60話:エピローグ(第1章完結)
戦勝記念日から、はや数日が経過した頃。
なんてことのない平日である。しかしお祭り騒ぎがひと段落して、ダルコの街全体がほっと一息をついているような、穏やかな朝であった。
「くっくくく……かはははははは!!!」
「なあデスティ、道の真ん中で大笑いすんのやめなー? アンタが突然笑うと普通に怖いわ。ほら、善良な市民の皆さんもドン引きしとるで」
けたたましい悪魔の笑い声が穏やかな雰囲気を軽々と引き裂いて、その隣を歩くジュンコは呆れ半分、恥ずかしさ半分といった様子で彼の態度を注意する。
ジュンコの指摘は尤もである、鋭い牙を剥き出しに笑うデスティは傍目から見てめちゃくちゃ不気味だ。
それを目撃した登校中の他の生徒達や近隣に住むご婦人は、さっと距離をとったり、デスティの視界に入らないようそそくさと退散したりと、その反応はもはや野生の魔物を避けるためのソレである。
しかしデスティはまったく意に介さず、ギラリとした笑みを崩すことはない。それも仕方のないことだった。
「くっははは、諦めるこったな。戦勝記念日以降ダルコ州でのサブマッチ回数が爆増、勢いは州だけに留まらず、ミクス国各地でサブマッチ実行装置の手配要請がひっきりなし、当初の目的は達成した上、世界各地でサブマッチの発生頻度が活発化してやがるんだ……! これで笑うなっつー方がムリだろ、くっくくくく……!」
「あーハイハイ、よかったなーサブマッチが広まって……」
大盛況に終わったノー・デス・サブマッチの結果、デスティの元には想定を大きく上回る成果が届いていたからだ。
特に、マティアスの宣戦布告を期に世界各地の実力者がサブマッチを始めたことはデスティにとって喜ばしい事実である。
一方ジュンコは憂鬱であった。単純に、サブマッチ実行装置を作るのが面倒臭いという理由である。
「この勢いがありゃ世界大会開催の日も近い――が、その前にノー・デス・サブマッチに向けての環境整備が急務だ……グラウンドゼノ島はあともう一回でもやりゃ完全に地図から消える。やる度に土地を消してくわけにもいかねー……」
そんなジュンコの憂鬱など知らんとばかりに、デスティは今後の展望を、誰に訊かせるでもなく語り続けるのだった。どうやら嬉しすぎて、思考が勝手に口から漏れているらしい。
「はぁ、マティアスくんにボロ負けしてちょっとは凹んどる思うたのに、全然元気やん」
そんなデスティを見たジュンコは、肩透かしというか、若干がっかりしていた。
マティアスにコテンパンに負かされて、世にも珍しい落ち込んだデスティが見られるかもと期待していたのだが、ご覧の通りの有り様である。
デスティはそんなジュンコの言葉に反応して、「ん? そりゃあ悔しいかって言われたら悔しいが」と前置きすると。
「これからそのマティアスを手中に収めるっつーんだ。悔しさどころか嬉しさ余ってお釣りがくるレベルだぜ」
「へ? 手中に収めるって……」
「ああ、マティアスをサブマッチ振興委員会、直属のサブマッチャーとしてスカウトするつもりだ」
「うえっ!? め、珍しいなぁ、いくら肩入れしとるゆうても、きほん公正公平(注意、サブマッチ限定!)なアンタが……」
ジュンコは驚いた。それは通常、あり得ないことである。
サブマッチを公平に運行するための振興委員会が、個人をサブマッチャーとして雇うということは、それだけでその公平性を失いかねない。
勿論、それが分からないデスティではなかった。
「ミクス国はいままでと事情が違うからな。これまでは『道場』や『ギルド』みてーな強者を抱える組織と振興委員会で連携できたが、この国の『終決士族』とはそこまで親しいわけじゃねえ。まあ、あのサブマッチ以降、向こうの印象は良くなったみてーだから改善していくつもりだが……」
「あー、分かったわ。マティアスくんは道場あるけど、あれを組織とは言えんもんな……。やから、ひとまずウチらお抱えにしてしまおうっちゅーことか」
「そういう事だ」
この国はサブマッチが広まりだしたばかりで、体制が整っていない。
