悪しき友とは
未來王の四大弟子のひとり、
極等級ウィザード・クロス。
未來王に問う。
「未來王……、
悪しき友とは?
どんな奴らでしょうか?」
未來王、
ネオ・トレジャン・ヴェルセント・マイタレイヤ、
返答する。
『悪しき友……、
それは、
あなたを支配しようとする者です』
「オオッ、確かになァ?
ゲーテのことばに、
自分自身の内心を支配することのできぬ者に限って、
とかく隣人の意思を支配したがるものだ……。
って、あるよなァ?」
『ゲーテのことばに、
道徳の世界の大部分、
悪意と嫉妬から成り立っている……。
とあります。
友であると嘯きながら陰口を叩く。
あわよくば、蹴落とし、排除しようとする。
それは友とは呼べません。
その本性……、
ふとしたときに垣間見えるはずです』
「ニーチェのことばに、
家族同然のつき合い、特別に親しい存在……、
そう称しながら、結局、
相手を自分の支配下に置きたがっているだけである……。
つまりはァ?
騙されるな! ってことだヨ、なァ?」
『ハハ、その通りです。
アイソーポスのことばに、
疑わしい友人は、明らかな敵より悪い。
不幸なる人々は、さらに不幸な人々によって慰められる……。
つまり悪しき友とは、
あなたの不幸を望んでいるのです』
「そいつらは、
親切者を装った偽善者だ。
社会的地位、肩書き、上品風情、
綺語の羅列に惑わされるなァ?
特に、マニピュレーターには気をつけろ!」
『この現世の類型……、
サイコパス型(先天性)、
ソシオパス型(後天性)。
エゴイスト・アロガント型(利己主義・傲慢)、
ナルシスト・アブジェクト型(自己愛・卑屈)。
もっとも多いのは、
スーパーフィシャル型(皮相的・上っ面)です。
そしてマニピュレーターとは、
上記類型の特徴、すべて薄く保持しています』
「マニピュレーター、性悪だゼ!
ニーチェのことばに、
つき合うべきでない人間とは、
人の心に土足で踏み込む者、
家庭やプライベートを過剰干渉する者、
親しくなれば何でも許されると勘違いしている者……。
異常思考の人種とは距離を置け、ってなァ?」
『確かにそうですね。
安易に同化することは危険です。
誰かに思想改造されてはなりません。
誰かの承認欲求を満たすためだけに利用されてはなりません。
誰かに精神を破壊されてはなりません。
あなたの存在価値、別のところにあるはずです』
「だけどなァ?
被害者のつもりが加害者だった……、
そんなのも珍しくねえヨなァ?」
『タゴールの言葉に、
好意を寄せる人の無私の暴虐にもっとも傷つく。
肥大した自尊心によって泡沫は海の心理を疑う。
そして笑い、空虚に向けてはじけ散る。
あやまちは真理のとなりに住んでいる。
それゆえにわれらを惑わす。
自我の重みは軽くなる。
おのれ自身を笑いとばせば……。
とあります。
対極にあるもの。
それは隣り合わせで酷似していることがあります。
それゆえ、とても間違いやすいです。
あなたが傷つくとき、世界も傷ついているのです』
「被害者が加害者を責め立て罵るとき……、
第三者が俯瞰して見ると、
どちらが悪者かわからないときがある。
自らの本性を見極める努力、
必要だなァ?」
『そうですね。
なにが善で、なにが悪なのか?
自らの心の内、どうであるのか?
常に問うていかねばなりません。
迎えた新時代、未來思考へと進化したいものです。
神々が求め欲している人種類型は、
フレキシブル型(柔軟・有智)です』




