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ロリコン魔法剣士の大成功譚!  作者: スザクヌス
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図書館での調べ物

ゴンドラードに乗って川を向かってから少し時間が経ち、目的地の国立図書館についた。

スピノーの図書館は棚や本など全てに防水魔法が掛けられている、その為図書館内で食べたり飲んだり出来て本を水路を通して返却なども出来る。


「着きましたよエルルさん」

「も…もう着いたの!?ゴンドラードさん達ありがとうね!」ナデナデ

『クェェェェ!!』


ゴンドラード撫でてるエルルさん尊い……はっ!!また意識が持っていかれるところだった……ゴンドラードから降りた俺たちは図書館の中に入る、門のように感じるほど大きく、まるで巨人が住んでいる家に付いてそうな扉を通ると吸い込まれそうなほど高い天井と壁一面ギッシリ詰め込まれた本棚がある、ここはいつ来ても圧倒されてしまう。


「どうしますか?別れて調べますか?」

「賛成!」

「じゃあそれぞれ自分で調べて、あの時計で1時間後に中心の噴水で落ち合いましょう」

「はーい!」


エルルさんと別れた俺はギルド年鑑をまず探す事にした。スピノーの図書館とはいえこれだけの大きさがあるなら多分他の国のギルドのもあるだろう。


「さてと……何処から探そうかなっと……」


辺りを見渡すと天井まで届く本棚の前で、梯子を使って高い所の本を戻している人が見える。グラグラしてちょっと怖い……


「んしょ…んしょ……あっ…」

「!?」


案の定落ちてきたァァァァ!?流石にあの高さはヤバイ、助けなきゃ!

でも流石に俺が受け止めると俺も相手も怪我してしまう……あっそうだ!カピ丸さんを呼ぼう!


「圧縮詠唱【此処にあれ】!」

「ん...?ロキオンか...?」

「カピ丸さん!クッションになってください!」

「えっ」


ドムッホァッ


何とかカピ丸さんを真下に、床にぶつかるギリギリで召喚出来て落ちてきた人は助かった、カピ丸さんはちょっと潰れているけど大丈夫そうだ。


「ぐぐぐ……ロキオォン……」

「すみません…人命がかかってたもんで…」

「……これは一つ貸しだからな…今日は戻らせてもらうぞ…」

「ありがとうございました…元の場に帰し給え【帰界陣】」


カピ丸さんを魔法陣で家に帰し今度は落ちてきた人の方を見る。


「いてて……」

「大丈夫ですか?怪我とか無いですか?」

「はい…幸いな事に無傷です、助けていただきありがとうございました!」

「いえいえ……あれっ?もしかして手に持っているのはギルド年鑑ですか?」

「あっはい!魔物の被害について載ってるやつです!」

「あのーもし宜しければそれを……」

「いま私は返す所だったのでお礼も兼ねてどうぞ!」


やったぞ!いきなり目当ての物が手に入った……にしても不思議な縁もあるものだ。


「ところでどうしてこの本を?」

「えーと……最近多発している魔物の凶暴化について何かヒントが無いかなと……」

「え!?あなたもですか?」


ますます縁を感じる…とも思ったけどもよく考えたらそれ程脅威な事だから当たり前って言えば当たり前か……

「実は俺もそれについて調べていたところなんですよ」

「そうなんですか!ではこの辺りの棚を探すと良いですよ、その本と同じ系列の本や魔物の生態についての本もこの辺ですし」

「なんと!わざわざありがとうございます、あっそうだ俺はロキオンっていいます」

「私はマルナと言います、もしまた何か縁があれば……」


そう言うと彼女は去っていった。

マルナさんか…同じことについて調べていたし、もしかしたらまた会えるかも知れないな。

俺は本棚に意識を戻し再び本を探し始めた。本棚を見るとギルド年鑑が年毎に数冊ずつあり、それらがキチンと順番通り並んでいた。他の行を見ると言われた通り魔物の生態などについての本などがあった。

何冊かの年鑑と汎用性の高そうな分厚い魔物の図鑑を取って待ち合わせ場所に向かった。


「本見つかりました?」

「うん!ロキオン君は?」

「こっちも上々です!」


2人で持ち寄った本を読み今回の事と関連がありそうな事柄を探す。まず魔物の図鑑でトゲうさぎの生態を調べる。

やはりというかあのサイズは記録に無く普通では無いということが分かった、その図鑑に載っている最大記録を優に超えている。

ほかにもあの気性の荒さも殆ど前例が無く、その前例も魔法などによる人為的なものである事が分かった。


「何か見つかりましたか…?」

「んー……あっ!このスライムの事件はどうかな…?」

「どれどれ…」


えーと…今から三年前のスペロのギルドで処理した事件か……錬金術者が普通のスライムを錬金術などを駆使して擬似ロイヤルスライムに強化と変化させたと……

確かに強化と性質の変化はしてるけども…


「似てますけどこの錬金術師まだ捕まっているみたいですね……」

「あーそっか……コインについても書いてないからハズレかなぁ…」

「まぁ一応覚えておきましょうか」

「そうだね」


俺たちは再び黙々と本を読み耽った。


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