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〜終結[輪廻のままに]〜

日本のある図書館。

「よっと」

少女というには大きい女の子が、棚に手を伸ばす。

「ほっ」

一人の青年が、左手にいくつもの本を抱え、右手を棚に伸ばす。

手が触れて、互いに引っ込める。

「「あの、」」

「「どうぞ。」」

「「すみません。」」

頭が軽くぶつかる。

互いに頭をこすり、少し笑う。

「不思議ですね。」

「何が?」

「なんでもないです。」

一羽の鳥が、図書館の脇の木から覗いている。

「ピヨピヨ」=狼は相変わらずだな。

「あの、本は好きなんですか?」

「ええまあ。でも特にこの本が好きかな。」

「えっと、『赤ずきんちゃん』?」

青年は嬉しそうに頷く。

「ピヨピヨ」=シの神様は、ちゃんと届けてくれたんだ。呪いが解けてよかったな。

「変な話ですが、既視感を覚えるというか。」

「本当ですか?実は私もです。」

「ハハハハハ」

「何かおかしいですか?」

「いいえ。すみません、なんとなくこの様子も既視感があって」

「ピヨピヨ」=この後数ヶ月で、彼らは『運命』とかなんとかを信じて、《告った》そうだ。



******



これは遠い遠い昔の『赤ずきんの小人』と呼ばれた少女が、 赤の似合う極一般的な学生に生まれ変わり、狼役の似合う青年と結ばれるまでの物語。


おしまい

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