3話 こんなはずじゃなかった
前回のあらすじ
お揃いの缶バッチを買ってついに今日!冒険の始まり。旅にはトラブルはつきもの。さて勇者御一行はどうなってしまうのか、、
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「つ、ついに今日出発か、、」椅子に座り足を震わせたまま顔を手で覆うソムニウ。
(嗚呼なんであの時勢いでやるなんて言ってしまったのか、、昨日の夢も気になるし、、)
「ソムニウ、、ソムニウ!準備はいいですか?
って、、顔色が少し悪いですね。」心配そうにクラエスが覗き込んでくる
「大丈夫!大丈夫ちょっと飯食いすぎただけ」
慌てて自分の荷物を持つ
宿の入口にはもうアンバーもゾディアも居た
「やーっときた!さ!旅の始まりだよ!」
「、、遅い。行こ」
(アンバーもゾディアも元気そうだな。うん、夢は夢気にせず出発しよう)
「さて!魔王討伐!魔王城へ出発だ!」
(今のセリフ決まってたなさすが俺)
やっと勇者としての勇気と自信が着いてきたらしい
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少し歩くと小さなスライムと会った
「あたしに任せて!」アンバーが杖を構える
「炎牙!」スライムがアンバーの出した炎に燃やされ消えた
「やっぱ生で見ると魔法ってすげぇな」
魔法の威力に思わず感心していると
「そうですね。あの歳でここまでの高火力。努力の賜物ですね。」 クラエスも興味深そうに見ていた。
時々会う小さな魔物たち。まだ街を出たばかりだから全体的に弱い魔物しかいない。
(最初は不安だったけど、、何とかなりそうだな)
怪我をするとクラエスが治してくれ近距離は俺とゾディアで倒し遠距離からアンバーが支援
(もしかしなくても、、俺ら最強パーティーじゃね?これなら魔王討伐も楽勝だな。)
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魔物と戦いながら進み続けすっかり辺りが暗くなった。
まだまだ魔王城は程遠い
「今日はこの辺で休まないか?疲れを明日に持ち越すのも良くない。」
(今日は弱い敵が多かったがそれでも数十体以上と戦った。早めに休むのが得策だろう)
「さんせー!もう疲れちゃった、、」アンバーが休息用で建てたテントに入る
「そろそろ食事にしましょうか。」クラエスが準備を始めた。
「俺も手伝う」
「、、見張りする」
ゾディアが周りを警戒しながら時々食事を作っている俺らをみる。
(表情にはあんまりでてないけど、、お腹すいたんだろうな)
少しクスッと笑い、そのまま食事を作った
「アンバー!ゾディア!飯ができたぞ!」
俺は2人を呼びに行った
『そう呼びに行ったんだ。今思えばおかしかった。アンバーとゾディアの様子をもっと早く見に行けばよかった』
テントを覗くと誰もいなかった。
「おーい!ったくどこにいるんだアイツら」
あちこち探し歩いているとふと血の匂いがした。嫌な予感が体を走る。
「、!まさか!」
慌ててそちらに向かうと
血まみれになって倒れているアンバーと魔物と戦っているゾディアがいた。
「アンバー?!おいアンバー!」
左腕が変な方向に曲がっている。本来曲がるはずのない方向へ。
そして右目がえぐれていた。 ふと横を見ると、、
「え、?嘘、、だよな」右目だろうか。眼球がポロッと落ちていた。
慌てて脈を測ると
「い、生きてはいるのか、、?」
俺の声に異変を感じたクラエスがやってくる
「アンバー、?!何が起きたのですか、?!」
「わかんねぇ!慌てて来たらアンバーが倒れてて、、!」
「私が治療します!どこまで治るかは分かりませんが、、」
クラエスがアンバーを治療し始めたのを見て俺はゾディアの助太刀に入る
目の前には大きなオオカミの魔物
フェンリガルがいた。この辺にいるはずのない大型魔物。凶暴性が高く街で噂になっていた魔物だ。
牙から血が垂れ、真っ赤な目でゾディアを見ている。
(な、なんでこいつがこんなところに、?で、デカすぎる、、こんなの倒せるのか、?俺らに、?)
(ってバカ俺!まずはゾディアだろ!)
慌ててゾディアの方に行くソムニウ
「何があったんだ、!」
ゾディアは少し焦った顔で
「アンバーは?!先にそっち!!」
聞いたこともないような大声で叫ぶゾディア
「生きてるには生きてる!今クラエスが治療中だ!」
ゾディアが一瞬ほんの一瞬だけ安堵したようにも見えた
「加勢する!」
俺とゾディア2人がかりでもなかなか倒せない。
致命傷になるような傷も与えられない。
フェンリガルの攻撃で近くの木は倒れそのせいで余計に戦いにくくなる。
(俺たちの疲労ばっかり増えていく、、くそ、、このままじゃ全員やられる、!それだけは、こうなったら)
クラエスの方を向き
「に、逃げよう!今の俺たちじゃ無理だ!撤退しよう!」
「わかりました!」
クラエスは頷きアンバーを連れ先に走る
「俺たちも逃げるぞゾディア!」
しかしゾディアは言うことを聞かず戦い続ける
「ゾディア、!ゾディア!」
腕を思いっきり引っ張る
「うるっさい!聞こえてる!でも、!アンバーを傷つけたこいつを許さない!!」
「今の俺たちじゃ無理だ!逃げるぞ!!」
ほとんど引きずるようにゾディアを連れてフェンリガルから逃げたことを覚えている。その時ゾディアに色々言われた気がするが必死になっていたから何も覚えてない。
俺たちは戦った場所から少し奥にある街の宿に駆け込んだ。女将さんが慌ててポーションなどを渡してくれたことだけ何とか覚えている。
「クラエス、、アンバーは生きてるのか?」
(不安でしょうがなかった。昨日の夢が現実になったかもしれないことあんな明るい子が死んでしまったかもしれないという不安。)
「生きていますよ。大怪我でしたが、、。治療できるところはしました。」
アンバーの様子を見ると右目に眼帯が付いていた。左腕の変形は治っていたがそれでも包帯と添え木でしっかり固定されていた。
「アンバー、、」
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『あの時からだ、、少しづつ、少しづつ壊れていったのは、、』
第3話 読んでいただきありがとうございます( . .)"
気を抜いていたところでアンバーが大怪我をおってしまう事態に、、
アンバーの状態は、、安否は
気になる次回は水曜日の18:30分