だから当分の間は、振興委員会がマティアスの後ろ盾になる、そういう話なのであった。
「くっくくく……! アイツが直属となりゃあ、振興委員会の都合で自由に戦う最強のサブマッチャーが爆誕する………! あの宣言以降、マティアスに挑戦しようっつー奴らもわんさかいるからなぁ、マティアスには試合を組みまくって、戦って戦って、世界をサブマッチに染めてもらうぜ……!!!」
「それが本音かっ! アンタほんまこの時代にいていい人間ちゃうな!?」
というのが建前で、実際のところデスティはマティアスを雇って好き勝手サブマッチをするのが目的らしい。
このままマティアスがデスティの直属になろうものなら、1にサブマッチ2にサブマッチ、3、4もサブマッチで全部サブマッチという、修羅道同然のサブマッチ生活に置かれることだろう。
ジュンコは「マティアスくんに会うたらまず逃げろ言わなアカン」と固く誓うのであった。
「さて到着だ。マティアスはどこだ……?」
(叫ぶ準備しとこ。スーハー……)
そうこうしているうちに、デスティ達はダルコ総合学園の正門に到着した。
いつも以上に目をギラつかせ、視線でマティアスを探るデスティと、マティアスに逃走を促すためジュンコは息を整える。
「ぐはぁぁぁぁっ!!!」
「!? なっ、なんやなんや!?」
学園の正門から錐もみ回転しながら吹っ飛んできたのは、見知らぬ筋骨隆々の男である。
ずざー、と砂煙をあげながら地べたを転がるその男は、デスティ達の目の前で倒れ伏した。
「ま、まさかこれほどとは……恐るべし……変身魔法……」
突拍子のない状況にジュンコが混乱していると、(土汚れ以外は特に外傷は無さそうなのに)疲労困憊の男は、うわごとのように呻いて。
「うぐっ……それに、しても……焼原抜刀流を極めた俺が、まるで相手にならなかった……マティアス・リーヴィング……その大言に違わぬ、強者よ……がくっ」
そのまま意識を失ってしまうのであった。
「…………」
「…………」
デスティとジュンコは無言のまま、男が吹っ飛んできた正門を覗き、グラウンドの方へ視線を向ける。
そこにあったのは……。
「お疲れ様でした。ふぅ、朝の挑戦者100人抜き達成は気持ちいいですね!」
汗をキラキラと払うマティアス、そしてその背後には夥しい数のサブマッチャーの成れの果てが転がっていた。
「既に数多の挑戦者を屠った後やったァァ!!? あの子もう修羅道を邁進しとるゥゥ!!?」
「マティアス! 今日はオメーをスカウトに来た! 俺直属のサブマッチャーになりゃ、今以上のサブマッチを確約するぜ!」
「これ以上か!? これ以上戦わす気なんか!!?? この世から戦いが無くなるまで戦わせるつもりかっ!!?」
「はいっ! よろしくおねがいしますっ!!」
「即答!!? 元気な返事は素晴らしいけどもうちょい考えた方がええでマティアスくん!!?」
こうしてマティアスは、二つ返事でサブマッチ振興委員会直属のサブマッチャーとなることを承諾するのであった。
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「あれだけのことを世界中に宣言したんです。協力してもらえるなら、スカウトを断る理由なんてありませんよ。というか僕の方から頼みこもうかって思ってました」
「くくくっ、惜しいな。それが分かってたら思いっきり買い叩くつもりだったんだが」
「あははは……」
倒れ伏した挑戦者達を、死体人形達が黙々と屋根のある体育館へ運び込んでいく中、マティアス達はグラウンドで軽く談笑していた。
マティアスはもとより、自分の夢――世界最強のサブマッチャーになるためデスティ達に協力を仰ごうと思案しており、今回のスカウトはまさに渡りに船だったのだ。
「それとデスティさん。ダウンしたみなさんの運搬、ありがとうございます。流石に数がちょっと多くて、どうしようかって途方にくれてて……」
「ちょっとどころやないなぁ100人は」
「礼ならいい……が、この死体(死んでない)の山は何なんだ」
