ありがとう
広い広いスイーツ城。
そこはたまに客人が訪れ、様々な役目を果たしている所である
そこにはメイド隊と執事隊と言う組織があり、治安の維持の他に行事に参加し客人を盛り上げたり時には事ある毎に来る客の相談も受けたり事件の解決もしている。
またそこにはまだ少年少女と言った年齢の子供も入っている。
そうスイーツ国では子供が働いて当たり前だったのだ。
そしてそして仕事も暇な昼下がり。シュカシュカがノーナに勉強を教えている所だった。
「ありがとうは感謝の言葉ですぅ、何かをしてもらった時に感謝の気持ちを言葉で表した言葉がありがとうなんですぅ」
「そうなんだ、シャンティ王国では聞き慣れない言葉です」
スイーツ国の真隣にはシャンティ王国があるが、そこはスイーツ国とは相反する暗黒の国だった。
「ありがとうと言う気持ちは大事ですよぉノーナちゃん!それとそれとクイズですぅ」
シュカシュカが思いついたようにクイズを出した。
「ありがとうの反対はなんて言葉でしょう?」
「ありがとうの反対…?難しいなぁ…」
ノーナは一生懸命考える。
「制限時間は30秒ですよぉ♪」
「うーんうーん」
ノーナは考えまくる。
「読んでくれている読者さんも沢山のありがとうですぅ♪そこで読者にもクイズですぅありがとうの対義語はなんでしょおぉ?」
シュカシュカが読者目線でこう言った。
ノーナは一生懸命考えたが結局答えは出て来なかった。
「ぶっぶ〜♪時間切れですぅ答えは「当たり前」ですぅ」
とシュカシュカは答えを出した。
「当たり前…ですか?」
「そうですぅ、感謝を忘れてしまったら助けてくれたことも「当たり前」と捉えてしまうんですぅそれはいけない事ですぅ。だからだから、感謝する事はとても大事な事なんですぅ」
とシュカシュカは説明を終えた。
そしてノーナは感謝する事は大事なのかと思いシュカシュカに向かい目をキラキラさせて祈りポーズをして言った。
「シュカシュカ先輩ノーナはシュカシュカ先輩に感謝しています!」
「そ、そんなに大袈裟にしなくても良いですが感謝する事は大事な事なんですよぉ…」
シュカシュカは若干引いてこう説明を加えた。
そしてそしてスイーツ城の問い合わせ室ーーー
「暇ね〜」
「良い事では無いですかそれだけ平和って事です♪」
ポーネがそう言い琴奈んが眠気覚ましにコーヒーを淹れてくれる。
「あ、誰か来たよ!」
そこでくるみんが知らせる。
隊員達は格好をピシリとさせていかにも仕事しているスタイルを見せる。
今回カマンが客の対応を取ることになっているのでカマンがカウンター前に立つ。
やって来たのは一人のやや不恰好な青年。
リュックサックを背負って眼鏡かけてて少しずんぐりしていた。
(やあねえハンサムなら良かったのに)
カマンは心の中で思いながら冷静に対応した。
「ここはスイーツ城でよろしいですか?」
「はい、ここはスイーツ城です何か困り事ですか?」
キョドリながら青年が聞くとカマンは営業スタイルで答えた。
「あの僕、仕事を探しているんです。ハローワークを訪ねましたが人で埋め尽くされて長い事待たなければならないので仕方なくここに来ました。ここは仕事の案内もしてくれてるんですよね?」
「はい、人命救助、パーティー、悩み相談あとあと、ボランティア活動なんでもござれです♪」
真顔の青年とは正反対にカマンは笑顔だ。
(カマンいつもあんな笑顔なら良いのに…)
隊員は皆思った。
「先ずはお名前をどうぞ………ふむふむストレイさんね…」
青年の字を見て汚ねえなあと思うカマンだがそれは心の中に閉まっておいた。
「あぁ僕は長い事ニートやってて、家族は初めは暖かく迎えてくれたんですよしかししかし、段々刺々しくなって来て「仕事探せ」「私がいなくなったらどうするの?」だの色々言われてたんです。そこまでは良かったんですが色々あってですね。僕も自立して親孝行しなければと思うようになったんです「素晴らしいですっ!!」
そこにカマンを押し除けてノーナがなんとストレイの真ん前に来てこう言った。
「ちょっとノーナどこから入って来たのよ!」
とカマン。
「ストレイさん貴方は立派な方です親孝行しようとしてお仕事を探しておられるんですよね?」
「ま…まあ…」
ストレイは顔を赤らめながら小声で答える。
「素晴らしいですご家族さんもとても喜んで「何やってるですかノーナちゃん!」
そこでシュカシュカがノーナの服の襟を掴んだ。
「駄目ですぅ営業の邪魔しちゃ!シュカシュカ達は向こうに言ってるですぅ!」
シュカシュカがノーナを引き摺り奥へと消える。
「可愛い子供達ですね♪」
「騒々しくてやんなっちゃうわ…」
ストレイがにっこりするがカマンは笑顔が崩れていた。




