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アルテナ達は旅の荷造りをしていた、アルテナは隙を見て鏡を見ていた、そこに通りかかったトウリが声を掛ける
「珍しいね鏡見て」
アルテナが振り返ると頬に痣があった
「殴られたのかい?」
「チークです、お化粧の練習してて」
「化粧なんてする必要あるのかい?」
そこにキッカとヤチョウがやって来て化粧のやり方をレクチャーしだした、そこに悟空も来るとトウリの足を蹴った
「おいお前、暇なら俺に修行つけろ」
そこを三蔵法師が錫杖で悟空の頭を叩いた
「前から思っていましたが、師匠と思うならそれ相当の名称で呼びなさい」
三蔵法師の説法が始まり、辺りは賑わっていた
「あのー準備を急いだ方が」
アーサーは困った様に告げるが聞いているのか分からない程の賑わいだった、アルテナは意味もなく笑い転げてしまった
何とか出発し、船内も常に賑わっていた、何日もお祭りの様に騒ぎトウリはタルタロスで天使達が騒いでいたのと重ねて見ていた
「ねぇ、誰か目の良い人いる?多分タルタロスだと思うけど様子がおかしくて」
ソフィアが客席に向かって声を掛けてきた、アルテナと悟空が先陣切って操縦席に行きフロントガラスから前方を見てみた、トウリが後ろから声を掛ける
「タルタロスだけど、どうもヘラクロスに襲撃されてるね」
「どうしてヘラクロスが?西の国から出られないのでは?」
アルテナがトウリに問いかける
「氷の国でもヘラクロスが居たろ?なにか大義名分があれば国を出れるんだよ」
「でもトウリ様が居ないのは分かってるはずなのに、タルタロスを襲うなんておかしいです」
「僕達だけでも急ぐかい?」
トウリはアルテナに聞いてきた、アルテナはうなずく
「他に来る者はいるかな?」
トウリは全員に聞くと、全員が手を挙げた
「ごめん、全員は僕持てない」
「風を起こせば早く飛べないですか?」
「船体が持つかどうか分からないからね」
アルテナとトウリの会話にアーサーが入ってきた
「ではアルテナとアレース様が、私が誰か運びましょう」
「アーサーさん飛べるんですか?」
「羽があるよ、アレース様程早くは無いけど」
そう言うとアーサーは黒い羽を出した
「じゃあ俺が行くよ」
悟空が声を上げる、それを聞きソフィアまで手を挙げる
「私も参戦したいね」
キッカとヤチョウも身を乗り出す
「私達だって!」
トウリは腕を組んで考えた
「じゃあ一か八か風を起こしてみよう」
そう言って両手を広げると、船体は激しく揺れだした
「凄い、見た事もないスピードが出てる」
ソフィアが外を見て驚いていた、アルテナも外を見てみる
「あのー、なんか外壁剥がれてない?」
それを聞いて全員が船体の外壁を見た、確かに次々剥がれていっている
「これ落ちるんじゃねーの?」
悟空が心配の声を上げた、トウリは少し考え床に手をついた
「浮遊は出来るようにしておいたから少しの間なら落ちないよ」
それを聞いてアルテナはゴブリン達を運んでいた船を思い出した
「それって、あの船みたいにすぐに落ちます?」
「多分、今の力どのくらいもつのか分からないから」
それを聞いた悟空は口を開けて聞いていたが、頬を叩いて気合いを入れた
「とりあえずこのままGO!」
「「おー!」」
全員が空気に飲まれたのか、落ちるかも知れないと言う緊張感からか息が合っている。タルタロスが近くなると、ボロボロの惨状が見えてきた
「戦前の祈りをします」
アルテナはそう言うと力強く踊った、アルテナからは赤い花が舞い、その花は火がつき燃えだし全員を飲み込んだ
「攻撃力向上呪符がついてる」
ソフィアが血が滾るのを感じ冷静に分析していた、そこにルクトの声が全員に聞こえる
(やっと来てくれたかい)
それにトウリが答えた
「なんで襲われてるの?」
(どうもトウリを逃がしたのがバレて、監視役失格だから罰として牢獄に入れるって言われて逃げてるんだよ)
そこに三蔵法師が口を挟む
「天使達がいるんだから戦えば良いでは無いですか」
それにアーサーが答える
「天使達は基本魔王軍と戦う以外力を行使しないよ」
(そうそう、タルタロスを直しながら逃げてるんだけど、そろそろ物資が尽きそうで困ってたよ)
アルテナがトウリに声を掛ける
「先に私達行きますか?」
「ああ、行こうか」
そう言うとトウリはアルテナの首根っこを掴みテラスが飛び出した
「く、苦しい」
アルテナの苦情はロボットがタルタロスを攻撃する鉄の擦れる音に掻き消された




