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出発

長期連載することになると思うのでよろしくお願いします。もしも面白ければブクマや評価もジャンジャンください(^▽^)/逆に改善点などがあればコメントよろしくお願いします。

 ー俺の名は斎藤(さいとう) シンジ。

 

 魔王城の財務部につい最近所属した者だ。


 何故(なぜ)、そんなRPGのラスボスの代名詞である魔王の城に財務部があるのかを話すと、少し長くなるのだが、手短に言うと()()()なのだ。


 魔王城の財務部はひと味違うというか・・・()()()()予想通りだろう。


 この部署は魔王軍にとっての大きな資金源の一つなのだが、財務部に許される行為は、基本的には人間との(いさか)いが起きない程度の、真っ当な手段によるものに限られている。


 そもそも日本人である俺がどうして魔王軍、言うなれば人類の敵であるはずの魔王軍に所属しているかというと、()()()()(だま)されて異世界に連れ込まれたのだ。


「おーいシンジ!とっとと金稼ぎに行くぞー!」


 おっと今からまた販売に行かねばならないのだった。

 

 こいつは、俺の相棒のマリウスという悪魔だ。男っぽい性格だが、性別は多分女だと思う。小柄で銀髪だからすぐに分かる。こいつは、俺がここにいる元凶である悪魔(クソ野郎)に言いつけられた俺の世話役なのだ。ちなみに、その快活な性格のおかげで大体のことは笑って許してくれる。ただ、貧乳であることをからかい続けて殺された者もいるとか......


「あいさ~」


 覇気(はき)のない声で応えると、荷物の詰まった荷車と共に魔王城を出発した。

 

「なあ、これって魔王軍の荷車だよな?」


「ボロすぎじゃないか?」


 というのも、この荷車は魔王軍のというよりも、最初の村で(もら)うボロボロのソレなのだ。車輪は輝きを失いギシギシと音を立てる始末だし、乗車すればお尻が痛くなる、乗り心地は最悪だ。


 すると相棒は馬を御しながら応えてくれた。


「まあ、そのほうが人間に警戒されずに済むからなあ」


「お前さんも最初は首無し馬に乗って荷物を運んでる首無し騎士(デュラハン)を見ただけで腰抜かしそうになってたろ?それと一緒さ」


 確かに今でこそ慣れたものの、初めは衝撃ばっかりだったもんなあ。それに悪魔や一部の魔物から出る瘴気(しょうき)には耐性が必要だ。マリウスなどの一部の者は瘴気を抑えられる様だが、ごく一部の高位悪魔に限るそうだ。


 当然、一般人が耐性などもっているわけはないので、販売の仕事に人間である俺や高位悪魔であるマリウスが選ばれるのも仕方がない。


 今回も魔王城から西部に位置するナタイ村まで行って物を売る。


 ナタイ村は人や亜人が共存する村なので、自分達のような旅の商人も珍しくない。細かく言うと距離的には自分達は旅の商人でなく出稼ぎに近い。


 もちろん、道中には魔物や獣といったモンスターがいる。魔王軍も亜人や獣まで掌握(しょうあく)しているわけではないので普通に襲われる。


 というのも、つい先ほど前に妖巨人(トロール)に襲われたばっかりだ。


「ごめんな、いつも一人で戦わせちゃって」


 俺は恥ずかしながら、前線で戦えるだけの力がまだないので、後方から指示や弓での狙撃、応急処置といった支援がメインとなる。


「気にすんな、お前さんにはこれから強くなってもらえばいいさ」


「それより、見えてきたぜ!」


 やっとナタイ村に着いたみたいだ。


「ふう、仕事場に着くのに4時間かかるってどうかしてるぞ」


 溜息をつきつつ新幹線でもないかなあと考えていたが、深呼吸をするとやる気を出して言い放つ。


「今日も売り切れるまで売ってやるぞおおおおおお!」


 


 



 


 


 







 

  

よう!私はマリウス!......って、さっき紹介されてたっけか...まあ、いいか!


次回は私たちにとって、忘れられない大事件の話だぜ!!絶対に見てくれよな!!



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