WRIST CUTTER
死にたくない
嫌だ
生きたい
だけど世界が
それを拒んだ
立ち止まった僕に
空がのしかかってくる
僕は蟻のように
潰されてしまうんだ
見捨てられた奴は
野垂れ死ぬのがオチ
傷ついた魂は
同じような身体を求めた
闇の中で 独り
取り出す カッター
かさぶたの下
脈打つ 命
死んだ目の代わりに
手首から流れた涙
不安を痛みで
塗り潰そうとして
身体をなぞる刃
傷つきながら生きるのは
僕のせいなのか?
不安に襲われる夜
命を見失った時
世界に拒まれた男は
何をすればいい?
僕がにぎった答えは 正しくなんかない
でも他に一体どうすればいい?
誰も教えちゃくれないから
こうするしかない
どこにも行けぬまま
また今日も
叫べない唇の代わりに
傷が口を開くんだ……
―――
どうしようもなく暗い気分なので、どうしようもなく暗い詩を公開する事にしました。
題名を見ての通り、「リストカット」が題材です。
どうでしょうか?笑(←こんなこと聞くのも初めてなんですがw)
テーマが重いだけに、「知った気になっているのかもしれない」と、少し不安になっています。
ご不快に感じられたらすぐに消しますので、ご指摘ください。
よろしくお願いします。
田中 遼