表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/20

〜限りない日常と日常の崩壊〜

「『赤ずきん』…切ないね。」

「呪いの効力は恐ろしいねぇ。」

「いやはや、呪いの効かない神に生まれてよかった。」

三人は狼達の睡眠を見守っていたが、徐々に目をそらす。もう見ていられないのだ。みんな目に涙を浮かべている。ハニの神に至っては既に泣いている。

余命宣告。どうやらこれがピークだったようだ。

「あー疲れた。」

空気を読まず、入ってきたのはやはりシの神。

「おお、これはシの神。相変わらず仕事がお早いですね。」

涙目になった顔を手でこすり、ホヘトの神は向き直る。

「まあな。」

念のため言うが、ホヘトの神は断じて褒めていない。どちらかというと皮肉だ!

「命は奪わないと言ったでしょ!」

イロの神が待ってましたとばかりに、シの神に言う。そしてシの神も言う。

この中で一番頭のいい自分に、口答えする奴は全員ウザいと考えてしまうタチなのだ。

「あなたも、既に身をもって知っていると思うけど、神にも逆らえない法則があってですね…」

「生まれる、死ぬ、呪いなどの近い範囲の決定事項。」

シの神の言葉を遮るように、イロの神が言う。

「神の誕生。」

ハニの神。

「世界の破滅。」

ホヘトの神。

「戦争。」

イロの神。

「簡易精神干渉魔法を除く、感情。」

ハニの神。

「輪廻、以上。」

ホヘトの神。

「わかってるじゃないですか。」

これらに干渉した者は、対価を払わなければならない。しかしそれらの力は強すぎて、ほとんどの神はそれをしないと心に決めている。

「もちろん。それらに干渉して命を落とした間抜けが歴代で何人居たことか。」

そう、死んでしまうからだ。

「あれ?何人だっけぇ?」

「あなたは歴史書を読み直しなさい。」

ホヘトの神が棚から歴史書全18巻を、ハニの神の頭上に浮かばせ、一冊ずつ落としていく。

ハニの神は一冊キャッチしていく。あっという間にハニの神の左手には本の山ができた。

「呪いの解除は手遅れだったわけか。」

「まあ彼らの場合は転生してから、すぐに始まるほど強力な呪いですから。」

「じゃぁ、もうすぐっていうのは定かじゃないんだね?」

ハニの神が歴史書片手に、身を乗り出す。

「いいえ。明日は狩人が来る日です。」

「じゃあもうそろそろ?」

「そんな酷いよぉ〜!」

普段おとなしいハニの神が、シの神に爆弾魔法を投げつけ、部屋を半壊させそうになる。それを周りの神々がなんとか止める。

ホヘトの神が爆弾処理。イロの神がハニの神を押さえる。シの神は何も知らないように水晶玉を覗く。

これも日常茶飯事。

いや、非日常茶飯事だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