「僕に挑戦しにきたサブマッチャーの人達です」
「それは分かる。だが普通こうはならねーだろ」
運ばれゆく犠牲者達をデスティは指差した。
マティアスが彼等を全員返り討ちにしたのは事実だが、安全安心を謳うサブマッチで全員が疲労困憊になっているのは明らかな異常事態である。
よほどの無茶をしてでも彼らはマティアスに勝とうとしたのか、しかし全員が動けなくなるまで無茶をするとは考えにくい。
デスティに指摘されると、マティアスは「それはですね……」とカバンから少々年季の入った巻物を取り出した。
「そいつは魔導書か」
「はい、千変万化流に伝わる、変身魔法の呪文が書かれた魔導書です! 負かした人を千変万化流の門下生にならないか勧誘してまして、魔法の適正を調べるために中の呪文を試し読みしてもらってました!」
「へー、サブマッチついでに門下生を募集しとったんか……それがなしてあの状況に?」
「おい、そのやり方、適正ないやつが読んだら目ん玉抉られたみてーな激痛を喰らう羽目になるぞ……」
「アカーン!!? えっ、じゃあ正門から飛び出してきたあのオッサンは……!?」
「苦痛に耐えかねて跳ね回ってたんだろーな、打ち上げられた魚みてーに」
「恐すぎんか千変万化流の勧誘方法!?」
どうやら問題があったのはサブマッチでは無く、マティアスの勧誘方法にあったらしい。
ジュンコは思わず叫ぶ、あのデスティが顔を青くしているのだから、その苦痛がどれほど恐ろしいものであるかは明白である。
「だ、大丈夫ですよ。僕も昔は痛くて死ぬかと思いましたけど死にはしないですし、皆さん結構ノリノリでしたし……それに……」
あたふたと、マティアスは挑戦者たちも理解の上で、魔導書を読ませたのだとを弁明する。
が、次第にその語気はだんだんと落ち込んでいって……。
「それに……こないだのサブマッチからずっと挑戦者ばっかりで……門下生は全然増えなくって……」
「そらインタビューで宣戦布告しかせんかったからやろうなぁ」
「ついでに門下生募集も宣言しとくべきだったな」
最終的に、マティアスはがくりと項垂れる。
確かにノー・デス・サブマッチでマティアスの周囲を含め世界は変わった。が、それはそれとして、千変万化流道場は未だマティアス1人のまま。
「これだけ挑戦者の人がいるんだから、ちょっとくらい門下に誘ってもいいかなーと……」
そう思ってマティアスは彼らを軽く誘ったら、挑戦者たちはあれよあれよと魔導書を試し読みしだしてご覧の有様、というわけだった。
「ったく、変身魔法の適性なんてレアもいいところだから、試し読みはもうやめとけ。推進委員で協力すりゃ、そっちの問題もなんとかなんだろ」
「! ほ、本当ですか!? それじゃあ早速――」
デスティの協力する、という言葉にマティアスは顔を上げ、キラキラと期待に満ちた瞳でデスティをまっすぐ見据えて。
「――デスティさん。千変万化流を学んでみる気はありませんか?」
「…………」
「え。デスティを?」
す、と握手を求めるように、デスティに向けて右手を差し出すのだった。
デスティは押し黙り、視線が若干鋭くなる。まるで、マティアスの真意を探るように。
ジュンコは想定外の言葉にポカンとしていた。
「うーん、デスティに変身魔法の才能なんてあらへんと思うけど……コイツに魔導書読ますんやったら大いに賛成するで!」
「オイ、俺の意思を通せ俺の意思を」
「あ、魔導書は読まなくって大丈夫です」
「え、魔導書いらんの? 残念……」
「せめて隠せ。俺を拷問にかけようっつー意思を」
本人抜きに勝手に魔導書を読ませる方向で賛同しているジュンコにツッコミを入れながら、デスティは「オメー、意味を分かってて言ってるんだろーな?」とマティアスに聞き返した。
「はい。前から思ってたんです。なにも変身魔法に限らなくても、千変万化流を使いこなせる人はいるんじゃないかって。僕自身がそうでしたし、デスティさんも僕と戦った時に千変万化流を真似してましたよね」
「あ、そういうことか。変身せんでも、デスティなら死霊魔法で作った魔物で……」
