27.両親との話し合い
サディはタフィリエールくんと手を繋いで約束の時間に組合長室に出向いた。
私たちとジャンさんとマリーさんは、別室で待機している。
父親は不満気に、母親は泣きながら部屋を出て行った。
レオ様に呼ばれ、私たち4人は組合長室に入った。
話し合いの結果、両親は隠居し、領地に隔離する。
家督はサディが継ぐ。そのため、サディとタフィリエールくんはアーク領に帰る。ジャンさんとマリーさんも共に帰ることになる。
サポートはハンニ家の家令がこれまで通り行う。
成人するまで後見人は、フィリップ様とする。
学園に編入して、領主になるための教育を受ける。
準備が出来次第、フィリップ様と共に出発する。
帰宅し、アーク領に帰る準備を手伝う。
感情を押し殺して準備をしているので、先に伝えておくことにした。
「サディ、嫌?大丈夫だよ、なんて言うつもりはないんだけどね。ここは、サディのもう一つの家で、サディの部屋はそのまま置いておくね。」
「心の痛みを知ってるやつは、相手のことも考えてあげられる強い人なんだ。サディは一人じゃないんだ。俺らがいる。ちょっと離れているだけだ。」
「それにあなたたちの秘密部屋に、いろいろ置いていくんでしょ?あの子達とのつながりが消えるわけじゃない。連絡もくれていい。」
「それと、サディ、リンのお腹に赤ちゃんがいるんだ。だから、長期休みになったら会いにきてくれると嬉しいな。」
「えっ!いいの?また来ていいの?連絡していいの?」
「「もちろん。」」
「それにジャンさんもマリーさんもタフィリエールくんもいる。どう?がんばれそう?」
「うん。がんばってみる。」
「「うん。さ、準備しよう。」」
あの家で両親以外はサディに普通に接していたらしく、サディもそれは認識していた。
友達と離れること、編入することが不安のようだが、おそらく学力は問題ないだろうし、なんとかなるだろうと思う。
翌日は子どもたちで秘密部屋の掃除ら片付けをして、合同で作ったライトの置き場を相談して、設置していた。
それぞれの宝物も置いてあるらしく、勝手に入ってはダメだ、と約束させられた。
そして、次の日、フィリップ様と共にアーク領に向けて出発した。




