休日
今日は土曜日。ゆっくり寝ていられる日だ。………ゆっくり?なんかしなければしけないことが、あったような………。
「………アルクさん!」
ガバッと上体を勢いよく起こした。すると、遠くからアルクさんの返事が聞こえてきた。
うわ、アルクさんもう起きているじゃないか。
私は急いでベッドからおり部屋着のままキッチンにむかった。
「ああ、もう10時じゃん!」
食パンを取り出しオーブンにセット。それからお湯を沸かし始める。その間、フライパンを熱し始め、少し油をひいたら卵を目玉焼きにした。
慌ただしく活動し始める私に驚いたのか、アルクさんがこちらにやってきた。
「今日は、仕事ではないんですよね?何か予定でも?」
「…え、いや、特にないんですけど…」
「でしたら、まだ寝ていても大丈夫ですよ?朝ご飯、無しでも大丈夫ですし。」
そういわれても、だ。ここまで起きてしまったら寝るにも寝られない。
「…お気遣い、ありがとうございます。」
礼を言った後焼けた食パンをお皿において、できた目玉焼きを別皿におく。
「できたので、運んでもらえます?」
肩をすくめて笑うとアルクさんも一瞬驚いたものの、笑顔になった。大方、早く作られた朝ご飯に驚いたのであろう。
ご飯が運び込まれると遅めの朝ご飯が出来上がった。
「今日は、外に出ます。その前に軽くこの世界の道具を説明もしますよ。」
「外にでられるのですか。」
「はい、私が買ったもう一つの服をきてくださいね。」
あのとき、部屋着と外出用の服を買ってきた。外出用はマネキンのをそのまま買ったやつだけれども、なんとかなるだろう。
「じゃあ、食べましょうか。」
いつまでも話てはいられない。ご飯もさめるし、出かける時間もなくなってしまう。
「はい。」
いただきます、と2人は食べ始める。アルクさんは相変わらず、行儀良くご飯を食べる。それは、見惚れてしまうほど。
私は、今日の外出は大変だ、と思ってしまう。
まぁ、結果としてはその予想はどんぴしゃだった。




