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「カナリア様はわるくありませんわ。。わたしがどんくさいせいで、、」
「ハルカはわるくないよ。この女の嫉妬からくる妬みなのだから。君はうしろにいなさい。」
「ルクシオ、でも。。。」
殿下はハルカをそっと抱きしめ後ろに回す。
とんだ茶番だ。
「殿下、婚約破棄したいのならご心配なく。婚約破棄の手続きはほぼ終わっております。」
「なんだと?どういうことだ!」
カナリア様は進めていた婚約破棄について殿下は知らなかったらしい。
「なのでスメラギ様とのご婚約も速やかにできると思います。」
「婚約破棄が終わっている?私は聞いてないぞ!」
んん?
そこは喜ぶべきでは?
カナリア様も困惑している。
「カナリア、私が好きだったのではないのか!!」
「ええ、お慕いしておりましたわ?」
「なのに破棄だと!?」
「婚約破棄したかったのではなかったのですか??」
「いや、そうだが、、、」
んーん?
「婚約は破棄されていたが。。。まあいい、だかハルカのいじめについてはどうなんだ!!」
「冤罪ですわ、証人もあいまい、証拠も不十分そもそも私はやってないのです。それにやる動機もないですわ?」
だんだんこの茶番に皆がやがや、ひそひそし始める。
カナリア様が働いているのも、殿下たちが仕事せず遊び惚けてるのも皆知っているのだ。さぞ殿下たちが滑稽に見えただろう。
「だ、だまれええ!」
ごおっ!!!!ばしゃーん!
巨大な水の渦が空中に出現してはじける!
きゃあああ!!
会場は水と暴風に包まれる
会場がパニックとなる中
私は
ああああ!せっかく素敵なカナリア様のお髪があああああ!!!