいかその様子を遠目に見ており、役員は近くにいない。


(並び順ごときで。)


ケイオスがあきれていると、助けようとする者がいたようだ。


「や、やめたほうがいいんじゃなぃ・・・。」


言いきる前に殴られた。しかも気絶したようだ。


(しょうがない行くか。)


人を助けるという高尚な思いでなく、ただそういう人間が嫌いなだけである。


「おい、やめ・・・」


さっきのようにケイオスが言いきる前に拳が飛んできた。避けて蹴りを腹にいれたが。


「てめぇ、よ・・・」


定番の言い方なので言いきる前に顔を殴っておいた。最初にこういうことをやったのもこいつなので自業自得だろう。そいつは急所に拳が入り戦闘不能になった。しかし、同じ手は通じないだろうし、後6人残っている。


「手伝おう。」


ケイオスと同い年ぐらいの青年が加勢に来てくれた。どのくらいやれるのだろうか。


「一人来たぐらいで何になる。やっちまえ!」


荒くれ兄貴がそういったときだった。


「はい、やめてくださいねこういうの。」


役員の人が立ちふさがった。というか周りはいつのまにか警備員らしい人たちに囲まれている


「外に出てくれますか?」


笑顔ながらも殺気を感じる。おそらく忙しい中でこんなことがあったので内心怒りが煮えたぎっていることだろう。


「貴方達もです。」


ケイオスの方を向いてそう告げられた。


(やるんじゃなかった。おそらく弁解しても)


「俺たちはそこにいる女の子を助けようとしただけです。罪はありません。」


「喧嘩したということに変わりはありません。出て行ってください。」


(分かり切ったことをいうやつだ。)


「女の子っていうけど私17よ。」


「「そこを言うのか。」」ケイオス達がツッコミを入れた。


「そうじゃなかった。この人達は私を助けてくれたんです。皆さんそうでしょ?」


女は周りの人達に同意を求めた。


(なるほど、その手があったか。)


周りの人はそれぞれに。


「そっちの荒くれ男達からもめ事を起こしたんだ。」


「俺は見たぞ。その男達の兄貴とやらが割り込んだのを。」


「2人組の方は女を助けようとしたんだ。」


人には集団意識があり、集団で行動を起こすとみんなそれに同調すると聞くが、今がその状態だろう。場の雰囲気が荒くれ達がただ悪いという感じになってきた。


「分かりました。ではその荒くれ達はギルドから出入り禁止。青年達は不問にします。」


面倒になったのか役員はそう言うと周りの警備員に荒くれ男達を外に出すよう指示した。


「はあ〜、なんとかなったな。」


「並び直しだがな。」


喧嘩騒動の中心人物の3人は列から外れていた。


「助かったわ。ありがとう。」


「いや、当然のことをしただけだよ。」


「あいつらが気に食わなかっただけだ。まあ、助けようとも思ったが。」


レイに言われたことを思い出して一応そう付け足しておいた。


「私はキュリス=リエトラン。あなた達の名前は?」


「スコル=アルベウスって言うんだ。」


「ケイオス・・・ベルドルトだ。」


(まあ育て親だしな。こう名乗ってもいいだろう。)


偽名にレイの名前を使っておいた。


「まったく。女性に優しくするということを知らないのかしら。」


「まあ頭が悪そうだったしな。しょうがないさ。」


あいずちをうっておいた


「いきなりなんだが登録もしてないけれど、この3人で組まないか?結構気が合いそうだしな。」


スコルが提案してきた。


(一から探すのも面倒だ。いいかもしれないな。)


「確かにね。それじゃ組みましょうか。」


「俺もそれでいい。」


そうして3人は組むことになった。大体組む人数は3〜8人が多いので、旅に出る人数は揃ったようだ。


「さて、並び直しか・・・」


列は計ったように、来た当初よりも長くなっていた。



頑張って書いていますが、2000字がやっとです。上達するには時間がかかりそうですが、ひき続き読んでいってください。

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