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猫カフェと世界の秘密  作者: lughrugh
世界の秘密、猫の手ほどに
12/48

11話:予期せぬ出来事

セレーネさんがルナを抱いてカフェを出て行った後、私はしばらくの間、ぼんやりと外を眺めていた。


「…ルナ…。」


セレーネさんの言葉が、頭の中でリフレインする。


ルナは…一体…?


「…エリア、大丈夫かい?」


レオンさんが、心配そうに私に声をかけてきた。


「あ、はい…大丈夫です…。」


私は、レオンさんに笑顔を見せた。


でも、心の中は、疑問と不安でいっぱいだった。


ルナは…一体…?


「…エリア。」


レオンさんは、私の隣に座ると、優しく肩に手を置いた。


「…ルナのこと…気になるよね…。」


レオンさんは、私の心を見透かしたように言った。


「…はい…。」


私は、素直に頷いた。


「…ルナは…特別な猫なんだ。」


レオンさんは、ルナの方を見て、そう言った。


ルナは、カウンターの上で、気持ちよさそうに毛づくろいをしていた。


「…僕も…ルナのことは…よく知らない…。…でも…ルナは…きっと…僕たちを…見守ってくれているんだと思う…。」


レオンさんは、穏やかな表情で言った。


「…見守って…くれている…?」


私は、レオンさんの言葉に、心が温かくなった。


「…ああ。…ルナは…僕たちに…見えないところで…そっと…力を貸してくれているのかもしれない…。」


レオンさんは、遠くを見るような目で言った。


「…力を貸して…くれている…?」


私は、レオンさんの言葉に、胸がキュンとした。


ルナが…私たちを…助けてくれている…?


なんだか…


…ルナが…


…もっと…


…好きになった…。


「…エリア…これから…何が起こるのか…僕にも…わからない…。」


レオンさんは、私の手を握りしめ、言った。


「…でも…僕たちは…ルナを…信じて…前に進むしかない…。」


レオンさんの力強い言葉に、私は、勇気づけられた。


そうだ…私は一人じゃない。


ルナがいる。


レオンさんがいる。


この猫カフェ「ルナ」がある。


「…はい…。」


私は、レオンさんの目を見て、力強く頷いた。


その時…


ガタン!


と、大きな音がした。


「…わっ!?」


私は、驚いて音のした方を見た。


音の正体は…


…チャチャ丸だった。


チャチャ丸は、キャットタワーから飛び降りようとして、失敗したらしい。


「…チャチャ丸…大丈夫…?」


私は、チャチャ丸に駆け寄った。


チャチャ丸は、私に気づくと、慌てて立ち上がった。


そして…


…何事もなかったかのように…


…スタスタと…


…歩き去って行った…。


「…もう…チャチャ丸ったら…。」


私は、呆れながらも、チャチャ丸の無邪気さに、クスッと笑ってしまった。


「…ははは…。」


レオンさんも、チャチャ丸を見て、笑っていた。


「…猫って…本当に…面白いね…。」


私は、レオンさんにそう言った。


「…ああ…。」


レオンさんは、優しく頷いた。


その時…


カフェの入口のベルが…


…チリン…


と鳴った。


「…いらっしゃいませ…。」


私は、入口の方を見た。


そこに立っていたのは…


…見慣れない女性だった…。

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