そう、千変万化流とは突き詰めれば、魔物の肉体を使って、武術的動作を執り行う流派である。
一見すると変身魔法ありきの武術に見えるが――実は、魔物の肉体を用意しそれを自由に動かせる人間なら、変身魔法がなくとも使えるのである。
つまりマティアスは、魔物の身体で行う武術の動きだけを、デスティに教えようとしているのだった。
「確かにそうだ。俺もやろうと思えば千変万化流を活用できる。つーか真似た。だがな……そりゃオメー、好敵手に塩を送るなんてレベルじゃねーぞ」
「いいか。俺が千変万化流を会得するっつーことは、俺の作る死体が全部、千変万化流の技を使うようになるって事だ。オメーは自分の手で、自分ですら手が付けられねー怪物を生み出そうとしている……そう思わねーか?」
「ひえっ。そ、想像するだけで恐ろしい………」
デスティは自分を親指で指して、自分が千変万化流を会得するとはどう言うことなのかをはっきりとマティアスに伝えた。
デスティと千変万化流の親和性は確かにある、だがありすぎると言っても過言ではないのだ。
それを承知で誘っているのかと問うデスティだが、マティアスは動揺することもなく、ごく自然な様子で頷いた。
「手が付けられない、とは思いませんよ。僕もタダで教えるつもりはありません」
「ほー、何が対価だ? 言ってみろ」
「ゴーストという魔物について、教えてくれませんか」
「!」
二ヤリと、デスティがいつもしているように、マティアスは得意げに笑う。
ゴーストという単語によりマティアスの考えを悟ったらしいデスティの口角も僅かに上がる。
「くっくく、なるほど……そうきたか」
「僕の魔法は、ゴーストと同じ身体になれる魔法だとデスティさんは言いましたよね? それなら僕はゴーストと同じ事ができるんじゃないかって思ったんです」
ゴースト、それは死霊魔法使いにしか見えず、戦えない魔物であり、他の魔物と同じ様に現在はもう居ない人類種の天敵だ。
だが死霊魔法使いの頂点に立つデスティならば、間違いなくその全てを知っているだろう。
「……僕は今まで自分の魔法について無頓着でいました。この体質を抑えれれば、変身できれば、それでいいと」
「でも今は違います。僕もデスティさんみたいに自分の魔法を使いこなしたいって思ったんです。そうすれば、きっと――」
ゴーストとしての知恵と力をデスティから吸収し、新たな技を編み出す。
変身魔法だと決めつけて、そうとしか使って来なかった物質霊体化魔法を、マティアスは今一度見つめ直そうとしていた。
「――僕はまだまだ強くなれる」
「はっ、違いねえ」
全ては、世界最強のサブマッチャーとして君臨するために。
デスティは短く笑って同意し、がし、と差し出されたマティアスの手を力強く握り返した。
「いいぜ、乗った。オメーは俺に千変万化流を、俺はオメーにゴーストの事を教えてやる――――だが」
「?」
それと同時に、デスティはぐい、と顔をマティアスに近づけ、至近距離でにらみ合うような形をとった。
「俺は弟子って柄じゃねぇ。どっちが師匠をやるか。今からサブマッチでハッキリさせるってのはどーだ?」
「! 良いですね、とても」
デスティからの唐突な宣戦布告に、マティアスは笑い、目を輝かせた。
もちろん、師匠であるに越したことはない、だが今の2人にとってそれは些細なことであった。
デスティはスカウトに成功し、マティアスは門下生を得ることができた。ならばこの喜びをサブマッチに思う存分ぶつけてみたいと、遊びの約束を取り付ける子供のように思っただけだ。
「くっくく、100人抜きで消耗してました、なんて後から言い訳すんじゃねーぞ?」
「まさか、ちょうどいい準備運動です」
「上等、よぉしジュンコ! 観客集めて盛大にやるぞ!!」
「はいはい、どーせこんな事なると思ったわ」
わいわいと準備に取り掛かるマティアス達。
騒ぎを聞きつけ新たなサブマッチを予感したのか、総合学園からは続々と生徒や教師達、果ては近くを通りがかったが通行人までもが、グラウンドへ見物にやって来る。
