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ネノンの童話

作者:鈴代なずな
ネノンは全くの一般的な女児であり、そこになんらの違和感や猜疑心を覚える必要もないが、少なくとも彼女を取り巻く環境というものは、彼女と全く関わりにならない大人たちが、もしもそれを目の当たりにした場合、不可解に思うことだろう。しかしネノンがそうした環境を容易に受け入れるだけの寛容性、あるいはそれが全く不可解で、恐るべきことであると感じることもできないほどの幼児性を抱えているため、それに恐怖することも、狂乱することもなかったのは、幸運であるに違いない。
幼児性というものは時に突飛な発想や、奔放な夢想を生み出してしまうものでもあるが、同時にそれそのままで完結するものでもある。もしも彼女がそうした幼児性における類稀な想像力を持ったまま、彼女自身を取り巻く環境、さらにはそこで起きた出来事の一切について、幼児性が生み出す妄想と関連付けてしまうような知能を持っていたとしたら、それは果てしない不幸に他ならないのである。
ネノンはそのまま転がって、壁にぼふんっとぶつかった。
ネノンが起きた
2017/04/14 01:00
ネノン走った
2017/04/16 19:07
ネノン迷った
2017/04/17 01:00
ネノン探した
2017/04/19 01:00
ネノン見つけた
2017/04/22 01:00
ネノン落ちた
2017/04/23 01:00
ネノン転がった
2017/04/24 01:00
なんとなくだけど、ネノンはきっとそうに違いないと思った。
ネノン驚いた
2017/04/26 01:00
ネノン聞いた
2017/04/29 01:00
ネノン注意した
2017/04/30 01:00
ネノン手伝った
2017/05/01 01:00
ネノン考えた
2017/05/03 01:00
だけどネノンは、今は一緒に遊べる気分じゃなかった。
ネノン真似した
2017/05/06 01:00
ネノン捕まえた
2017/05/07 01:00
ネノン叱られた
2017/05/10 01:00
もちろんなんにも喋らないから、ネノンはひとりで考える。
ネノン隠れ見た
2017/05/13 01:00
ネノン泣いた
2017/05/16 01:00
白い雲が、夕陽で真っ赤に染まっている。
ネノン言った
2017/05/23 01:00
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