イケメン勇者?魔剣の秘密?
2話目をご覧いただきありがとうございます
「行ってきまーす」
私とお姉ちゃんはそう言って家を出て行った。私とお姉ちゃんは歩いて学校に向かって行っていた。その時、フラムが尋ねた。
「君達の言う学校ってどんな所なんだい?」
お姉ちゃんが答えた。
「学校は色々なことを学んだり、友達と話したりできる所だよ!」
さらにフラムはこう尋ねる。
「具体的にどんなことを学んだりできるんだい?」
お姉ちゃんが答えた。
「剣術だったり、歴史や計算なんかも学べるんだよ!」
そうこう話してる内にもう学校の門の前まで来ていた。
チャイムが鳴った。
今日の最初の授業は歴史だった。
授業の中で先生がこう言った。
「で、500年前、勇者フラムはワイバーンを倒し、街を救い、人々から慕われていったんですね〜。」
そう言って先生が見せてくれた肖像画にはブロンドの髪の爽やかなイケメンが写っていた。
授業の後の休み時間に、お姉ちゃんが話しかけてきた。
「ねぇ、さっきのフラムの話聞いた?あんなにすごい人だったなんて、知らなかったな〜。」
私はお姉ちゃんにこう尋ねた。
「でも、クロノさんはどんな人だったんだろう?フラムさんと相打ちになったって言ってたけど、フラムさんと相打ちになるぐらいなら、相当強かったんじゃないかな?」
お姉ちゃんは少し考えた後、はっきりとこう言った。
「分からない!!」
さすがお姉ちゃんだな...私は思った。
「アリス、次の時間って移動教室じゃない?」
お姉ちゃんがそういった時、私はハッとした。
「ああぁあ!!」「急がないと!!」
私はそう言って外のグラウンドまで走っていった。
「ちょっと、待ってよ!」
お姉ちゃんも私を追いかける様にそう言って走っていった。
キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴った。
「なんとか間に合った...」
「危なかった...」
私たちはそう言って、息を切らしながらも少し安心した。
「今日は、魔法剣を実践してみましょう!」「魔剣士を目指している人や、魔剣士見習いの人は特に、頑張りましょうね〜。」
先生がそう言って剣を握り、剣に魔力を込めた。すると先生の剣が紫色に輝き、周囲に小さな稲妻が走った。
「じゃあみなさんも自分の剣に魔力を込めて見ましょう。」
私は剣に魔力を込める。そうしたら剣が白い冷気を纏った。
お姉ちゃんはと言うと、剣が赤く輝いた。様に見えた。すると次の瞬間、剣が爆発した。
「うわぁ!」「なんなのもう〜!!」
お姉ちゃんはそう言いながらも、もう一度剣を手に取った。そしてもう一度魔力を込める。すると剣が赤く輝いた。まだ少し小さな爆発が起こっていたけど、輝いてはいた。
そうしていると、先生が近づいて来て、お姉ちゃんにこう言った。
「なにかが、爆発した様に見えたから、来てみたんだ。」「大丈夫か?」
「はい...大丈夫です。」
お姉ちゃんは恥ずかしそうに言った。
「お前は剣術には目を見張るものがある。でも、魔力操作に少し苦戦している感じかな?」
先生はお姉ちゃんにこう言った後私の方に来てこう言った。
「反対にお前は魔力操作は上手だけど、剣術方は少し苦手みたいだな。」
先生は冷静にこう言った後、
「短所ばっかり見つけても仕方ない。だから、お前たちは長所を伸ばした方が強くなれると思うぞ。もちろん、短所は無い方が良い事なのではあるが...」と言って、私たちにアドバイスを言ってくれた。
その後の授業が全て終わり、私たちは家に帰った。
家に着いて一息ついた後、私はフラムさんとクロノさんに尋ねた。「2人はどんな関係だったんですか?」「どうして相打ちになったんですか?」「2人は結局どうして剣になっちゃったんですか?」
質問が多かったかもしれない。そう思った時、クロノさんが質問に答えてくれた。
「1つ目の質問についてだが、俺をフラムは元々幼馴染だったんだ。でも色々な事が重なって俺はフラムとは決別してしまったんだ。」「俺はこの事を後悔した。その時、古の時間の魔法に関する噂を聞いたんだ。その時俺は思った。時間の魔法があれば、過去に戻ってまたフラムと遊んでいられるって。」
「2つ目の質問については、フラムは勇者として名を上げた後、時の魔術師を倒してくれという依頼を受け、その魔術師を倒しに行ったんだ。」
「もしかしてその魔術師が...」
私がそう呟いた。
クロノさんが続ける。
「そう、その魔術師が俺だったのだ。」
「で、3つ目の質問については、俺とフラムは相打ちして、ほぼ同時に死んだ。そして俺が死んだ瞬間に魔法が発動した。」「魔法は魔力が無いと発動しない。」「だが時間の魔法は古の魔法。この時に予期せぬ自体が起こった。俺は過去に戻るための魔法を使ったが、魔法が暴走し、未来へと向けて発動した。その時その魔法は、死んで空中浮遊していた俺達の魂を巻き込み、俺達に剣への想いからか、俺達を剣の姿にして、未来へと飛ばされて今に至る。というわけだ。」
「まったく分からない...」
私は混乱した。
「でも...2人は幼馴染だったってことは分かりました!」
その時フラムさんが呟いた。
「また余計な事を...」
クロノさんは、
「悪かったな」
とフラムさんを茶化す様に言った。
「なんだと!?それはあの時お前が!.....」
フラムさんはそう言い返した。
その後、私とお姉ちゃんは、ごはんを食べ、お風呂に入り、布団に入って眠った。一方フラムさんとクロノさんはまだ喧嘩していた。まったく仲がいいのか悪いのか.........でも明日は休みだし、今日も疲れたからもう寝ようかな...
「おやすみ」
私はそう言った。
2話目をご覧いただきありがとうございました
3話目は双子の休日の話です!
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