4話:お茶会、そして秘密
セレーネは、私たちを温かく迎え入れてくれた。
豪華な応接間で、私たちは、セレーネと向かい合って座っていた。
窓の外には、夕焼け空が広がり、茜色に染まった雲が、ゆっくりと流れていく。
その美しい光景は、まるで、私たちを歓迎しているかのようだった。
窓から差し込む夕日に照らされ、
セレーネの白いワンピースが、
淡く輝いている。
その姿は、
まるで、
天使のようだった。
私は、セレーネの横顔を見ながら、
彼女の心の内を、
少しだけ、
覗き見たいような気持ちになった。
セレーネは、
一体、
どんなことを考えているんだろう…?
「お茶にしましょう。」
セレーネが、
そう言うと、
メイドがお茶を運んできた。
お茶は、ハーブティーだった。
セレーネの好きな、
この庭園で採れたハーブを使ったハーブティー。
カップからは、
ハーブの爽やかな香りが漂ってくる。
私は、その香りに、
少しだけ、
心が安らぐのを感じた。
「どうぞ。」
セレーネが、
私たちに、お茶を勧めてくれた。
私は、カップを手に取り、
ハーブティーを一口飲んだ。
ハーブの香りが、
口の中に広がり、
心を落ち着かせてくれる。
「美味しい…。」
私は、思わず呟いた。
レオンさんも、
ルナも、
ハーブティーを美味しそうに飲んでいた。
「このハーブティーは、
心を落ち着かせる効果があるのよ。」
セレーネが、教えてくれた。
「あなたたちは、これから、大変な旅に出る。その前に、心を落ち着かせて、ゆっくりと休んでちょうだい。」
セレーネの言葉に、私は、感謝の気持ちを伝えた。
「ありがとう、セレーネ。」
「どういたしまして。」
セレーネは、優しく微笑んだ。
その笑顔に、私は、
セレーネの心の温かさを感じた。
私たちは、ハーブティーを飲みながら、セレーネと、色々な話をした。
セレーネは、私たちに、この世界のことを、色々教えてくれた。
この世界には、たくさんの種族がいて、それぞれが、独自の文化や歴史を持っている。
例えば、エルフは、森に住む、自然を愛する種族。
ドワーフは、山に住む、鍛冶技術に優れた種族。
人魚は、海に住む、美しい歌声を持つ種族。
そして、魔族は、闇の世界に住む、謎めいた種族。
様々な種族が、この世界で、共存している。
「でも…。」
セレーネは、少しだけ悲しい顔をして、言った。
「最近…この世界では…争いが…増えているの…。」
「争い…?」
「ええ…。
種族間の…争い…。
そして…人間同士の…争い…。
この世界の…均衡が…崩れかけている…。」
セレーネの言葉に、私は、世界の危機を改めて実感した。
この美しい世界が…
争いによって…
壊されてしまう…?
そんなの…
絶対に…
嫌だ…。
「エリア、レオン、ルナ。あなたたちは…この世界の…希望…なの…。」
セレーネは、私たちの目を見つめ、真剣な表情で言った。
「あなたたちなら…きっと…世界を…救える…。」
セレーネの言葉に、私は、勇気が湧いてくるのを感じた。
セレーネは…
私たちを…
信じている…。
「ありがとう、セレーネ。」
私は、セレーネに、感謝の気持ちを伝えた。
セレーネは、優しく微笑んだ。
「エリア、あなたは、もう、ただの女の子じゃない。
あなたは、《破壊者》なの。
だから、自分の運命と向き合わなければならない。」
セレーネの言葉に、私は、ドキリとした。
破壊者…。
それは、世界を破壊する力を持つ者。
そして、私は…その力を受け継ぐ者…?
「でも…。」
私は、セレーネに、不安そうに尋ねた。
「私には…そんな…
世界を破壊する力なんて…。
それに…
そんな力…
私は…
欲しくない…。」
セレーネは、私の言葉に、静かに耳を傾けていた。
そして、私が話し終わると、優しく言った。
「エリア、あなたの力は世界を破壊するためだけにあるんじゃない。
あなたの力は世界を再生させるためにもあるの。」
世界を…再生させる…?
「そうよ、エリア。
あなたの力は破壊と創造、両方の力を持っているの。」
破壊と創造…?
「エリア、あなたの力は世界を壊すことも、そして再生させることもできるすごい力なのよ。」
セレーネの言葉に、私は、自分の力に対する新たな可能性を感じたのだった。




