各々の持ち場へ
びっくりした。みんなでドラゴン退治を引き受ける夢を見ていたようだった。
え、夢じゃないって?そんな殺生な。
なんやかんやで僕も一緒に依頼を引き受けることになってしまった。
こういう時に断れるような人間ではないのだ。無念。
団長は、善は急げとばかりに作戦会議を始めた。
「ハービット、ウララ、クララは学院の研究クランに行って、ドラゴンに関する情報を集めてくれ。どんな些細なものでも構わん。メイベルとフィーネは王城に行ってドラゴン退治の依頼を受理してほしい。その時、作戦前にフィーネがドラゴンを直接見れるか交渉してほしい。ザイツェフは…俺の武器を作ってくれ。」
団長が真剣に頼み込む。
普段己の肉体のみで戦う団長とは思えない判断に、僕は驚きを隠せなかった。
今回の相手は、それほどの強敵と認識しているのだろう。
「つっても、お前さんの腕力に耐えられる武器なんざ、普段使いできるような代物にはならないぜ。それでもいいのかい?」
ザイツェフさんが挑発するように言葉を発する。
「要望はただただ頑丈で、重い武器ということだけだ。ドラゴンをぶっ飛ばしても問題ない代物を頼む。」
「あい分かった。」
ザイツェフさんがにやりと笑う。
「残りの俺とユーリは、シードラの被害者に当時の情報を聞き出しに行く。今回は未知の相手だ、気張っていこう。」
団長が手をたたくと、各々の持ち場へ向かっていった。




