【過去編】ユーリ、故郷を失う!
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「故郷って、無くなるんだなぁ…。」
明確な理由もなしに、森の中を歩いている。
僕、ユーリは、高齢化による村の自然消滅により、故郷を失った。
魔物に侵略されて生まれ故郷を失うことに比べれば、なんとも平和的だが、実際に体験するとなると喪失感が半端じゃない。
それでも、生きていくために仕事をしなければならないため、僕は冒険者として活動していくことに決めた。
細々と冒険者としてやっていきながら、依頼の数が多そうという安直な理由で王都を目指している最中だ。
そんな風に過去を振り返りながら歩いているが、先ほどから森の様子がおかしい。
深い森の奥なのにもかかわらず、動物の気配が少ないのだ。
土地が痩せているというわけではなさそうなので、これほど静かに感じるほど動物が少なくなるというのは考えにくい。
何かを警戒して、息をひそめている。そんな風に感じた。
周囲を警戒しながら道なき道を進んでいると、森が開けた場所に小さな村を発見した。
しかし、森の中と同じように、その村も人の気配があまり感じられず、寂れているように思えた。