そうして呼び起こされた熱は、止まることを知らない。
「マティアスちゃん達~~! リベンジに来たわよォー!」
「やっほー、今日は副会長と四天王引き連れて総合学園に殴り込みに来たよん」
武闘学校から無敵の精霊使いとその相棒、そして腕自慢の武人達を呼び寄せ。
「これはこれは随分と騒がしい……。しかもどうやら解説が必要みたいだ。僕が引き受けようか?」
《皆さん、お久しぶりです。アマツミカボシ、バージョン2でございます》
「ああそうそう、ついでにアップデートしたミカボシの相手を頼むよ。今度こそ圧倒して見せるからさ」
魔導学校からは、さらなる進化を遂げた脅威の魔導兵器とその主人が襲来する。
「『おーおー、無法者共が続々と……』。サイッコーのシチュエーションデス! マティアス! 真のライバルは誰ナノカ――イマこそ! ココで!! ハッキリさせまショウ!!!」
「ガーネットさん!」
学園の屋上から号砲が轟く。
見上げればそこには、最強と双璧を成す魔弾の射手が銃を携え、屋上からグラウンド目掛けて飛び降りてきた。
「かっはははははは!!! 最高だオメーら!!! まとめてサブマッチやんぞォ!!!」
続々と集う強者達に、悪魔は笑いが止まらない。
師弟を決めるという大義名分などどこへやら、サブマッチはその場全員を巻き込んだ大規模なものへと発展していく。
『総合学園のみんなおはよーさん! 実況担当のジュンコや! 毎度突然やけどサブマッチの時間やで! 今回は名門校の武闘学校と魔導学校から、特別ゲストが殴り込み!! ウチら総合学園を代表する3人の選手も混ざって、今ここに真のダルコ州最強サブマッチャーを決定するサブマッチを開催や!!!』
『ほな早速サブマッチャーの紹介からいくで! 初めはやっぱりチャンピオンからッ! ノー・デス・サブマッチを勝利し世界最強宣言を果たした記憶は新しいッ! 現ダルコ最強にして、未来の世界最強はッ! 果たしてこの大混戦も制する事は出来るのか!!! さあチャンピオン! 名乗り上げや!!!」
「――はいっ!!!」
続々と人々が集まる中、マティアスはジュンコの呼びかけに力強く応える。
もう、大勢の前で緊張するような自分ではない。
この世界全ての強者が目指すに相応しい最強として恥じることのないよう、マティアスは高らかに名乗りあげる。
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――これから、もう少し先の時代。
魔物を打倒し、平和な前時代を築き上げるために生み出した力の多くを、人は人へと向ける事となる。
新たなる闘争の幕開け、しかしその戦いに命はかからない。
勝敗によって世界の平和も、命運も終わりはしない。
強者は、燦然と輝く世界最強の座を目指して、鍛え上げた力を比較べ合い。
人々は、強者達の戦いに魅せられ熱狂する。
時代を彩るその闘争の名は、サバイブ・マッチ。
そして強者の頂に君臨する、怪物の名前は。
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「『千変万化』マティアス・リーヴィング! よろしくお願いします!!!」
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。お付き合いして下さった皆様には感謝しかございません。
さて、お話の今後についてですが……このあとマティアスが世界にどう名を轟かしていくのかとか、デスティの過去だとか、色々と考えはあるのですが、一先ず予定した通り、この第一部エピローグを以て完結とさせていただきます。
続編につきましては、以前(40話前書き参照)お伝えしました通り、続きを望まれる声等ありましたら執筆するつもりです。
それではまた次作、もしくはこのお話の続きでお会いしましょう。その時もまたお時間ありましたら、よろしくお願いします。
重ねて、ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。




