タツハと毒親シビア
シエリはそんな彼女の肩に手を置く。
「でも大丈夫です私達が貴女を救います。それから自身の発達障害の疑いをお母様とも相談してみてください。きっと動いてくれると「無理だよ…」
シエリが続けようとした所タツハが立ち止まってこう漏らす。
「お母さんはとても厳格な人なの…私の発言も許してくれなかったわ…自分の発達障害のことを打ち明けても納得なんてしてくれる筈が無いわ…」
ノーナは思い出した。カースマルツも幼少期のノーナが何かを発言したところで「口答えするな!」と一蹴するのみだった。
(この人も大変な思いしてるんだ…)とノーナはタツハに対して思った。
「でも大丈夫ですよ。家族なら…。親にとっては子供は可愛いと思うもんです。きっと力になってくれますよ」
フットもタツハを説得する。
「そうですよね、私お母さんに相談してみます!」
タツハは納得し笑顔で答えた。
ーーーそれからそれから。
「お母さん、私は発達障害じゃないかと思うんだけど……」
歯切れ悪くタツハは母親に伝える。
「発達障害?なんだいそれは…」
「それはね…」
タツハは駄目元でその事を伝えてみた。そして自分の置かれている状況も、相談してみた方が良いと言われた事も伝えた。
「ねえ良いでしょ「駄目です!」
案の定母親からは否定された。
「発達障害じゃなく貴女の注意力、努力が足りないだけです!注意力と努力を怠らなければそんな甘ったれた事が口から出るはずもありません!!」
母親は鬼の表情で罵倒する。
「私だって努力したよ!でも何もかもが上手くいかなかった「お前の事はお母さんがよくわかっているのです!小さい頃受けた知能検査はとても良かった。だから努力させる事が大事と言われたのです!」
タツハがああ言えば母親はこう言う。
話が中々纏まらない。
「努力したって駄目だったじゃん!!家庭教師もつけたけど怒られるばかりで上達しなかった!!私は何をやったって「シビアアターーーーック!!」
母親は更に異能を放ってタツハを弾き飛ばした。
タツハは地面に這いつくばり萎縮した目で母親を見上げる。
「貴女は一から鍛え直さないといけませんね……これからは三味線、護身術、バレーの稽古など科目を増やして休みの時間も取らせないように監視もつけて徹底的に鍛える必要があります」
母親はそう言ってムチを手に取りビシンと伸ばす。
その目はギラギラと光り怒りなのか、娘への歯痒い気持ちを現していた。
「その前にお前のその甘え根性を愛の鞭で捌き上げます!!」
「ごめんなさいごめんなさい許してください…」
タツハはひたすら謝るが母親は厳しい姿勢を崩さなかった。
ビシィッ!!「きゃあっ!!」
ムチがタツハの身に入りタツハはもがいた。
「もっともっと!!」
ビシィバシィ!!母親は矢継ぎ早にタツハに鞭を入れた。
タツハは何度も泣きながら謝るがそれは更に母親の逆鱗に触れる結果に終わり罵倒とムチが無限にタツハに浴びせられる。
それは母親の気が収まるまで止まる事を知らず、明け方になるまで続けられた。
ーーー
それから3日、タツハの様子を見ないノーナ達。
「タツハさんはあれから上手くやっているんでしょうか?」
ノーナは心配する。
「きっと大丈夫ですよ。母親もきっと動いてくれていると思います」
シエリも満足げに言った。
「でも胸騒ぎがするんです。タツハさんの身に何か無ければ良いけど……」
「心配症だなノーナは。だったら上手く行ってるか調べてみれば良いじゃん」
とフットは横から言う。
「どうやって?」
「あるじゃん頼れる施設が、メイド隊がさ」
ノーナが質問するとフットは指を振って舌を鳴らした。




