表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/15

弟とお出かけします。

念願叶って、令は私の弟?になりました。

私のご主人様でおられる鷹くんは何やらイヤそうな顔をされています。

私はここへ来てから「癒し」に飢えていたように思います。なんせ、私の周りは大人ばかりなのです。そして、私は令を放しません。ずっと膝で抱っこしていたいです。そうなのです。私は令から離れることが出来ないのです。

私が令を抱っこをしているところに何時も鷹くんが現れます。いったい何なんでしょうか?

初めの頃は「凛!これはいったい、如何どう言う事だ!令は俺のものだが!!」なんて仰っておられましたが、私はつい「少しくらい、貸してくれたっていいじゃない~~~!!!」と私の心の声が口から出てしまっていました。

でも、今は「私の令」なのです。令も私と一緒に過ごしたいと言っていたから。それに「同意」ですもん。そして、ご主人様でおられる鷹くんは私に何を何を言っても無理だと呆れておられます。


私は弟の令と「手」を繋いで散歩。または、買い物に行きたいだけなのです。

だから、鷹くんにお願いしたら「だめだ!!」としか言わない。

私はしつこく「何故?」と聞くと「屋敷内は安全だが町に出ると危険だ。それに、人攫いに合うかもしれないぞ。」と言われました。

あっ~~なるほど!だって令くんはとてもカワイイので令が攫われるのか。

では、私は令の保護者って事で許しを貰おうとしたら「・・・・馬鹿か!おまえは!!」と叱られてしまいました。何故なのでしょう?

私は萩さんに相談をしたけど「凛さま。鷹明様の言う通りでございます。」と。だから、令に相談を持ちかけました。令なら、きっと何か策を考えてくれると確信してます。


「令、ちょっと相談があるのよね~。」


「我に出来ることがあれば。」


「令ちゃん。簡単な事だから。私ね令ちゃんと散歩に行きたいの。だから、令は私と散歩に行きたくない?」


「行きたいぞ。」


「それでね、令くんのマジックでパッと屋敷の外へ出してくれる?」


「御意」


やっぱりな!私の言う事は何でも聞いてくれる。令は私の事を「お姉ちゃん」に思っています。ほんと!カワイイですよ!!

私は令に「明日、何処か行こうね。令の行きたい所で良いから。」


私は令と約束の場所で落ち合い令くんのマジックで屋敷の外へ出ました。

やっぱり、外の空気は美味しいです。それに、景色も華やか。

そして、念願の令くんとのお出かけ!気持ちも晴れやか。心はウキウキ。

小さな令と「手」を繋いで私は、かなりテンシヨンが上がっていたように思います。

令は別に行きたい所は無いというので私が行きたかった「市」に行きました。

市は相変わらず賑やかでも無くヒッソリでも無く普通。でも、別に買い物も無いし、そこらをブラブラしたいだけ。私の目的は「令と手を繋いで歩く」なのです。本当に念願叶い満足しています。

私は鼻歌まじりで令と手を繋いで歩いていたら向こうから怖そうなオジサンが3人がこちらへ来ます。


「怖いおじさんが来るから私の手を放したらダメよ。令くん」


私は令くんが攫われると思って令の手を強く握り締めて、庇うようにしていました。

するとその人達は

怖いオジサン「お姉ちゃん。何処か行くのか?」


私     「別に何所も!」


怖いオジサン「そっちの子は弟かい?それとも子供かい?」


私     「弟です。オジサン、何か用?」(やっぱり!令が目的か!)


怖いオジサン「ヘヘヘ・・・・お姉ちゃん達、これからオジサンと楽しい所へ行かないか?」


私     「結構です!それに、私は忙しい。オジサン達、暇なの?それだったら向こうに綺麗なお

姉さんが沢山いてたよ!」


怖いオジサン「まぁ、そう言わずオジサン達と遊ぼうよ。」


私     「じゃあ、令くん、このオジサン達と遊ぶ?」


怖いオジサン「その子供では無い!お姉ちゃんだよ!」


私     「ヘェ!私?ウソー!!オジサン、私と遊たいと思う理由を理論的に言って?そうでなかったら私は遊ぶ訳にはいかないのよね。」


怖いオジサン「・・・・・・・・・・・・」


私     「早く!時間が勿体無いでしょう!早く説明してよね!」


怖いオジサン「・・・・・・お姉ちゃん・・・理論的って何だ?」


私     「ウソー!こんな事も知らないの!信じられない~~!!ねぇ、令くん、。どう思う?」


怖いオジサン「・・・・・・・・・・・・・・」


そこへ、鷹くんが私達の所に駆け出して来ました。


「凛。大丈夫か。こいつらに何かされたのか?」


「別に。私は何もされていない。このオジサン達が令くんと遊びたいらしいのよ。だから、遊びたい理由を聞いていただけ。」


「・・・・・・・・・・・・・・・?」(全員)


「・・・・・馬鹿か!おまえは! おまえが攫われるところだったんだぞ!」


「ウソー!!・・・何で私なの?攫われるんだったら令くんでしょう。普通!」


私と鷹くんの会話を聞いていた怖いオジサン達は私達が怖くなったのか何所かへ行っていまわれました。

それに、どうして鷹くんが此処にいるのでしょう?


「ところで、何故、鷹くんが此処にいるの?」


「・・・・・おまえは自分が言いだした事は絶対、行動すると分かっているからな。まぁ、令がいるから心配はなかったけど。おまえ達の後をつけていたのだ。すると、これだ!もし、おまえが攫われたらどうするつもりだったんだ?」


「・・・・・何とかなるわよ!。」


「なるか!!馬鹿。」


そうなのです。鷹くんが私達の後を付けていたのです。どうりで屋敷から出易いはずだんたんだ。

ところで、何故、私が攫われるの?攫われるのはカワイイ令くんの筈ではないのか?疑問です。


私と令くんは手を繋いで歩いています。その後ろを鷹くんが保護者のような感じで私達の後を歩いていました。

鷹くんってこんな事までするんだ~~~~!よっぽど令くんの事が心配だったんだわ~~。


鷹くんって、まるで親バカ!


でも、私の願いは叶ったし、満足!


今度は令に赤ちゃんになってもらおうと思っています。


きっと、カワイイ赤ちゃんになるでしょうね。楽しみです。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